ナンバーズ81「小鳥がカオスエクシーズ・チェンジ!?波乱のスポーツデュエル大会」
●「来い!《ガガガガール》!!」
それはいつもの放課後のデュエルから。
零「遊馬くーーん!」
遊馬「真月?」
零「遊馬くん!大変!大変なんです!」
そう言って零は、デュエル中の遊馬を連れ出して教室へ。
出されたまま放置されて拗ねたガールはムっとした様子で姿を消しました。
遊馬「どぉわぁ!」
がつん。と教室を覗いた遊馬の顔面に靴が飛んできます。中を覗くと、そこでキャッシーと小鳥が言い争っている様子。
キャッシー「こんのスズメ女!」
小鳥「なによ、この化け猫娘!」
発端不明の喧嘩で、二人が言い争う形になり、委員長と鉄男がそれをなだめようとしていますが効果は無いようです。
遊馬「おいやめろよ!なにやってんだお前ら?」
「「ふん!!」」
遊馬「どーしたんだよ?何があったんだよ?」
遊馬がその場に割って入ると、二人はそっぽを向いてお互いを見ようともしません。
零「それがさっき……みんなで話していた時……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥「マスコットガール?」
零「そうですよー!よかれと思って、ナンバーズクラブにマスコットガールを作るんですよ!」
鉄男「おぉ、悪くねぇな」
徳之助「でも誰がやるウラ?」
零「それはやっぱり、小鳥さんでは!?」
小鳥「え?私が……?」
零「だって、ナンバーズを一番目撃していますよね?それに、遊馬くんのガールフレンドだし……」
その言葉でキャッシー(の髪だと思っていた猫耳の部分)が動きます。
小鳥「やぁだ〜。私遊馬のガールフレンドなんかじゃー」(満更でもない)
零「あぁでも、小鳥さんデュエルできないんでしたっけ?」
キャッシー「そうキャット!ナンバーズクラブのマスコットガールがデュエルできニャイなんて、有り得ニャーイ!」
小鳥「カッチーン」
零「だったら、ここはデュエルの上手いキャッシーさんに!」(火種)
キャッシー「はぁ〜〜い☆」
小鳥「ちょっと待ったー!デュエルが出来るからって何よ!この化け猫娘(ボソッ)」
キャッシー「ニャ!ッカッチーーン。(完全に小林)」
「なによもう!」
「ニャーーー!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
零「―――――という訳で……」
遊馬「お前が余計なこと言うからだろ。」
零「よかれと思って……」
遊馬「おい小鳥!」
小鳥「遊馬は黙ってて!」
遊馬「キャットちゃん!」
キャッシー「遊馬には関係無い!」(むしろ大アリ)
遊馬「まったくもう……」
璃緒「皆さんどうしたの?」
ここで騒ぎを聞きつけたのか、璃緒が教室にやってきました。
璃緒「こんな時間にお揃いで」
鉄男「リ!リオさぁ〜〜〜ん。」(鉄男ォォォ)
鉄男「そうだ!マスコットガール、リオさんにやって貰ったら?」(火種)
キャッシー「待って!シャークのおまけのその女がどうしてマスコットガールに?」(ネコ科)
璃緒「おまけ―――――?私に喧嘩を売っているんでしたら、買いましてよ?」(鳥科)
等々力「もー、鉄男くん余計なことを……はっきり言いますが―――」
徳之助「鉄男とリオさんじゃ、美女と野獣ウラ!」
鉄男「な、なんだとー!?」(野獣)
遊馬「おい鉄男ォォォ、やめろって!!」
こうして遊馬以外全員がいがみ合う事に……。
アストラル『―――――。』
ギラグ「こいつは……チャンスなのかもしれねぇな……」(覗き見)
・・・・・・
その夜。九十九邸屋根裏、遊馬の部屋。
アストラル『いいのか?遊馬』
遊馬「ほっとけよ。仲が良いほど喧嘩するって言うじゃん?」
アストラル『だが―――』
遊馬「明日になりゃ、ケロっと仲直りしてるよ」
アストラル『……。そういうものなのか……。』
余り深く考えずに、デッキ調整を再開する遊馬。毎晩アストラルとああやってデッキいじってるのかね。
