【FGO】幕間の物語 茨木童子 -渡る世間はオニばかり- 1/2
物語の前に少し補足しておきたいことがある。
それは、第七特異点『絶対魔獣前線 バビロニア』を定礎を復元した直後、茨木童子に呼び出されたマスター藤丸立香は、再びウルクの地を訪れた。
かつて、バビロニアでは、人類滅亡を目論む三女神同盟なる同盟があり、神代の魔獣を使って人々を襲っていた。
人類を三女神同盟から守るため、時の王ギルガメッシュは、自身をキャスタークラスに変え、魔術師の器を持って聖杯戦争に倣い、7+1騎の英霊を召喚する。
マーリン、巴御前、茨木童子、牛若丸、レオニダス一世、武蔵坊弁慶、天草四郎、風魔小太郎
八騎のうち茨木童子は、魔獣たちと戦わずにウルクを出奔。後にエピフ山で盗賊団を組織していた。
そして、巴御前。
未だ藤丸も出会ったことの無いこのサーヴァントは魔獣たちを統括していた将軍ギルタブリルと相打ちとなって消滅したと伝えられている。
今、再びウルクの地で。
いや、、この子の頼みはなんか断り辛くって。。
た し か に
まぁ、、、マカロンのなる木でも見つけたのかな・・・
ぼそりと小声で言ったつもりだが、くるりと姿勢をこちらに向けて興奮気味に問いただされる・・・。
古代ウルク名物です(もちろん嘘です)
どうやら、去年のハロウィンのお菓子で完全にスイーツ中毒になってしまったらしい。。。
※参考
http://d.hatena.ne.jp/must-ard/20161030#1477781140
というのは冗談です。
(あぁ・・・)
茨木の案内でウルクから少し離れた森に入った。
本当、本当怖かったよ―。
なんだか、、というか最初から嫌な予感しかしてないけどね。
そして、ほどなく森の奥で、朽ち果てた遺跡を見つけた。
途端に、嫌な魔力の気配を感じた。
お化け怖い。。
鬼の臭い?女武者!?
え、、、ということは、、、?
ベルギーワッフル?
うーん。確かにホラーだね。
画して始まった亡霊となった巴御前との戦闘。
相手は亡霊とはいえ強力な魔力を持っている。
これで残滓だというのだから驚きだ。
今まで出会ったボスクラスの威力の攻撃を平然と仕掛けてくる。
しかし、相手が亡霊であれ何であれ、その攻撃を茨木は華麗に掻い潜り、隙きをついて反撃に出た。
そして彼女の対軍宝具「羅生門大怨起(らしょうもんだいえんぎ)」をその本体に直撃させる。
腕を切られたその逸話を具現化し、自分の技として昇華させた宝具。
猛烈な速度で腕を射出し、叢原火を纏って巨大化させた後、捕縛した相手を焼き砕く。
巴御前が呻くように言う。それは、茨木への呼びかけだった。
そうして、亡霊は消えた。
彼女が最期に残した言葉。それが、なぜ謝罪の言葉だったのかは、誰も知る由も無かった。
やっぱり彼女なりに思うところがあったんじゃないか。
自分で食べないようにね。