【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

ナンバーズ80「猛攻タイマンバトル!!遊馬VS不屈の闘士アリト」





 そこは煉獄に近い世界だった。



 有機生命体はおらず、全ての“意志”は実体をもたずに精神体としてその体を保っていた。



 故に、彼らに肉体などなく。



 ただ、そこに存在するだけの無に近い存在。



 ただ一つ、アストラル世界の破滅を望んで。



ドルベ『九十九遊馬とアストラルを倒すため、人間の世界にギラグを送ったものの……やはり奴では荷が重かったか……』


 ギリ。とフードの男の一人は、自分の拳を握り締めた。


ドルベ『アリト。アリトはいるか?』
 
アリト『んなんだよドルベ?』


 何も無い空間から、フードを被ったもう一人の男が現れました。大人びた背格好に比べて、声はドルベと呼ばれた男よりは幼く聞こえます。


ドルベ『アリト。君にナンバーズの回収を命じる。今すぐ人間共の世界へ行け』

アリト『ちょっ!ちょっと待てよ!?なんでオレが……。奴らの世界じゃ本気でデュエルをやり合えねぇんだ!そーんなつまらねぇ仕事、オレはごめんだね。』

ドルベ「ア…リ…ト……」


 ギラリ。ドルベと呼ばれた男、その仮面の下の瞳が赤い眼光を放ちます。


アリト『わ……わぁーったよ!行きゃあいいんだろ?行きゃあ……』



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 その眼に一瞬たじろいで、やれやれとジェスチャーをしたまま、アリトと呼ばれた男は背を向け、そのまま裂けた空間の中に消えていきました。


ドルベ『全てはバリアン世界のために』

アリト『バリアン世界のために―――……。』


ドルベ『頼んだぞ、アリト。』


ミザエル『アリトで良かったのか?』

ドルベ『ミザエル。』


 アリトと呼ばれた男が去ったと同時に、また空間の中から別の男が現れました。


ミザエル『九十九遊馬を倒し、ナンバーズを回収せねば、我々バリアンに明日はない。それを……あんな単細胞に……』

ドルベ『他はともかく、デュエルの腕に関してはアリトは信頼できる。少し様子を見ても悪くはあるまい……。九十九、遊馬……。』




 新たな刺客が遊馬を襲うが、そもそも遊馬はギラグさえ知らない状態。完全に後手に回っているアストラル勢だが、氷の女王璃緒も目覚めて戦力倍増。
 迫る新たな強敵に、果たして遊馬とアストラルは!?




ナンバーズ80「猛攻タイマンバトル!!遊馬VS不屈の闘士アリト」



 そこは遊馬の通う学校の体育倉庫。


 そこには、人間界に住処を持たないギラグが一人、その巨体を小さく丸めてのんびり生活していた。

 遊馬を倒しナンバーズを奪う。その手段として数々の生徒たちを洗脳し、刺客として送り込んだものの、全て返り討ちにされてしまい成果は出ず。人間として実体化した自身の体は無駄に巨体なために常に腹は減るし、だけど金も無いのでほそぼそと暮らすしかない。刺客を送る時以外は、作戦を練るために人間界の事を知る、という名目でテレビも用意した。これが現在バリアン人ギラグの唯一の娯楽だった。


 アニメの中でテレビを見ているとそれがその世界で実写なのか、それともアニメ番組なのかを判断するのは難しい。とりあえずたまたまチャンネルを合わせたデュエルアイドルという少女に心ときめいていたギラグは、自分の背後で空間が裂けているのに気がつかなかった。


『あなたのハートにダイレクトアタック☆』


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ギラグ「そーかそーか!サナギちゃんって言うのか!めんこいのー!」

アリト「よぉ?」

ギラグ「!?」

アリト「ずいぶんと楽しそうじゃねぇか……。えぇ?」


 ギラグの後ろに現れた男。空間を移動するのはバリアンの力。癖のある髪はシリーズ恒例。整ったまゆげが印象的な少年は、見た目通りの生意気そうな口調で、ギラグにちょっかいを出していました。