・・・・・・
しかし、遊馬の期待は見事に外れる。
翌日の学校は、昨日みんなと別れた時とさほど状況は変わっていなかった。
小鳥とキャッシー。鉄男と等々力徳之助は顔を突き合わせればお互いわざとらしくそっぽを向いてシカトする有様。さすがの遊馬も呆れてしまいました。
遊馬「ったく―――あいつら……。」
仕方なく一人で教室へ向かっていると、廊下を歩くリオの姿を見つけます。しかし、話しかけた途端、バリアンパワーにも劣らない威圧感を放っていたため、遊馬は仕方なく一人でその日は過ごしました。
授業も終わって、零と二人で家に帰る遊馬。
遊馬「なんだよなんだよー、さっさとみんな帰っちまって。これじゃデュエルできねぇじゃん」(私的要件)
零「だったらボクがお相手を!」
遊馬「―――――お前が?」
零「……よかれと思って」(なぜか影っぽく)
アストラル『―――――――』(キュイーン)←真月を見つめて謎の効果音
と、フラグなのかなんなのかを見極める暇もなく、遊馬は後ろから声をかけられます。
ギラグ「おい九十九遊馬。」
遊馬「へ?うわ!?」
遊馬が振り向くと、そこに立っていたのは筋骨隆々で180cm以上ありそうな体付き、おまけに頭はモヒカンカットで、一体全体どこの世界からやってきたんだと言わんばかりの大男でした。ちなみに同じ学生服を着ているのでまだ未成年だと辛うじて理解できます。もちろん実年齢不明ですが。
遊馬「だ、誰だお前!?」
明らかに警戒する遊馬。ゴツい出で立ちと悪そうな目つきに本能が警鐘でも鳴らしているんでしょう。
ギラグ「九十九遊馬、オレとデュエルだ」
遊馬「――――――。」
よかれと思って零が発端でバラバラになったナンバーズクラブ。一人になって孤立した遊馬の前に現れたギラグは遊馬にデュエルを申し込む。
アリトも現れバリアン世界の侵攻はさらに激化する。
次に遊馬に降りかかるのは―――――……。
ナンバーズ81「小鳥がカオスエクシーズ・チェンジ!?波乱のスポーツデュエル大会」
ギラグ「君達の悩みを解決するには、スポーツデュエル大会しかない!爽やかに流れる汗で仲間の絆を取り戻すんだ」
突如遊馬の前に現れたギラグは、そのまま河原で遊馬にスポーツデュエル大会を開いてみんなを招待しようと提案しました。
零「なるほど〜〜。いいですね」
遊馬「スポーツデュエルか〜〜〜」
ギラグ「だが重要なことがひとつある!遊馬、もし君が決勝に残った時は、相手に勝ちを譲るのだ」
遊馬「え?」
アストラル『――――――。』
ギラグ「だって、目的はみんなの仲直り。仲間が優勝すれば、その絆はさらに深まる」(悪い顔)
遊馬「いい事言うねぇ、あんた。……でも、なんでオレに協力してくれるんだ?」
ギラグ「え!?あ、それはだな……。あぁ!そう、ファン!君の大ファンなんだ!」
遊馬「あぁ、そう。―――んじゃ、今度の日曜はみんなでスポーツデュエル大会だ!!」
ギラグ「(ニヤリ)」
なんとか遊馬を納得させて、ギラグは実質的に八百長試合を遊馬に持ちかけます。
その夜。
体育倉庫、現ギラグ兼アリトのアジト。
ゴミ捨て場から調達したのか、古いオンボロテレビで先日偶然発掘したデュエルアイドル蝶野サナギの番組を観ながら、日曜の大会の横断幕を手書きするギラグ。
アリト「おいギラグ、何を企んでるんだよ?」
そんなギラグの後ろで腕立て伏せを繰り返すアリト。制服姿では気づきませんでしたが、バクシングデッキを使うだけあって本人の肉体も相当引き締まってます。
ギラグ「へへへ、アリト。いい作戦を思いついてね」
アリト「へ。何を考えてるか知らねぇが……九十九遊馬をやるのは、このオレだ!」
ギラグ「ふん。勝手にしろ。(これでナンバーズはオレのもの……)」(アイドル番組観ながら)
・・・・・・
そうして当日。
ギラグ「ではこれより、第一回ハートランドシティスポーツデュエル大会を始めます!」(無許可)
遊馬「よーし!みんな頑張ってこーぜ!」(乗り気)
零「よかれと思ってー!」(?)
