【FGO】星間都市山脈 オリュンポス -神を撃ち落とす日- 第4節「汝、星を鋤く豊穣(Ⅰ)」
死せる大地。
最初に原初(カオス)あり。
豊穣を齎す女神あり。
そうして、彼女は、死に損なった。
いや、「生き永らえた。」
その身に受けた加護か、奇跡か、その肉体はただ壊れるだけの存在となっていたが、たしかにまだ息をしていた。
誰もが止めた。
無理だ、止めた方が良い。
殺されるに決まっている。
彼は言った。
大丈夫だ、任せておけ、ここはなんとかする。
誰もが止めた。
無茶だ、死ににいくようなものだ。
このままじゃ全滅だ。
大丈夫だ、私には天性の交渉術がある。それに、とっておきの秘策がある。
彼は、青ざめた顔で言った。
そして、彼女が、彼が眠る部屋に一人で飛び込んだ。