ギラグ「誰だてめぇ!?」

アリト「なぁ〜に言ってんだよ……ってアレ?そっか……この格好で会うのは初めてか。」

ギラグ「訳わかんねぇこと言ってんじゃねー!」


 名前も聞かずに殴りかかったギラグ。しかし、少年はギラグの巨大な拳を紙一重で躱し、その拳の隙間からカウンターパンチをギラグの頬すれすれで寸止めしました。



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ギラグ「!?……このクロスカウンター……。てめぇは……アリト?」


 あのフードの格好でクロスカウンターとかやってたのかはおいておいて、アリトの代名詞とも云える攻撃を見て、ギラグはやっとその正体に気づきました。


アリト「久しぶりだな……。」







・・・・・・


 とりあえず、買ってきたコンビニおでんを二人でつつく事に。


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アリト「失敗続きの癖に可愛い子ちゃん見て鼻の下伸ばしてるとか、良いご身分だなぁ…?」

ギラグ「あ……あれはたまたま……」

アリト「たまたまでもなんでも、女に気ぃ取られたりすんのが間違いだっつーの!」

ギラグ「じゃあおめぇはそーいうのねぇのかよ?」

アリト「あったりめぇーだろ!何はなくとも男はデュエル!オレはデュエル以外は興味はねぇ!女に心を奪われるなんて、絶対ナッシングだ!」

ギラグ「ん…………。」

アリト「まっ、目の前に天使でも舞い降りてきたってんなら、別だがな。」(フラグ)



 こんにゃくがついた棒を指し棒みたいに振りながら、アリトが自身ありげに言いました。








・・・・・・



 早速人間体として学生服を着込んだのだからと、アリトは学校内を詮索し始めました。


アリト「本当の姿でデュエルをやり合えねぇってのは、かったりぃーよな。」


 もぐもぐとおでんをかじりながら、アリトは改めて自分の手足を眺めます。バリアン世界では精神体として活動している彼らの力は、カオス・エクシーズを使って初めてその本領が出せます。しかし、人間体として行動している場合、本人たちはカオス・エクシーズを出せないみたいです。


アリト「ん……。でもこの姿じゃデュエルで勝ったとしても、ナンバーズを回収することはできないから、しょーがねぇか……。」


小鳥「あ!!」


アリト「!?」


 アリトがおでんの串を空っぽにして歩いていると、すぐ横の扉から小鳥が飛び出してきてアリトと衝突してしまいます。


アリト「おい!あぶね…………!」

小鳥「ご、ごめんなさい!」


アリト「――――――――――――――――――――――――。」(謎の間)


小鳥「大丈夫?」


 小鳥は、後ろに倒れたアリトの手を握って助け起こそうとします。


アリト「あ―――――――――――――――。」


 しかし、アリトの視線は小鳥から1ミリも離れません。じーっと見つめていると、小鳥は少し不思議そうな顔をした後、にこりとアリトに笑顔を向けました。


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アリト「て……天使……。」


 その手が握る先は、翼を羽ばたかせた天使のような聖女がアリトの目には映っていました。ちなみに言うまでもありませんが、小鳥の中の人は【代行天使】使いなのであながち間違っていません。


小鳥「?」



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 ここから先は言葉で表現するのはあまりに過酷なので、みなさんの想像にお任せしますが、OZONEより上だったので大問題でした。とだけ言っておきます。


アリト「て……天使がいた」

小鳥「え?」(若干引)









・・・・・・



 その夜。




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 某所「BARian(バー・イアン)」


 そこは彼らしか知らない秘密の酒場。もちろん学生が行ってはいけないところですが、そもそも彼らは日本の法律の範疇外なのでそんな細かい事はどーでもいのです。


アリト「ミルクセーキ……。」


 シリーズ恒例、酒場でミルクを頼むアリト。


アリト「なぁ……ギラグ……?」


ギラグ「ん?」


 バーカウンターに似つかわしくない大手チェーン店風のどんぶりをガツガツ食べるギラグ。



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アリト「愛ってなんだか知ってるか?……オレの前には、天使が舞い降りてきたんだよ」

ギラグ「……? ぶーーーー!!!」


 来てそうそう前言を撤回しまくっている同僚の一言に思わず口の中の米粒を吹き出すギラグ。


アリト「ギラグよ。オレは必ず天使のハートを射止めてみせるぜ」(目標変更)