鉄男「なんか乗り気になんねぇけど……。」
等々力「ウラ……。」
璃緒「勝負でしたら負けませんわ」
等々力「あ……。」
キャッシー「シャー……。」
凌牙「何で俺まで……。」
さり気なく引っ張り出されてご立腹のシャーク。不満げな視線を人一倍遊馬に向けます。
遊馬「まぁまぁ!んな事言わねーで、今日は楽しもうぜ!」
ギラグ「では、ルールを発表します!スポーツをしながらのタッグデュエルで、一勝するごとにポイントが1。上位2チームが決勝進出。それでは組み合わせです。」
ギラグ「遊馬、シャークチーム!」
【イラっとくるかっとびんぐチーム】(公式が病気)
ギラグ「委員長、徳之助チ−ム」
【とどのつまりウラウラなチーム】(余り組)
ギラグ「鉄男、リオチーム」
【鋼のツンデレチーム】(鉄男ォォォ)
ギラグ「キャットちゃん、小鳥チーム」
【イメージガールは私よチーム】(マスコットなの?イメージなの?)
小鳥「何よその組み合わせ!」
キャッシー「ニャンで小鳥ニャンかと!」
鉄男「オレはハッピーだぜ。」(鉄男ォォォ)
零「まぁまぁ皆さん、優勝者にはナンバーズクラブのマスコットガールになる権利が与えられますから」
なんだ……どういうことだ……真ん中以外見えない。
キャッシー「キャット!」
ギラグ「ではまず、フィールドを決定します。最初の種目は〜〜〜〜」
ギラグはお手製のフィールド魔法入ったボックスを出し、中に手を入れてカードを取り出します。
ギラグ「これだ!」
○「《スカイダイビング−蒼穹降下決闘−》!!!」
《スカイダイビング−蒼穹降下決闘−》
フィールド魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのプレイヤーはスカイダイビングをしながらデュエルをしなければならない。
発動したカードをデュエルディスクにセット。すると自動的にARビジョンがスカイダイビングモードにチェンジし、参加者全員召喚したモンスターと一緒に高高度を落下しながらデュエルを繰り広げます。
零「さぁ!第一回戦は大空を舞台にスカイダイビングデュエルだ!!!」(実況)
スカイダイビングデュエル。それは大空から地面へ高速落下しながら行うデュエル。常に下から暴風が吹き付け、足場も無い状況で、プレイヤーはデッキからカードをドローし、手札からカードを召喚・発動しなければならない。カードを手に持っている状態すら大変な状況下で、プレイヤーは極限のデュエルスタイルを求められる。
凌牙「行け!エアロ・シャーク!!!」
等々力・徳之助「「うわあああ!?」」
遊馬「やったぜシャーク!」(ズババー!)
