【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

ナンバーズ77「デュエルの乱れは校則違反!?出撃!特命風紀コマンダー」

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 バリアン世界の脅威に晒される日常。しかし、遊馬としてはそう緊張感が続くワケでもなく……。


小鳥「遊馬―――――遊馬!」


 いつものように午後の授業で頭を伏せて眠る遊馬。正面モニタには、赤と青の二本のバーが浮かび、それぞれに遊馬と等々力の顔が表示されています。


 今日の午後の時間は、新しくクラス委員長を決める予定でした。役職続行を望む等々力でしたが、彼の予想に反して、WDC効果なのか票は一票差で遊馬が多く獲得してしまいます。


等々力「ぐ―――――と、投票の結果……次の委員長は……九十九遊馬くんに決定しました……。」


 これ以上不本意な事はないと現実をまだ受け入れられない様子の等々力は、それでも最後の仕事とばかりに引きつった顔でクラスに発表します。


小鳥「遊馬!決まっちゃったよ!」

遊馬「何が―――――?」


 ようやく伏せていた頭を起こす遊馬。


小鳥「ほら、遊馬が委員長になっちゃったの!」


 教室のモニタを指差す小鳥。そこには、遊馬の顔が表示されている赤いバーがキラキラと点滅しています。


遊馬「うあーーーー!?オレがーーーー!?」

零「よかれと思って、ボクが遊馬くんを推薦しておいたんです!」


 どこからともなく遊馬の隣に駆け寄る零。こいつ……早くなんとかしないと……。


遊馬「真月…また余計なことを……」

小鳥「けどまさか当選しちゃうなんて」

鉄男「あぁ、びっくりだぜ」

遊馬「お前らなぁ……」

キャッシー「きゃっと!ワタシの愛情を込めた一票が聞いたのね」


 しかし、不本意ながらもクラスの人望はそれなりにある遊馬は、委員長とおだてられてすっかりその気に。


遊馬「もしかして、オレって超期待されちゃってる?」

アストラル『遊馬、ワタシは君が集団のリーダーとなる資質は――――』

遊馬「うおおし!それじゃあこれからウチのクラスは早弁OK!遅刻なし!自習時間はデュエルにするぜー!」


 無駄に盛り上がるクラスの中で、委員長という役職を以前観察していたアストラルは、遊馬の浮かれっぷりにため息をつきます。


等々力「 僕が……僕が委員長でなくなったら……いったい……。 」


 落ち込む等々力。委員長としてクラスに貢献してきたのに、校則違反常習者の遊馬に居場所を取られてしまったのは、さぞかしショックでしょうね。









・・・・・


九十九遊馬……。」


 そして、ここにも遊馬を快く思わない人間が。


「 度重なる遅刻……。臆面もない早弁……。不可解な独り言……。校内の風紀を乱しに乱しているアイツが委員長だと!? 」


 ギリ、と歯を食いしばる男子生徒。最後の独り言は多めに見てやってください。


「有り得ん!!」

ギラグ「そうだありえん!!」


 男子生徒が扉を開いたのは、生徒会室。しかし、生徒会長の席に立っているのは今入ってきた会長ではなく、ギラグの方でした。


「ギラグ様…。」

ギラグ「なぁ、生徒会長?てめぇらこんだけがん首揃えていい考えのひとつも出ないとはどういうことだ?」

「それは……」

ギラグ「どうなんだよ、九十九遊馬をぶっ潰す作戦、なんかねぇか?」


 差し当って学校に潜入しているギラグは、学校で一番優秀な人材が揃う場所、生徒会をバリアンの力で洗脳し牛耳っていました。それでも自分で作戦が浮かばずに既に他力本願になっているのが悲しい……。


「あ、あります!ございますとも!入学以来2年3ヶ月と11日に渡って生徒会長を務め、キング・オブ・生徒会長と呼ばれてきたこの神宮寺守。ギラグ様より授かったこのカードを使って、必ず……」