アリト「オレの……カウンター戦法でな。」


ギラグ「カウンター?」


 自分が肘を置いていたバーのカウンターをしげしげと見つめるギラグ。バリアン人の夜は長い。







・・・・・・


 有言実行。アリトは翌日には薔薇の花束を買い込んで、早速小鳥の前に差し出しました。人間界の風習をいつ学んだのやら……。


小鳥「!――――――あなた、昨日の……」


アリト「あの時は失礼しました。お詫びにこれを……。」


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アリト「 まずは軽いジャブでアプローチ 」(心の声)


小鳥「い、いいよー……。お詫びなんて……」


アリト「 すかさずキラー台詞でカウンター! 」(心の声)


鉄男「どいたどいたー!!!」


 と、アリトが口を開きかけたその時。階段の上から鉄男がスケボーに乗って飛び出してきました。


アリト「!?」


 間一髪で体を屈ませ、鉄男のスケボーを躱すアリト。


鉄男「オレの勝ちだぁ!!」


アリト「な……なんだ……?」


遊馬「かっとビングだぁ!!オレぇ!!」


 鉄男に負けじと意地になって階段を飛び降りた遊馬。小鳥が思いっきり躱したおかげで、遊馬はその先にいたアリトと激突してしまいます。


アリト「ぐあ!!…………」(K.O)


小鳥「もー!危ないじゃない!」


遊馬「へへ!わりぃわりぃ!―――――待て――――!鉄男―――!!」


零「待ってくださいー!遊馬くーーーん!」


 そんな遊馬に必死に追いつこうと零が後から遊馬を追います。


アストラル『……。』


 一瞬、遊馬を追っていたアストラルは、倒れて目を回しているアリトに気づきます。










・・・・・・



 プールの授業。


アリト「おー!小鳥さーん!おーい!!」


 ぴょんぴょんの飛び込み台の上から小鳥にエールを送るアリト。いつの間にか、自分も水着に着替えて、授業に紛れ込んでいました。


小鳥「―――!」


アリト「 まずはインパクトのある先制パンチ 」(心の声)


小鳥「何やってるの!?危ないわよ!」


アリト「うわ!?ったった!?」


 つるりと足を滑らせてみたアリトは、わざとらしくそのまま水面に落ちていきます。


アリト「 相手のパンチを食らったフリをして…… 」(心の声)


小鳥「きゃ!」


 アリトが頭から水面に叩きつけられるのを見て、小鳥は思わず両手で顔を覆います。その直後、アリトが落水した場所は、高々と水柱があがりました。


アリト「 慌てて駆け寄ってきた所にカウンターで…… 」



「美しすぎる君に見蕩れて、足を滑らせてしまったよ。」


 何度も頭の中でリハをした台詞を復唱しながら、水面に上がるアリト。狙い通り、顔を上げた先には、心配した顔で小鳥が待っていました。



アリト「美し」

遊馬「次いっくぜええええええええ!!!!」

アリト「!?」


遊馬「かっとビングだぁ!いくぜ真月!!」


 アリトの水柱に触発されたのか、遊馬が零の首根っこ掴んでいつの間にか飛び込み台に立っていました。


零「待ってください!!あぁ!!」

遊馬「おおおりゃああああ!!!」


アリト「どぅわああああ!!!??」


 そのまま狙ったかのように、遊馬と零はアリトの真上に着水。大きく水柱を立ち上げながら、またも直撃を受けたアリトは、水中で目を回してしまいました。



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・・・・・・



 しかし、幾度の苦難を乗り越えて、わざわざ異世界からやってきたバリアン人はこんな事ではめげません。


アリト「お嬢さん、これ、落し物ですよ?」


 すっ、とアリトが小鳥に差し出したのは、白い羽でした。


小鳥「え……わたしのじゃないけど……。」


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アリト「 よし!ここですかさず! 」(心の声)


アリト「これは失礼…。君の背中に生えている、天使の羽が落ちたのかと思ってね。」(予定)


遊馬「ふぁ……ふぁ……んがーーーーーっくしょん!!!」


 キメ顔でアリトが予定していた台詞をまたも遊馬が妨害。


小鳥「もー!汚いわねー!」

遊馬「へへ……わりぃわりぃ……」

小鳥「もー!」


 でかいくしゃみをするだけした後、そそくさと遊馬はそのまま去っていきました。


零「待ってくださーい!!」

小鳥「まーてー!」


アリト「……。」









・・・・・・







異世界人が集う酒場『BARian』。



アリト「んぐんぐんぐ……!くそっ!」(ミルクセーキ一気)