零「一回戦は遊馬シャークチームの華麗なる勝利だあああ!!」(実況)
・・・・・・
ギラグ「ピー!」(ホイッスル)
零「フィールドは変わって、次はビーチバレーデュエルだ!」(実況)
ビーチバレーデュエル。それは、バレーボールの公式ルールとデュエルモンスターズの江しいルールが一体化した新次元のデュエル。敵陣にボールを叩き込むバレーボールのルールにプラスして、自分のターンのバトルフェイズ中の攻撃にのみ、相手コートにボールを打ち込めるという特殊ルールの元に行われるデュエル(推測)。故に攻撃側は、ボールとモンスター両方の攻撃を同時に行わなければならず、モンスターが攻撃できない場合は相手陣地にボールを打ち込む事はできない。
璃緒「いきますわ、鉄男くん!」
鉄男「はい!」
璃緒「頼みましたわ!」
鉄男「(リオさん、見ていてください―――――。) お――――?」
凌牙「その腹、イラっとくるぜ!!!」
○「《ブラック・レイ・ランサー》!!!」
鉄男「ぐああ!?」
鉄男の油断によりシャークの鋭い一撃がクリーンヒット。
零「鉄男くん痛恨のミス!!」(実況)
・・・・・・
小鳥「えい!」
徳之助「お、ウラ!」
キャッシー「どーいてー!」
小鳥「きゃ!」
テニスデュエル。それは相手のテニスの公式ルールとデュエルモンスターズの公式ルールが一体化した新次元の――――(以下略)。
小鳥「何で邪魔するのよ!?」
キャッシー「こっちの台詞ニャー!」
零「おーっと、仲間割れが始まりましたね」(実況)
ギラグ「いけませんねぇ……。」(解説・主催)
・・・・・・
零「ただいまのところ、遊馬シャークチームがトップを走っております」(実況)
途中経過
【イラっとくるかっとびんぐチーム】■■■■
【鋼のツンデレチーム】■■
【とどのつまりウラウラなチーム】■■■
【イメージガールは私よチーム】
・・・・・・
ギラグ「ふぃ〜〜〜るどにぃ〜〜〜、」
璃緒「はい!」(《迷宮壁−ラビリンス・ウォール》)
デュエルカルタ。それはデュエルモンスターズのテキストからカード名を(以下略。
【鋼のツンデレチーム】■■■
・・・・・・
凌牙「ダイレクトアタック!!!」
ピンポンデュエル。それはピンポンの公式ルールとデュエルモンスターズのルー(以下略。
【イラっとくるかっとびんぐチーム】■■■■■
・・・・・・
●「行きなさい!《オーロラ・ウィング》!!!」
○「罠発動!!」
プロレスリングデュエル。それはプロレスの公式ルールとデュエ(以下略
【鋼のツンデレチーム】■■■■
・・・・・・
そうして種目は一通り終わり。
鉄男「はぁ…はぁ…。たまにはこうやってスポーツするのもいいな。」
等々力「はい。トドのつまり、嫌なことを忘れてしまいますね」
徳之助「ウラウラ。」
小鳥「はぁ……。」
キャッシー「はぁ……。」
小鳥「えへへ。ごめんね、私が足引っ張っちゃって。」
キャッシー「そんなことないキャット。」
璃緒「お二人共、ナイスプレーでしたわ。今度、是非デュエルに付き合ってください」
小鳥「はい!」
キャッシー「喜んでニャン!」
こうして、スポーツを通して心を通わせる事に成功したギラグの作戦。ここまでは順調、というかもう大成功。
零「遊馬くん!仲良し作戦、上手くいきそうです!」
遊馬「あぁ!―――くー!苦労したかいがあったぜー!」
アストラル『苦労?君はいつもどおりお気楽にデュエルしていただけではないのか?』
遊馬「う、うるせぇ!」
ギラグ「それでは皆さん、決勝戦に進むペアを発表します。一組目は遊馬シャークチーム!」
遊馬「いやったぜ!」
凌牙「……。」
ギラグ「対するはダークホース、キャットちゃん小鳥チーム!」
小鳥「えぇ!?」
キャッシー「きゃっと!」
鉄男「なんでだよ、オレと璃緒さんの方がポイント上のハズだろ」
ギラグ「女の子同士のペアには、ボーナス一万点です」
「「「えぇ!?」」」
なんというえこひいき。ぶっちゃけリオの方が戦力ありそうだけど、ギラグの狙いは喧嘩の発端である二人を決勝まで導くことでした。
ギラグ「では小鳥さん、キャットちゃん。お渡ししたいものがあるので着いて来て下さい。」