ギラグ「期待してるぜぇ」

「「「「バリアン世界のために!!!!」」」」






次なる敵は生徒会。規律を重んじ伝統と文化を尊重する規則正しい彼らの攻撃に遊馬はどう立ち向かうのか。今、まったく新しい校則デュエルがここに確立される――――。













第77話「デュエルの乱れは校則違反!?出撃!特命風紀コマンダー



 早速遊馬を罠にかけようと目論む神宮寺。差し当ってクラス委員長になり損ねた等々力を生徒会室に呼びつけます。



等々力「僕が生徒会直属の風紀指揮係?」

神宮寺「あぁ。受けてくれるかな?クラスの秩序を維持する君の委員長としての手腕は大したものだ……。」

等々力「生徒会長が僕に注目してくれてたなんて……トドのつまり、感激です!」


神宮寺「この仕事、君なら必ずやり遂げてくれる……。どうだろう?」

等々力「はい!!喜んで!」








・・・・・


鉄男「っじゃーーーん!」

徳之助「って、それ何ウラ?」


 放課後、どこかの会員カードを取り出して徳之助達に見せびらかす鉄男。


鉄男「ナンバーズクラブの会員証だよ」

小鳥「え!?もしかしてそれ、鉄男くんが作ったの?」

鉄男「まぁな。みんなの分もあるぜ!」


 そういって徳之助、小鳥、キャッシーの分のカードを差し出す鉄男。ヒロインが4番目……。


徳之助「オレのウラ〜〜」

キャッシー「きゃっと!感激!」

零「鉄男くん!これボクも欲しいです!ボクもナンバーズクラブに入れてください!」


 その様子を見ていた零が、ものすごい勢いで鉄男に迫ります。ナンバーズの事情も(いまのところは)知らない様子ですが。


鉄男「お……おぉ、じゃあ今度お前の会員証も作って――――」


 と、その時。高らかに笛の音が鳴り響きます。勢い良く鳴らされたホイッスル音は、スポーツゲームのファールを彷彿させます。


小鳥「い、委員長!?」


 小鳥たちが振り返ると、そこには緑の長ラン制服を着た等々力が立っていました。ちなみに委員長は遊馬ですが、この呼び方で完全に定着してしまっている様子。


鉄男「びっくりさせんなよ、なんだよその格好?」

等々力「今の僕は委員長ではありません。生徒会直属の特命風紀コマンダーです!」


「「「「????」」」」


小鳥「特命風紀……?」

徳之助「コマンタレブ?」

キャッシー「にゃにそれ?」


等々力「特命風紀コマンダーは、生徒の校則違反をチェックし、違反者にポイントをつける権限を与えられているのです。鉄男くん、校内への不要物の持ち込みで違反ポイント1!!」