ギラグ「その様子だと上手くいかなかったみてぇだな」


 空になったワイングラスをカウンターに叩きつけて、アリトは今日一日邪魔され続けた男の顔を思い出していました。


アリト「なんか知んねぇけど、妙に邪魔ばっかしてくる奴がいてよ……。そいつのせいでオレのカウンター戦法が台無しだぜ……!!」

ギラグ「恋のライバルってわけか……。」(大正解)


 なぜか済ました顔で、カツ丼片手にアリトに諭すギラグ。


ギラグ「なら、ひとついい事を教えてやろう。いいか?女ってのはな、強ぇ男が好きなんだ。ライバルがいるなら、そいつをぶっ倒して、てめぇが強ぇってとこを見せつけてやんのよ!」

アリト「ライバルをぶっ倒す……。」

ギラグ「そうよ…!恋の秘訣はライバルに勝つ!カツ!カツ!(丼)」



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 丼!丼!


アリト「―――――!ぶっ倒す!そうか!」


 ガツガツガツガツガツ(カツ丼)






・・・・・・



 翌日。



遊馬「おっはよーッス!―――――――ん?あれ?なんだ?」


 珍しく早起きして一足先に教室に来た遊馬は、自分の机に置かれていた封書に気づきます。


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遊馬「え―――……。はたし……じゅう???」(???)

零「“果たし状”ですね」

遊馬「どぉわぁ!真月、いつの間に!?」

零「あっははは……よかれと思って。」



 そして遊馬は、授業中ずっと小学生の落書きのような難解な“はたしじゅう”を翻訳して、場所と時間を解読していました。


 指定されたのはとある建物の屋上スペース。時間ギリギリまで解読していた遊馬が息を切らして到着すると、そこには呼び出した先客がいました。


アリト「―――――来たか。」

遊馬「おい!小鳥を賭けての男と男の真剣デュエルって――――、どーいう事なんだよ!?」

アリト「どーいう事も何も、そのまんまに決まってんだろ!!オレはてめぇをデュエルでぶっ倒す!!」

遊馬「はぁ??」


 身に覚えがない遊馬には、何がなんだかわかりません。わかりませんが、アリトのやる気だけはとりあえず伝わってきます。


アリト「オレとデュエルするか、尻尾を巻いて逃げるか、どっちにする?」

遊馬「ふざけんな!どんな理由でも、オレがデュエルを挑まれて……逃げられっかよーーー!!!」


デュエルディスク、セット!!!」

「Dゲイザー、セット!!!」



「「デュエル!!!!」」


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アリト「先攻はオレだ!オレのターン、ドロー!」

アリト「 今の姿じゃ、オレ自身がカオス・エクシーズを使う事はできねぇ……。だが――――。 」


○「オレは《BK(バーニングナックラー) ヘッドギア》を召喚!!」


《BK(バーニングナックラー) ヘッドギア》
☆4/炎属性/戦士族/ATK1000/DEF1800
1ターンに1度、このカードは戦闘では破壊されない。


○「続いてオレは魔法カード《選手入場アナウンス》を発動!このカードは手札から「BK」と名のつくモンスター1体を特殊召喚する!!」


《選手入場アナウンス》
通常魔法
自分の手札から「BK」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。


○「オレコーナー、《BK グラスジョー》!!」



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《BK グラスジョー
☆4/炎属性/戦士族/ATK2000/DEFXXXX
このカードは攻撃した場合、そのダメージ計算後に破壊される。



アリト「オレはレベル4の《BK ヘッドギア》と《BK グラスジョー》をオーバーレイ!!」

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築するぜ!エクシーズ召喚!!」


「魂に秘めた炎を拳に宿せ!!《BK 拘束蛮兵リードブロー》!!!!」


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《BK 拘束蛮兵リードブロー》
ランク4/炎属性/戦士族・エクシーズ/ATK2200/DEF2000
レベル4モンスター×2
このカードが戦闘によって破壊される場合、代わりにこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。このカードのエクシーズ素材が1つ取り除かれた時、このカードの攻撃力は800ポイントアップする、