「「はい」」
零「――――――!」
アストラル『―――――――。』
その瞬間、鋭い視線をギラグに寄せる二人。既に色々感づいている様子。
・・・・・・
小鳥「渡したいものって何ですか?」
キャッシー「きっとレアカードか何かニャン!」
ギラグ「その通り。お二人に是非、使ってもらいたいカードがあるんです」
もったいぶってギラグが二人に見せたのは、赤く不気味に光る《RUM−バリアンズ・フォース》。その光を真正面から受けたものは、皆自我を失い、バリアンの忠実なしもべになってしまう。
「「――――――バリアン世界のために。」」
瞳の色を失った二人は、心此処にあらずと言った感じで、虚ろな目でカードを見ていました。
ギラグ「ふふふ。これで仕込みは完ペキだ。後は遊馬がこいつらにわざと負ければ、ナンバーズを全て……。」
・・・・・・
・・・・・・
ギラグ「ではこれより決勝戦を行います!決勝フィールドは……これだ!!」
ギラグが掲げたフィールド魔法。
展開される観客席とライトスタンド。点数盤の下に広がる広大な芝生。
ギラグ「野球デュエルだ!!!」
零「それでは、選手の入場です!」(実況)
「キャットちゃん小鳥チーム!!」
野球のユニフォーム姿で現れた二人。既に目つきは冷たく、一転していつもの雰囲気とは違います。
「対するは、我が校の最強デュエリスト、遊馬シャークチーム!!」
遊馬「へへーん!よっしゃ、やってやるぜ!」
ギラグ「遊馬!遊馬!」
遊馬「あん?」
誰にも気づかれまいと小声で遊馬に話しかけるギラグ。
ギラグ「わかってるよね?この決勝戦、君はわざと負ける」
遊馬「?」(わかってなかった)
ギラグ「そうすれば……。彼女達の絆はより一層深まる!」
遊馬「ほぉ。よし、わかった!」
ギラグ「―――――それじゃあ凌牙くん…………あら?」
しかし、遊馬の隣には野球服姿で不満げに佇むシャークの姿はありません。
ギラグ「りょ……凌牙くん?凌牙くんはどこへ??」
璃緒「ごめんなさい、兄はもう帰りました」
ギラグ「えええぇぇ!!?」
等々力「トドのつまり、こんな事やってられるか!って。」
やるからには手を抜かないシャークでしたが、決勝まで付き合って上げるほどお人好しでもなかったそうで。まぁ、優勝したらマスコットガールですし、普通に決勝に進めばリオと当たりますからねぇ。
ギラグ「そ……そんな……。」
遊馬「しょうがねぇな……。じゃああんたがピンチヒッターって事で。」
ギラグ「え!オレが!?あぁちょっと待って!!」
しかし、辞退したいギラグの本音とは裏腹に、ARビジョンによって制服姿をユニフォームにチェンジされてしまいます。
ギラグ「えぇ!?なにこの格好!?」
遊馬「じゃあいくぜ!」(やる気満々)
「デュエルディスク、セット!!!!」
「Dゲイザー、セット!!!!」
ギラグ「ちょっとちょっと!!」
「「「「デュエル」」」」(でゅ……でゅえる……。)
・・・・・・・・
ギラグ「( ちょっと待てよ……。彼女達はカオスエクシーズを持っているでしょ? それで遊馬がわざと負けるでしょ? そしたら、アストラルも消えるでしょ? てことは、俺まで消えちゃうんじゃないの……!? )」
ギラグの作戦
1.小鳥達にカオスエクシーズを渡す。
2.遊馬にわざと負けるように仕向ける。
3.遊馬が負けてアストラル消滅。
4.ついでにナンバーズを全てゲット。
実際
1.小鳥達にカオスエクシーズを渡す。
2.遊馬にわざと負けるように仕向ける。
3.なぜか自分も負け戦に巻き込まれる。
4.遊馬が負けたらアストラル。
5.ギラグも消滅。
遊馬「先攻は貰うぜ!オレのターン、ドロー!!」
アストラル『遊馬、本当にわざと負けるつもりか?』
遊馬「あぁ、わざと負けるんだったら……」
ギラグ「あ、えーっと遊馬くん?」(提案)
●「オレは《針剣士》を召喚!」(無視)
《針剣士》
☆1/風属性/戦士族/ATK 300/DEF 600
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手の魔法&罠カードゾーンに表側表示で存在するカードを全て持ち主の手札に戻す。