 そう言って等々力は、どこかで見たことのある紋章の入ったイエローカードを鉄男に貼り付けます。


鉄男「な……!?」


等々力「ちなみに違反ポイントは10溜まったら停学。30ポイントで退学ですからね!!」

「「「「「えええええええええええ!!?」」」」」





・・・・・



 こうして、ギラグに洗脳された神宮寺の陰謀により、等々力特命風紀コマンダーの過剰な取締が始まった。




キャッシー「へぇ〜……そうなの〜〜そんなことがあったの〜〜」

『にゃーにゃーにゃー』


 のどかな中庭。集まった猫たちと楽しそうに話すキャッシー。


 ピー、しかしここでもイエローカード


キャッシー「きゃっと!?」


等々力「校内での猫との会話禁止!」


キャッシー「にゃんですとーーーー!?」




・・・・・


小鳥「そういえばさっきの授業でさー」


 突如吹き荒れる突風。階段を降りていた小鳥たちは、風のいたずらでスカートを抑えながら風に耐えます。


「「「キャー!」」」


 ピー。


等々力「ミニスカ……禁止……。」

「「「これ制服!!!」」」


 つまり……制服がけしからゲフンゲフン。



・・・・・


ピー。


等々力「悪巧み禁止!」

徳之助「まだ何もしてないウラ!!」


・・・・・


遊馬「うっわ!やっべぇ!遅刻ちこ―――」

等々力「遅刻禁止!」

等々力「早弁禁止!」

等々力「潜水禁止!」

等々力「チャック解放禁止!」

等々力「掃除当番サボリ禁止!」

等々力「禁止!校則違反禁止―――!!!」




 行き過ぎた等々力の検察行為は、いつの間にか遊馬だけに的を絞られ……。


・・・・・


遊馬「いったい……どういうつもりなんだよおおおお!!」


 耐え切れずについに遊馬自身生徒会に殴り込みに来ました。


等々力「どういうつもりとは?」

遊馬「なんでもかんでも違反違反って、冗談じゃねぇ!」

等々力「それは遊馬くんが校則を破るから……」

遊馬「――――っだからって……やりすぎだろう!!」

等々力「やりすぎじゃありません――――。そもそも、君は何の権限があって特命風紀コマンダーに文句を付けるんですか?」

遊馬「権限って――――。い、委員長だからだよ!」

等々力「―――――。」



神宮寺「九十九遊馬くん。」


 そんな二人の会話に割って入る神宮寺。


等々力「生徒会長……。」


神宮寺「どうやら君は、生徒会の方針に異議があるようだね?」

遊馬「おぉ!」

神宮寺「ならばここはひとつ、君の得意なデュエルで決着をつけようじゃないか?もし君が勝てば特命風紀コマンダーは廃止しよう」

遊馬「本当かよ!―――だったら早速……」

神宮寺「ただし!校内でやる以上、デュエルも校則に従ってもらうよ?いいね?」

遊馬「――おう!!」


 意気揚々とデュエルの申し出を受ける遊馬。決着でもなんでもデュエルで済むのなら、遊馬の望むところです。


神宮寺「では特命風紀コマンダー。デュエル中の校則違反のチェックをお願いするよ」


等々力「はい」


 一行はなぜか、プールに場所を移して両サイドからお互いに向き合います。


遊馬「いくぜ!!デュエルディスク、セット!!」


「Dゲイザー、セット!!!」


「「デュエル!!!」」


神宮寺守LP4000
九十九遊馬LP4000





「先攻はもらうぜ、オレのターン、ドロー!!」


●「オレは手札から《ガガガマジシャン》を召喚!!」


《ガガガマジシャン》
☆4/闇属性/魔法使い族/ATK1500/DEF1000
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に1から8までの任意のレベルを宣言して発動する事ができる。エンドフェイズ時まで、このカードのレベルは宣言したレベルとなる。
(アニメ効果)


「頼むぜ、《ガガガマジ―――――!?」
『ピー!!』


等々力「違反です!!校則違反です!!」


 飛び込み台から見渡していた等々力が、ホイッスルを吹き鳴らします。


遊馬「――っはぁ!?校則違反??」


等々力「長ラン着用、派手なアクセサリー、凶器(鎖)の持ち込み……」


 デザインにまさかのケチをつける等々力。自分のファッションセンスに文句を言われて、《ガガガマジシャン》も等々力にガン飛ばします。


等々力「ヒ!?―――――っどれも、重大な校則違反です!!」

神宮寺「では特命風紀コマンダー。どんな処分が適当かな?」

等々力「一週間の停学、トドのつまり、手札に戻ってもらいます!!」


 謎の裁定でバウンスされてしまう《ガガガマジシャン》。


遊馬「ど、どういうことだよそれ!!」

神宮寺「言ったハズだよ。デュエルも校則に従ってもらうと。」


アストラル『つまり、校則に違反するモンスターは呼び出せない……。』


遊馬「そんな……」

アストラル『不用意に怪しげなデュエルを受けるからこんな事に……』

遊馬「――――っしょうがねぇだろ!! えーーーっと」


●「オレはカードを1枚伏せてターンエンド!」




 この時、なぜか真剣な眼差しで、零が通路から様子を伺っていました。




神宮寺「私のターン、ドロー!」


○「私は手札より永続魔法《規律の鏡舞台》を発動!!この魔法の発動により、自分のフィールドに存在するモンスターは、全て元々の攻撃力・守備力となる。」


《規律の鏡舞台》
永続魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの攻撃力・守備力は元々の数値になる。


○「そして、《模範巫女タマグシ》を召喚!!」


《模範巫女タマグシ》
☆6/光属性/魔法使い族/ATK1000/DEF2200
このカードはリリースなしで召喚できる。この方法で召喚したこのカードの攻撃力は0になる。