遊馬「初っ端からエクシーズ召喚かよ……」

アストラル『気をつけろ、遊馬。』

遊馬「アストラル?」


 デュエルの気配を察知して、アストラルが鍵の中から出てきました。


アストラル『彼からは、何か尋常ではないプレッシャーを感じる。もしかすると、またバリアンの刺客と云う事も……』

遊馬「あ、あいつが……」


 一方、アリトはアリトで、遊馬の隣に現れたアストラルを視界に収めて思わず驚愕。


アリト「 ば……ばかな……。あれはアストラル……。アストラル世界からの使者……。てことはあいつが……あのヤローが……九十九遊馬だってのかよ……。 」


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 やっと気づいたアリト。目的を忘れていたものの、結果的に一番の近道になったようで。


○「オレはカードを2枚伏せてターンエンド!」


アリト「 へへ。こいつは面白くなってきやがったぜ 」


遊馬「オレのターン、ドロー!!」


●「オレは、《ガガガマジシャン》を召喚!!」


《ガガガマジシャン》
☆4/闇属性/魔法使い族/ATK1500/DEF1000
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に1から8までの任意のレベルを宣言して発動する事ができる。エンドフェイズ時まで、このカードのレベルは宣言したレベルとなる。
(アニメ効果)


●「さらに手札から魔法カード《破天荒な風》を発動!こいつでオレは、《ガガガマジシャン》の攻撃力を1000ポイントアップするぜ!」


《破天荒な風》
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターの攻撃力・守備力は、次の自分のスタンバイフェイズ時まで1000ポイントアップする。


《ガガガマジシャン》
ATK1500→2500



●「いくぜ!《ガガガマジシャン》、リードブローを攻撃!!」


○「そいつは甘いぜ!リードブローの効果発動!!オーバーレイユニットを1つ使う事で、バトルによる破壊を無効にする!!」


アストラル『何!?』

遊馬「けど、ダメージは食らってもらうぜ!」


 相変わらず魔法使いなのに攻撃は拳で決めるガガガ先輩。


アリト「ぐ―――――!?」


アリトLP4000→3700


アリト「まずまずのパンチだな。」


○「だが、リードブローの更なる効果発動!オーバーレイユニットが減った時、攻撃力が800ポイントアップする!」


《BK 拘束蛮兵リードブロー》
ATK2200→3000


アストラル『バトルで破壊されない上に、攻撃力が上がるというのか!?』

遊馬「く――――。オレはこれでターンエンドだ!」



アリト「オレのターン、ドロー!」


○「オレは手札から永続魔法《タイマンバトル》を発動!このカードはモンスター同士のバトルによって、プレイヤーへのダメージが発生した時、さらに1000ポイントのダメージをお前に与える!」


《タイマンバトル》
永続魔法
バトルフェイズ中、どちらかのフィールド上に表側表示で存在するモンスターが2体以上存在する場合、このカードを破壊する。モンスターとの戦闘によって発生するお互いのプレイヤーへの戦闘ダメージは1000ポイントアップする。



アリト「リードブロー!《ガガガマジシャン》とタイマンだぁ!さっき食らったダメージを5倍にして返すぜ!」


遊馬「何!?――――ぐあああああああああああ!!!」


遊馬LP4000→3500→2500


アリト「どうだぁ?オレのカウンターの味は?」

遊馬「効いたぜ……。おかげでやっと面白くなってきたってもんよ!」

アリト「ほぉ……オレはこれでターンエンドだ!」



遊馬「いくぜ、オレのターン、ドロー!!」


●「オレは《ドドドウォリアー》を召喚!!このモンスターは攻撃力を500ポイントダウンさせる事で、リリースなしで召喚できる!」


《ドドドウォリアー》
☆6/地属性/戦士族/ATK2300/DEF 900
このカードはリリースなしで召喚できる。この方法で召喚したこのカードの元々の攻撃力は1800になる。また、このカードが攻撃する場合、ダメージステップ終了時まで相手の墓地で発動する効果は無効化される。


●「さらに手札から魔法カード《死者蘇生》を発動!甦れ!《ガガガマジシャン》!!」


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《死者蘇生》
通常魔法
自分または相手の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。