●「さらにカードを1枚伏せてターンエンド!」
ギラグ「( ぐ、このバカ。あんな弱いモンスターを……。 )」
しかし、ノリノリで「これでいいだろ?」的な目配せをしてくる遊馬に、ギラグは引きつった笑いをする事しかできません。
キャッシー「ワタシのターン、ドロー!」
○「ワタシは《キャット・ガール》を召喚!!」
《キャット・ガール》
☆4/地属性/獣族/ATK1200/DEF1600
1ターンに1度、相手モンスター1体の表示形式の変更を無効にする。
○「ワタシは《キャット・ガール》で《針剣士》に攻撃!!」
遊馬「のあ!?」
遊馬LP4000→3100
ギラグ「( ヤバイ。これはヤバイぜ…… )」
ギラグ「遊馬くんどうだろう?やっぱりここは真剣に戦ってみては……?」(再び提案)
遊馬「それじゃあ、仲直り作戦が台無しじゃねぇか」(ばっさり)
ギラグ「……。」
遊馬「派手に負けてやるからな!」
ギラグ「( ――――。ヤバイよヤバイよ。あいつらが“バリアンズ・フォース”を発動したら、オレは……。あ、そうか!発動する前に破壊しちまえば……。 )」
ギラグ「オレのターン、ドロー!」
●「オレは《マジック・ハンド》を召喚!」
《マジック・ハンド》
☆4/闇属性/魔法使い族/ATK 800/DEF1600
相手がデッキからカードを手札に加えた時に発動できる。そのカードが魔法カードだった場合、そのカードを破壊して、相手ライフに800ポイントダメージを与える。「マジック・ハンド」の効果は、デュエル中に1度しか使用できない。
●「さらにカードを2枚伏せてターンエンド!」
小鳥「私のターン、ドロー!」
ギラグ「そのドロー待ったぁ!!」
●「罠発動!《マジック・サーチ》!!このカードは、相手がドローする代わりに、デッキから魔法カード1枚を手札に加えさせる。」
《マジック・サーチ》
通常罠
相手のドローフェイズ時に発動できる。相手は通常のドローを行う代わりに、デッキから魔法カード1枚を選択して手札に加える。
ギラグ「( これでアイツは必ず“バリアンズ・フォース”を手札に加えているハズ……。 )」
小鳥がデッキから加えたカードが、ギラグの目を通して赤く光るのが見えます。
●「さらに《マジック・ハンド》の効果発動!相手がデッキからカードを手札に加え、それが魔法カードだった時、そのカードを破壊して800ポイントのダメージを与える!!」
ギラグ「( これで“バリアンズ・フォース”を破壊できる……。 )」
遊馬「はぁ――――ったくしょうがねぇ。オレの罠《もの忘れ》も使えよ」
ギラグ「えぇ!君も協力してくれるのか!?」
ギラグの一連のプレイングを見ていた遊馬は、思わずため息混じりにギラグに助言します。
遊馬「当たり前だろ」(グッ)
●「力を借りるぜ!罠発動《もの忘れ》!!」
遊馬「このカードは、フィールドのモンスターが効果を発動した時、そのモンスターを守備表示にして効果を無効にするぜ!」
《もの忘れ》
通常罠
フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体の効果が発動した時に発動できる。そのモンスターの効果を無効にし、表示形式を表側守備表示にする。
ギラグ「あ!? ( オレのモンスター効果が台無しに……。 )」
遊馬「ダメじゃねぇか!あいつらに勝たせてやらねぇと」
ギラグ「ムグググググ―――――。」
○「私は《リトル・フェアリー》を召喚!」
《リトル・フェアリー》
☆3/光属性/天使族/ATK 800/DEF 800
手札を1枚墓地へ送る事で、このカードのレベルを1つ上げる事ができる。
○「さらに、このモンスターの効果発動!手札1枚(GBA)を墓地へ送り、このモンスターのレベルを1上げる!」
《リトル・フェアリー》
☆3→4
アストラル『これで、レベル4のモンスターが2体。』
遊馬「来るのか!?」
ギラグ「あぁ、やめてぇぇぇ」
小鳥「私は、レベル4の《キャット・ガール》と《リトル・フェアリー》でオーバーレイ!!」
「エクシーズ召喚!!!」
「現れなさい!!《フェアリー・チア・ガール》!!!!」
《フェアリー・チア・ガール》