遊馬「おい!レベル6なのになんでいきなり召喚できるんだよ!!」


タマグシ『///――///』


《模範巫女タマグシ》
ATK1000→0


アストラル『攻撃力を0にすることで、リリースなしで召喚できるのか』


 そして謎のARビジョンが作動。1000ポイント下がった攻撃力の影響で、タマグシの袴がガンガン短くなっていく……。


遊馬「マジかよ――――って、委員長!!そのスカート(?)校則違反だろ!!チェックしなくていいのかよ!!」


神宮寺「永続魔法《規律の鏡舞台》の効果で、自分フィールド上のモンスターは全て元々の攻撃力となる。」


《模範巫女タマグシ》
ATK0→1000


神宮寺「何か問題あるかね?」

等々力「いえ、問題ありません。」

遊馬「ぬあ……!」

アストラル『全て計算通りというワケか…。』


○「さらに私は《優等生神官サカキ》を特殊召喚!!このモンスターは、自分のフィールドに巫女がいる時、特殊召喚できる!」


《優等生神官サカキ》
☆6/光属性/魔法使い族/ATK1600/DEF1200
自分フィールド上に「巫女」と名のついたモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。この効果で特殊召喚たこのカードは、このターン攻撃できない。


遊馬「レベル6が2体かよ……。」

アストラル『遊馬、来るぞ!』




「私はレベル6の《模範巫女タマグシ》と《優等生神官サカキ》をオーバーレイ!!」


「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」



「規則を守って降臨せよ!《風紀宮司ノリト》!!!」


《風紀宮司ノリト》
ランク6/光属性/魔法使い族・エクシーズ/ATK2700/DEF2000
レベル6モンスター×2
1ターンに1度、相手が魔法・罠カードを発動した時に、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし破壊する。


○「いけ!《風紀宮司ノリト》!!九十九遊馬にダイレクトアタックだ!!」


●「く――――!罠発動、《攻撃の無敵化》!!こいつでオレへのダメージをゼロにするぜ!」


《攻撃の無敵化》
通常罠
バトルフェイズ時にのみ、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターはこのバトルフェイズ中、戦闘及びカードの効果では破壊されない。
●このバトルフェイズ中、自分への戦闘ダメージは0になる。


○「規則を破るズルは許さん!!《風紀宮司ノリト》の効果発動!!オーバーレイユニットを1つ使い、相手の魔法・罠を無効にし、破壊する!!」


神宮寺「さぁいけ!!ノリト!!」




遊馬「ぐ――――あああああああああああ!!!」


遊馬LP4000→1300



等々力「あ……。」



○「私はカードを1枚伏せてターンエンド!」




「オレのターン、ドロー!!」


アストラル『遊馬、校則に引っかかりそうなモンスターは呼び出しても無駄だぞ。』


遊馬「って、んなこと言われてもなー……。そうだ!校則違反してても見つからなきゃいいんだよ!」


●「オレは裏守備表示でモンスターをセット!!どうだこれなら校則に引っかかっててもわかんねぇだろ!!」

アストラル『日頃から多くの校則を破っている経験が、ここで生かされたというワケか。』

遊馬「……//」


○「罠発動、《抜き打ち検査》!!このカードはフィールドの裏守備モンスター1体を表側守備表示に変更する!」


《抜き打ち検査》
通常罠
フィールド上の裏側守備表示モンスター1体の表示形式をを表側守備表示に変更する。


●「しまった!?《ガガガガール》が……!?」


《ガガガガール》
☆3/闇属性/魔法使い族/ATK1000/DEF800
このカードがこのカード以外の「ガガガ」と名のついたモンスターと共にエクシーズ召喚の素材となった時、相手フィールド上に存在するモンスターエクシーズ1体の元々の攻撃力を0にする事ができる。
(※アニメ効果)


『ピー!!』


等々力「違反です!校則違反です!!短すぎるスカート、不気味なアクセサリー、露出度の高すぎる制服の着用、それにその金髪、もってのほかです!!」


ガガガガール『ムー!』


神宮寺「ふむ。これだけの校則違反が重なると……」

等々力「もちろん停学です!!トドのつまり、手札に戻ってもらいます!!」


●「まだだ!速攻魔法、《クリアー・ローブ》発動!!このカードは、自分のフィールドからモンスター1体が離れた時、攻撃力・守備力をゼロにして、そのモンスターをフィールドにとどめる!」


《クリアー・ローブ》
速攻魔法
自分フィールド上のモンスター1体がフィールド上から離れた場合、代わりにそのモンスター1体の攻撃力・守備力を0にし、その効果を無効にする。


《ガガガガール》『−!』
ATK1000→0
DEF800→0


 な ぜ ス カ ー ト が 短 く な ら な い の ?