●「《ガガガマジシャン》は1ターンに1度、:レベルを1〜8までの好きなレベルに変更できる!オレは、《ガガガマジシャン》のレベルを6に変更!」



《ガガガマジシャン》
☆4→6



遊馬「そして、レベル6の《ドドドウォリアー》と《ガガガマジシャン》でオーバーレイ!!!」


「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!!」


「熱き魂を絞り、狙いをつけろ!!《ガントレット・シューター》!!!」


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ガントレット・シューター》
ランク6/?属性/?族・エクシーズ/ATK2400/DEFXXXX
レベル6モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。相手フィールド上のモンスター1体を破壊する。


●「そして、《ガントレット・シューター》のモンスター効果発動!オーバーレイユニットを1つ使う事で、フィールドのモンスター1体を破壊する!!」


アリト「なにぃ!?いきなりそんなのアリかよ!?―――――って驚くとでも思ったか!?」



○「罠発動!《エクシーズ・ブロック》!!!このカードは、相手のモンスター効果が発動した時、自分フィールドのモンスターエクシーズから、オーバーレイユニットを1つ取り除く事で、その効果を無効にする!」


《エクシーズ・ブロック》
カウンター罠
相手のカードの効果が発動した時に発動できる。自分フィールド上のモンスターエクシーズ1体のエクシーズ素材1つを取り除き、その効果を無効にする。


遊馬「く――――――。」

アストラル『まずい!リードブローがオーバーレイユニットを使ったという事は……』


○「リードブローは、オーバーレイユニットが減る度に強くなる!!」


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《BK 拘束蛮兵リードブロー》
ATK3000→3800


遊馬「こ、攻撃力3800!!?」


アストラル『攻撃されれば攻撃されるほど強くなるとは……』


●「オレはカードを2枚伏せてターンエンド!」



アリト「オレのターン、ドロー!!」


○「へへ!そろそろトドメを刺させてもらうぜ!リードブローで《ガントレット・シューター》に攻撃!!」


アリト「戒めを解かれし、灼熱の拳を放て!!!」


●「罠発動!《バトル・ラッシュ》!!」


《バトル・ラッシュ》
通常罠
相手モンスターとの戦闘時に発動できる。自分フィールド上のモンスターはこの戦闘では破壊されない。この戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。


アストラル『このカードは相手モンスターの攻撃による破壊を無効とし、このバトルで発生したプレイヤーへのダメージをそのまま相手プレイヤーに与える!』


アリト「それを待ってたぜ!」

遊馬「何!?」

アリト「そうやって打ってきてくんなきゃ、オレのカウンターがキまらねぇからな!」


○「カウンター罠《アクセル・フットワーク》発動!!こいつはバトルフェイズ中に相手の罠が発動した時、それを無効にし破壊する!!」


《アクセル・フットワーク》
カウンター罠
バトルフェイズ中、罠カードが発動した時に発動できる。その罠カードの発動を無効にし破壊する。自分フィールド上に「BK」と名のついたモンスターが存在する場合に相手のカウンター罠カードが発動した時、墓地のこのカードを手札に加える。


アリト「喰らえ!クロスカウンター!!」


アストラル『く――――。これで遊馬のダメージは、《タイマンバトル》の効果を加えて2400。なんとか100ポイントのライフを残すことになる―――――。』


●「カウンター罠発動ぉぉ!!」


アストラル『待て遊馬!そのカードは……!?』


●「《エクシーズ・クロス》!!このカードは相手の罠が発動した時発動する。デッキからカードを1枚ドローして、それがモンスターなら、バトルの間互いのモンスターの攻撃力を入れ替え、さらに相手のモンスターの攻撃力を0にする!」


《エクシーズ・クロス》
カウンター罠
自分フィールド上のモンスターエクシーズが相手のモンスターエクシーズと戦闘を行うバトルフェイズ中、相手の罠カードが発動した時に発動できる。そのカードの発動を無効にし破壊する。自分のデッキからカードを1枚ドローする。この効果でドローしたカードをお互いに確認し、モンスターカードだった場合、バトルフェイズ終了時まで、戦闘を行うお互いのモンスターエクシーズの攻撃力を入れ替え、さらに相手モンスターエクシーズの攻撃力を0にする。モンスターカード以外だった場合、自分が受ける戦闘ダメージは倍になる。この効果でドローしたカードは墓地へ送る。


