【FGO】第五の聖杯 イ・プルーリバス・ウナム【第十二節 戦士を憐れむ歌】
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1783年。アメリカ。
独立戦争の終戦年。
当時、イギリス本国とアメリカ植民地との長い戦争が続いた。
この戦争を経て、元々数多の植民地でしかなかったこの国は、アメリカとして独立することに成功する。
魔術的な神秘は西洋に比べて少ないが、現実世界の基盤としてアメリカ無くしては人類史は成立しない。
また、先住民族による呪術、霊術は独自に発展しており、今なおその文化を残す地域も存在する。
歴史的大国アメリカ。
これは、時代の変革における、異質な戦いの序幕に過ぎない。
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・前回まで
王暗殺のためにワシントンに向かったジェロニモ、キッド、ロビンフット、ネロ一行。
ロビンフットの宝具「顔のない王」。発動直後の三手まで、相手より先制して行動できるスキル。三歩先を行ける隠密者だった彼独自の能力。
招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)
己の願望を達成させる絶対皇帝圏。生前の彼女が自ら設計しローマに建設した劇場「ドムス・アウレア」を、魔力によって再現したもの。自分の心象風景を具現した異界を一時的に世界に上書きして作り出す、固有結界とは似て非なる大魔術であり、自身が生前設計した劇場や建造物を魔力で再現し、彼女にとって有利に働く戦場を作り出す。
まるで最初から狙われることを知っていたかのように、楽しむ素振りさえ見せながらメイヴは彼の名を呼んだ。
呼ばれた直後、勢いそのままにセイバーに襲いかかる黒い影。その姿は禍々しい獣そのもの。
メイヴの言葉は真実だった。生前彼女を苦しめたケルト最強の英雄クー・フーリン。メイヴは聖杯に憎き戦士としてのクー・フーリンではなく、邪悪な王としてのクー・フーリンを望んだ。その結果、属性が反転し、元々持っていた凶暴性が増幅され、冷徹な殺人機械になっていった。
そう言って彼女はさらに増援を呼んだ。
そこに現れたのは、インドで最も有名な英雄神話「マハーバーラタ」の主人公。世界最高峰の英雄伝を持つサーヴァントだった。
可憐な剣と黒い棘槍が劇場内で衝突した。
相変わらず敵側からみてもギスギスした上司部下だなぁ。。
ディルムッドとフィン・マックールの増援。
ベオウルフは戦線を抜けたものの、ケルトでも屈指の槍使いの猛攻が続いた。
対してこちらもセイバークラスで応戦する。中でも回復したラーマは戦力として申し分無かった。
そして、猛攻の間で隙を見て銃を連射するナイチンゲール。旧式の六連リボルバーだが、なぜか彼女は6発以上連射している。
言っていることはカッコいいですけど、半裸ですからね、アナタ。
とりあえず正義の邪剣「我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)」で一掃。
別に何の問題もないとばかりにあっさりとナイチンゲールは言い放った。
・・・。(最後まで女だけに声かけて行きやがった。。。)
それは予想していたがなるべく考えたくなかった凶報だった。