【FGO】「深海電脳楽土 SE.RA.PH」【第二幕 滑落のコッペリア(4/5)】
舞台は海洋油田基地セラフィックスへ。それは月の聖杯戦争を模した地獄。
最後のひとりになるまで脱出できない快楽の檻。
崩壊までのタイムリミットはあとわずか。
乱舞する欲望(エゴ)の最奥に潜むものは、果たして―――
・前回まで
突然カルデアのシステムを乗っ取った上級AI「BB」。
彼女は、カルデアの資源調達基地である海洋油田セラフィックスが、2030年のマリアナ海溝に沈んでいることを告げる。
特異点の反応を辿って、「BB」の案内する2030年にレイシフトした藤丸立香だが、BBのジャミングによって一緒に同行したネロ、エミヤ、玉藻の前と逸れてしまう。
BBによってエリアボス・センチネルとなったタマモキャットと衝突。エミヤの手助けもあって無事にキャットをBBの呪縛から開放することに成功し、一行は一旦礼拝堂に戻ることに。
うーん。本当に全部回ったのかな・・・・。とてもそんな気はしないけど。
合点がいったようで、ガウェインはメルトリリスの方を見た。
あっち側?
キャット、何か知ってるの?
え、っとつまり、、、うん、わかった。たぶん。だいたい。。
うーん、当面の問題はそこだ。
いやだって、
あの娘、辛そうだったから、さ。
ふとパッションリップの姿を思い返す。
両目を拘束されて何も見えない状態で、ただ暴れまわるしかできない。
でもその声は、その体は健気な少女そのものだ。
だから、彼女の拘束さえ解ければ・・・。
あぁ、これでやっと休める!
なんで?
その後、全員解散して休息についた。
一人、メルトリリスは礼拝堂の真ん中で、懺悔するように呟いた。
それぞれの思惑が、交錯する。