アストラル『だが、モンスター以外を引いた時は“自分へのダメージが倍になる”!?』

遊馬「失敗をビビってて、奴に勝てるかよ!!」

アストラル『――――遊馬!!』


遊馬「かっとビングだ!!ドロー!!!」


アリト「!?」

アストラル『!?』

















《ガンバラナイト》


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遊馬「いよっしゃああ!!モンスターカードだぜええ!!」


「《ガンドレット・シューター》、ダブルクロスカウンターだあああああ!!!」


ガントレット・シューター》
ATK2400→3800


《BK 拘束蛮兵リードブロー》
ATK3800→2400→0


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アリト「ぐああああああああああああああああ!!!!」


アリトLP3700→0














遊馬「勝った……?勝ったぜーーー!!」


 はしゃぐ遊馬を横目に、アストラルは倒れたアリトの散らばっていたカードを見つけます。それは、アリトが手札として握ってきた速攻魔法カードでした。


アストラル『あれは速攻魔法《KO BK(ケーオー・バーンナックル)》!?「BK」モンスターがバトルで相手モンスターを破壊した時、そのモンスターの攻撃力分と同じダメージを与える……。』


《KO BK》
速攻魔法
自分フィールド上の「BK」と名のついたモンスターが相手モンスターを戦闘によって破壊し墓地へ送った時に発動できる。破壊した相手モンスター1体の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。


アストラル『 もし遊馬があの時リスクに怯えて、《エクシーズ・クロス》の発動を躊躇っていたら……。《KO BK》で追い打ちをかけられ……負けていた。遊馬の無謀な賭け、いや、どんな苦境に会っても希望を信じる心が、紙一重で勝利を掴みとらせたというのか……。 』


遊馬「やったぜ!やったーーー!!」



小鳥「遊馬―――!!」


 するとその時、屋上と繋がる通路から、小鳥と零が駆け込んできました。


遊馬「小鳥、何で?」


零「すいません、よかれと思って黙っていたんですが、やっぱり小鳥さんには話しておいた方がよかれと思って」


小鳥「真月くんから聞いたわ!私の事で、決闘を……」


遊馬「え?あ……?いや……?」


 遊馬としては、成り行き上けしかけられた形ですが、結果的には小鳥を守ったという事になるんでしょうか。


アリト「九十九ぉぉ遊馬ぁぁ……!!」

遊馬「お前―――――」


 地の底から這い上がるようなおどろおどろしい声で、アリトは立ち上がって遊馬をにらみます。










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!?



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????





 表現しきれないので放棄。


















遊馬「お、おい!?どうしたんだ?頭打っておかしくなっちまったのか?」


小鳥「あ!やめて!だめよ!これ以上私のために争わ―――」

アリト「邪魔だ」


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 遊馬とアリトの間に入って、二人を静止する小鳥ですが、あれだけアピールしていた小鳥を払い除けたアリトは、そのまま遊馬に一直線。


小鳥「あ……あの……」


アリト「九十九遊馬ああああ!!!」


遊馬「!!――――っおおぉ……」(びくっ)


アリト「――――――――――お前面白ぇな!オレはアリトだ、この名前、胸に刻んどけよ!なんたって、オレはお前のライバルになる男だからな!」


遊馬「…………。はぁ?」


 殴られるかと思いきや、今度は上機嫌で名乗りだしたアリトに困惑する遊馬。


アリト「何だよ!文句あんのかよ?」


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遊馬「あるわけねぇだろ!」


 なんだか状況が最後までよくわからないが、とりあえず話のわかるヤツだと思ったのか、お互いに拳を合わせて握手しだす始末。



小鳥「なんのよもー!!訳わかんない」(視聴者代弁)






 と、こうして謎の男アリトが遊馬とライバルになりました。



アストラル『……。』(人間という者は時々わからなくなる……。)










次回、81話にしてついに小鳥がカードを握る。


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「小鳥がカオスエクシーズ・チェンジ!?波乱のスポーツデュエル大会」



 オレがバリアンから助けるんだ!ってもう言っちゃっている……。











遊戯王ゼアル OCG ストラクチャーデッキ 炎王の急襲

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遊戯王ゼアル OCG コスモ・ブレイザー BOX

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