遊馬「どうだ!!」

アストラル『なるほど、姿が見えなければ校則にも引っかからない。だが――――』


神宮寺「ズルは許さんと言ったのgふぁまだわからんのか!」


○「ノリトのモンスター効果発動!オーバーレイユニットを1つ使って、魔法・罠を無効にし、そのカードを破壊!!」

神宮寺「その結果、《がががガール》は手札に戻る!!」


ガガガガール『ガッガー!?』


遊馬「《ガガガガール》〜〜〜……。」


ガガガガール『センパーーーイ!!』



 先に校門で待っていた停学くらってた先輩に泣きつくガール。


遊馬「ぐああ〜〜〜チキショー!このままじゃ――――」

アストラル『落ち着け遊馬。ここは《タタカワナイト》だ』


●「お、おう!オレは手札から《タタカワナイト》の効果発動!!相手フィールドにしかモンスターがいなくて、自分の魔法か罠が無効になった時、このカードを墓地に送り、相手に1500ポイントのダメージを与える!!」


《タタカワナイト》
☆4/地属性/戦士族/ATK1500/DEF 0
相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、自分の魔法・罠カードの効果が無効にされた時に発動できる。手札のこのカードを墓地へ送る事で、相手ライフに1500ポイントダメージを与える。


神宮寺「ぐああああ!!」


神宮寺LP4000→2500


アストラル『よし遊馬、ここから反撃だ!』


遊馬「おう!こんな自分勝手なルールを押し付けてくるヤツが、正しいハズねぇ!!」


等々力「―――――!」


●「オレは魔法カード《死者蘇生》で相手の墓地から《模範巫女タマグシ》を守備表示で特殊召喚!!」


《死者蘇生》
通常魔法
自分または相手の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。



神宮寺「―――私のモンスターを!」

遊馬「そうだ!こいつは元はお前のモンスター。これなら校則にもひっかからねぇだろ!」


●「オレはカードを1枚伏せてターンエンド!」



神宮寺「許せん、許せん、許せーーーーーーーーーーん!!!!」


 校則違反にもめげずに俄然立ち向かってくる遊馬を前に、神宮寺の怒りが爆発します。


神宮寺「特命風紀コマンダー!プレイヤーへの攻撃は、れっきとした校内暴力だ!!だから、無効だ!!」

等々力「で、でも《風紀宮司ノリト》のダイレクトアタックは、問題なかったワケですし―――」

神宮寺「関係ない!しかもヤツは人の物を盗ったんだぞ!?これは重大な校則違反だ!今すぐ九十九遊馬を退学にしろ!!」

等々力「いくらなんでもそんな無茶な……」

遊馬「そうだ!むちゃくちゃだ!!なのにどうしてそんなヤツの手助けをするんだよ!?なんで風紀コマンダーなんかに―――」


等々力「だって……しょうがないじゃないですか……。委員長で無くなった僕は、他の何かになるしかないんです!!でなきゃ、委員長じゃなくなった僕は、何と呼ばれればいいんですか!?」

遊馬「人からどう呼ばれるかなんて関係ねぇ!!」

等々力「――!?」

遊馬「お前は、委員長って呼ばれたいために、委員長をしてたワケじゃねぇだろ!」






等々力「 そうだ……僕は少しでもみんなの役に立ちたくって……。いいクラスにしたくて……それ委員長に―――。僕は、僕は…… 」


遊馬「自分の信じた道を突き進め!それがかっとビングだ!!お前のかっとビングは見せてみろ!!」


等々力「僕の……かっとビング……。」


 役職なんて関係ない。やりたかったことにたまたまその名前で呼ばれていただけ。でも、そう呼ばれることで信頼されていた気になっていた。だから、そう呼ばれなくなった時、みんな自分のことを忘れてしまうんじゃないかと。