ランク4/光属性/天使族・エクシーズ/ATK1900/DEF1500
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。自分のデッキからカードを1枚ドローする。
遊馬「うおおおお!!すっげぇぜ小鳥!!」
零「小鳥さんやりますねぇ……」(意味深)
徳之助「今まで猫を被っていたウラ?」
璃緒「何かおかしい。あの二人、さっきまでと雰囲気が違いますわ」(意味深)
璃緒「これは―――――まさか!」
○「《フェアリー・チア・ガール》の効果発動!!1ターンに1度、オーバーレイユニットを使い、デッキからカードを1枚ドローする!!」(壊れ)
ギラグ「やばいやばいよ!オレ消えちゃうよ!!」
舞台は整ったとばかりに、構える小鳥。感情の映らない冷たい表情のまま、あのカードに手を触れます。
アストラル『これは―――――まさか!!』
その時、二人の額に紋章が浮かびあがりました。
○「これを受けるがいい!!《RUM−バリアンズ・フォース》発動!!!」
《RUM −バリアンズ・フォース》
通常魔法
自分フィールド上のモンスターエクシーズ1体を選択して発動する。選択したモンスターよりもランクが1つ高いモンスターエクシーズ1体を、自分のエクストラデッキから選択したモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる。この効果でエクシーズ召喚されたモンスターエクシーズは「戦闘では破壊されない効果」を無効にし、相手フィールド上に存在するモンスターエクシーズ1体を選択して、選択モンスターのエクシーズ素材全てを、このカードの効果でエクシーズ召喚されたモンスターエクシーズの下に重ねてエクシーズ素材とする。選択モンスターの攻撃力は、この効果で奪われたエクシーズ素材の数×300ポイントダウンする。
遊馬「バ!バリアン!!?」
アストラル『―――――!!』
零「――――――!」
ギラグ「もうだめだあああああ!!」(絶望)
小鳥「このカードは、モンスターエクシーズのランクを1つ上げて、カオスエクシーズに変身させる!!」
「私は、《フェアリー・チア・ガール》でオーバーレイネットワークを再構築!!!」
「カオスエクシーズ・チェンジ!!!」
「今こそ現れろ!!偉大なるバリアンの力の象徴!!」
「《CX ダーク・フェアリー・チア・ガール》!!!」
《CX ダーク・フェアリー・チア・ガール》
ランク5/闇属性/天使族/ATK2500/DEF1900
レベル5モンスター×2
このカードが「フェアリー・チア・ガール」をランクアップしてエクシーズ召喚に成功した場合、以下の効果を得る。このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。自分の手札の数×500ポイントダメージを相手ライフに与える。
遊馬「一体どうなってんだよ!小鳥とキャットちゃんがバリアンに……。」
ギラグ「もうお終いだ……。」
○「ダーク・フェアリー!《マジック・ハンド》に攻撃!!」
「“フェアリー・ターン・バーティカル”!!!!」
ギラグ「ぐお!?」
○「この瞬間、ダーク・フェアリーの効果発動!!バトルで相手モンスターを破壊した時、カオスオーバーレイユニットを1つ使い、自分の手札1枚につき、500ポイントのダメージを与える!!」
小鳥「私の手札は4枚。よって2000のダメージを受けてもらう!!」
遊馬・ギラグ「「どぅおおおおおおあああああ!!!!」」
遊馬LP3100→1100
零「遊馬くん!」
遊馬「くっそ!二人がバリアンに洗脳されるなんて――――」
アストラル『遊馬、小鳥達を助けるためには、このデュエルに勝つしかない。』
遊馬「あぁ。わざと負けるのはナシだ!!」
「オレのターン、ドロー!!」
遊馬「これは――――!」
アストラル『遊馬、勝利の方程式が出来たぞ』
●「オレは《ガガガガール》を召喚!!」
《ガガガガール》
☆3/闇属性/魔法使い族/ATK1000/DEF800
