【FGO】第六の聖杯 神聖円卓領域 キャメロット【第1節 砂の洗礼(1/2)】
広大な広間に三蔵ちゃんの声が響く。
恐らくはその場にいた騎士達に向けて言ったのだろうが、誰一人として反応はなかった。
黒い騎士は三蔵ちゃんに問いかけた。刻まれた額の皺が僅かに動いた。
そうして三蔵はガウェイン卿の誘いを一方的に断り、半ば勢いのまま広間を後にした。
どかっとモードレッドは、両足に手をついて座り込んだ。
怒鳴るようにモードレッドはトリスタンの名を呼ぶ。
それだけ言ってアグラヴェイン卿は、マントを翻して円卓の広間を後にした。
ここが・・・エルサレム・・・。
目を開ける。そこには・・・
気づいた時、そこには地平線まで続く砂漠地帯が広がっていた。
いつものことだ、仕方ない。
何やらガチャガチャ音がする。どうやらフォウくんがアラブっている音ではないようだ。
砂漠の向こうから現れた巨大な目玉の怪物、ゲイザー。
ダ・ヴィンチちゃんの宝具でこれを一掃。
しかし、怪物の死体の中に奇妙な人影が残った。
姿かたちはどう見ても中世の騎士だ。しかし、人の生きている気配がしない。甲冑に顔が隠れているので地肌は全て見えない。まるで甲冑そのものが歩いているようだった。
とりあえずキャスターパーティとして同伴してもらったブラヴァツキーちゃんの宝具「金星神・火炎天主」で大気圏外射撃をお見舞いする。
騎士は勲章だけ残して消滅した。騎士と戦ったのか、中身のない甲冑と戦ったのかはわからなかった。
少なくとも鎧の騎士だったことは間違いない。
(スカラベ。)
とりあえず水分補給しようそうしよう。