 でも、どう呼ばれるかは役職じゃない。本当にそれが自分の信じた道なら……。



等々力「遊馬くん、見ててください!これが僕の―――――とどろビングです!!!」


神宮寺「何!!?」


 コマンダーの制服を脱ぎ捨てて、そのまま飛び込み台からプールに飛び込んだ等々力。


遊馬「よっしゃあ!」


等々力「もうこのデュエルに校則は関係ありません!!遊馬くん、トドのつまり全力でやっちゃってください!!」

遊馬「おう!!」



神宮寺「ええい!どいつもこいつも逆らいおって!」


○「私のターン、ドロー!!」

○「オレ(!)は手札から《RUM−バリアンズ・フォース》を発動!!」


《RUM −バリアンズ・フォース》
通常魔法
自分フィールド上のモンスターエクシーズ1体を選択して発動する。選択したモンスターよりもランクが1つ高いモンスターエクシーズ1体を、自分のエクストラデッキから選択したモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる。この効果でエクシーズ召喚されたモンスターエクシーズは「戦闘では破壊されない効果」を無効にし、相手フィールド上に存在するモンスターエクシーズ1体を選択して、選択モンスターのエクシーズ素材全てを、このカードの効果でエクシーズ召喚されたモンスターエクシーズの下に重ねてエクシーズ素材とする。選択モンスターの攻撃力は、この効果で奪われたエクシーズ素材の数×300ポイントダウンする。


遊馬「あれは―――!」

アストラル『バリアン!?』


神宮寺「このカードは、自分のモンスターエクシーズをランクアップさせ、カオス・エクシーズを特殊召喚する!!!」


「オレは《風紀宮司ノリト》でオーバーレイネットワークを再構築!!カオス・エクシーズ・チェンジ!!!」


「現れ出てよ!!《CX 風紀大宮司サイモン》!!!」


《CX 風紀大宮司サイモン》
ランク7/光属性/魔法使い族・エクシーズ/ATK3000/DEF2500
レベル7モンスター×2
このカードが「風紀宮司ノリト」をランクアップしてエクシーズ召喚に成功した場合、以下の効果を得る。このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。相手フィールド上の表側表示モンスター1体の表示形式を変更する。


○「いくぞ!!サイモンのモンスター効果発動!!カオス・オーバーレイユニットを1つ使い、相手モンスター1体の表示形式を変更する!!」


アストラル『来るぞ、遊馬!!』

遊馬「おう!!」


神宮寺「これでトドメだ!!《風紀大宮司サイモン》、《模範巫女タマグシ》を攻撃!!」


 攻撃力差は2000、これが通れば―――――。


神宮寺「カオス・エクシーズの力思い知ったか――――! ――!?」


遊馬「ふー。危ないとこだったぜ」


遊馬LP1300→300


●「オレは攻撃をくらう前に罠カード《ハーフ・アンブレイク》を使ったのさ!!」


《ハーフ・アンブレイク》
通常罠
自分フィールド上に存在するモンスター1体はこのターン戦闘では破壊されず、そのモンスターとの戦闘で発生するプレイヤーへのダメージを半分にする。


アストラル『《ハーフ・アンブレイク》の効果で、攻撃を受けたモンスター1体はこのターンバトルでは破壊されない。そして、そのバトルで発生したプレイヤーへのダメージを半分にする。』


神宮寺「小癪な真似を……」


○「オレは速攻魔法《ダブル・チェック》を発動!!このターン、バトルで破壊できなかったモンスター1体を破壊する!!」


《ダブル・チェック》
速攻魔法
戦闘によって相手モンスター1体を破壊できなかった時に発動できる。そのモンスター1体を破壊する。





等々力「なんとか凌いだものの……遊馬くんのライフは残り300。どう考えても、このままじゃ―――。」


遊馬「心配すんな委員長!今度は、オレのかっとビングを見せてやるぜ!!」


遊馬「オレのターン、ドロー!!」

アストラル『いけ!遊馬!!』


●「おう!オレは《ガガガマジシャン》を召喚!!」


●「さらに魔法カード、《ガガガウィンド》を発動!!」

アストラル『手札から「ガガガ」と名のつくモンスター1体のレベルを1つ上げて特殊召喚できる!!』


《ガガガウィンド》
通常魔法
「ガガガ」と名のついたモンスター1体を手札から特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターのレベルは1つ上がる。