このカードがこのカード以外の「ガガガ」と名のついたモンスターと共にエクシーズ召喚の素材となった時、相手フィールド上に存在するモンスターエクシーズ1体の元々の攻撃力を0にする事ができる。
(※アニメ効果)
●「さらに魔法カード《レベル・マイスター》を発動!このカードは、手札のモンスターを墓地へ送り、フィールドのモンスターのモンスター1体のレベルを、墓地に送ったモンスターのレベル以下の範囲でアップさせる!」
《レベル・マイスター》
通常魔法
手札からモンスター1体を墓地へ送り、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターのレベルはエンドフェイズ時まで、墓地へ送ったモンスターのレベル以下の任意の数だけアップする。
遊馬「オレは《ガガガガール》のレベルを3から4にアップ!!」
《ガガガガール》
☆3→4
●「そして魔法カード《死者蘇生》を発動!!甦れ、《ガガガマジシャン》!!」
《死者蘇生》
通常魔法
自分または相手の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。
《ガガガマジシャン》
☆4/闇属性/魔法使い族/ATK1500/DEF1000
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に1から8までの任意のレベルを宣言して発動する事ができる。エンドフェイズ時まで、このカードのレベルは宣言したレベルとなる。
(アニメ効果)
遊馬「オレは、レベル4の《ガガガマジシャン》と《ガガガガール》でオーバレイ!!」
「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」
「現れろピンチヒッター!《No.39希望皇ホープ》!!!」
《No.39 希望皇ホープ》
ランク4/光属性/戦士族・エクシーズ/ATK2500/DEF2000
レベル4モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。そのモンスターの攻撃を無効にする。
(※アニメ効果)
小鳥「ホープの攻撃力は2500!!攻撃しても相打ちなだけよ!」
●「エクシー素材となった《ガガガガール》の効果発動!!相手モンスターエクシーズ1体の攻撃力を0にできる!!」
「“ゼロゼロコール”!!!」
《CX ダーク・フェアリー・チア・ガール》
ATK2500→0
ギラグ「遊馬!オレの罠《ハンド・パワー》を使え!」
●「おう!罠発動、《ハンド・パワー》!!」
アストラル『なるほど。このカードは自分の墓地の「ハンドモンスター」を除外し、自分のモンスターの攻撃力を2倍にする』
《ハンド・パワー》
通常罠
自分の墓地の「ハンド」と名のついたモンスター1体をゲームから除外して発動できる。このターン自分フィールド上のモンスター1体の攻撃力は倍になる。
遊馬「オレは、墓地の《マジック・ハンド》を除外!」
《No.39希望皇ホープ》
ATK2500→5000
「“ホープ・剣・逆転満塁ホームラン”!!!!」
「「きゃーーーーーー!!!」」
小鳥LP4000→0
鉄男「よっしゃ!」
零「やった!遊馬くん!」
ギラグ「助かった……。助かったよーーーーー!!」(泣くなよ)
遊馬「おい、大丈夫かお前ら!」
キャッシー「あれ……遊馬?」
小鳥「わたし達……。何してたんだろ?」
キャッシー「きゃっと記憶が……」
アストラル『――――――。』
小鳥達の無事を確認したアストラルは、一旦振り返ってギラグがいた所を探しますが、既にどこにも姿はありませんでした。
遊馬「んじゃ本当に覚えてねぇのかよ、このデュエル」
小鳥「さぁ!決着をつけましょう!」
キャッシー「ダーリンデュエルよ!」
遊馬「もう勘弁してーー!!!」
ギラグ「九十九遊馬、今日は助けられたが次は覚えとけよ!」
遊馬「だから、お前らとのデュエルはもう懲り懲りなんだよーーーーーーー!!!」
次回、闇川登場。「孤高のバリアン騎士 銀河眼使いミザエル現る」
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