遊馬「《ガガガガール》、停学解除だ!!」


「レベル4となった《ガガガガール》と《ガガガマジシャン》でオーバーレイ!!」

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」


「現れろ!!《No.39 希望皇ホープ》!!!」


《No.39 希望皇ホープ
ランク4/光属性/戦士族・エクシーズ/ATK2500/DEF2000
レベル4モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。そのモンスターの攻撃を無効にする。
(※アニメ効果)


神宮寺「はっ!その程度でカオス・エクシーズを倒せるものか!」


アストラル『――――フ』


●「《ガガガガール》のモンスター効果発動!!このカードが「ガガガ」と名のつくモンスターと一緒にオーバーレイユニットになった時、相手フィールドのモンスターエクシーズ1体の攻撃力を0にする!!!」



ちなみに《規律の鏡舞台》で元に戻せるのは、元々の攻撃力。元々の攻撃力を0にする《ガガガガール》には意味はなし。


《CX 風紀大宮司サイモン》
ATK3000→0


神宮寺「なに!!?」


アストラル『切り裂け!ホープ!!』


遊馬「かっとビングだ!!オレ!!」


●「《風紀大宮司サイモン》を攻撃!!」



「“ホープ・剣・スラッシュ”!!!!」



神宮寺「ぐ――――うわあああああああああああ!!!!」



神宮寺LP2500→0



 散らばったデッキと墓地。その中で怪しく輝く「バリアンズ・フォース」は、いつの間にか姿を消していました。

 ほどなくして神宮寺の額から紋章が消え、眠っていたかのように意識を取り戻します。


神宮寺「うぅ……。あれ、今まで私は何を……」


アストラル『洗脳が解けたようだな』


小鳥「遊馬!」

鉄男「真月から聞いて慌てて飛んできたんだ」

零「大丈夫ですか?遊馬くん、ボク、よかれと思って」


等々力「みんな!!ごめんなさい!!僕、どうかしてたんです。それでみんなに、あんなヒドいことしちゃって……」


 ビシっと頭を下げてみんなに謝る等々力委員長。役職に囚われることなく自分の道を見つけられたみたいですね。


鉄男「もうイイって。」

キャッシー「そうよ、気にしないで」

徳之助「あのくらいでいちいち怒ってたら、俺なんか毎日みんなに謝らなくっちゃならないウラ」

等々力「みんな、僕のことを許してくれるんですね!?」

小鳥「当たり前じゃない」

遊馬「だって、オレたち仲間だろ?」


アストラル『仲間……か……。』





・・・・・





そうして。

零「遊馬くん、委員長やめちゃったんですね。せっかく当選したのにもったいない。」

遊馬「いいんだよ、ああいうのにはオレなんかよりずっと向いているヤツがいるし」




等々力「みんなー!席に着いてくださーい!!」


 そうして机に置いた鉄男から貰ったナンバーズクラブの会員証が、キラリと委員長の前で光りました。







・・・・・


ギラグ「くそ、生徒会室はもう使えねぇか。となると、どっか新しいアジトを探さねぇと」


 そう言いながら放課後の校内をうろつくギラグ。無理やり着ているような制服が実に痛々しいです。今更ながら。


ギラグ「ん?」


 ふと彼の目に止まったのは、アメコミちっくに描かれたギラグによく似た男のポスターでした。描いた人物の名前をたどって、彼はとある部屋を訪ねます。



「誰?」


 部屋にいたのは3年生でしょうか。帽子を器用に被って机の上で絵を描いています。


ギラグ「おい、この強そうなの描いたのは誰だ?」


「え、ぼ、ぼくだけど……」


ギラグ「気に入った!オレ様の子分にしてやるよ。」



 次のデュエルの布石への投じて、ギラグが新たな刺客を差し向けます。












次回、「シャーク激昂!!囚われた妹を救え!」