【FGOシナリオ 復刻】神秘の国のONILAND!! ~鬼の王とカムイの黄金~ プロローグ
そっと手を伸ばす。
あの時終わったエピローグが、新たなプロローグに変わる。
カルデア、食堂
やれやれと、どこか気だるそうに赤い弓兵は綿飴機を片付けている。
もちろん、カルデアの食堂にもともと綿飴機なんてものはないため、彼が投影して作ったものであることは言うまでもない。
通りがかったロビンフッドが我慢できずに茨木に説明する。
もちろん、彼は通りすがりで一切関係はないのだが、この手の輩を見ると、どうにも無視できなくなる性分らしい。
ブーディカ厨房の奥から出てきた。昼食の片付けが一段落したらしい。
茨木のやりとりは、一部始終しか見ていなかったが、だいたいの流れは読めたらしい。
こくり。
ロビンは視線を一瞬ブーディカに向ける。それで全て通じたようだ。
いかにも残念そうにブーディカは言う。
そのとき、茨木に衝撃が走る。
大人組は声に出さず、視線で会話している。
そう言うと、茨木はビシッとエミヤを指さして、トタタっと食堂を出ていった。
無駄に猛ダッシュ、急ブレーキでキャットが食堂に飛び込んできた。野生のナマモノなので、時間には正確なのだ。
???
何かよくわからないけど、これから何かを要求されるのだけはわかる。
やぁ、イバラギン!管制室に来るなんて珍しいね。
(イバラギン呼びをスルーするぐらいはご機嫌みたいだ。)
その時、管制室内を赤いランプが真っ赤に染める。聞き慣れたはずのアラーム音にびくっとしながら、ざわつくオペレーターの人たちの様子を見た。
何か操作をしていたマシュが、ピピピとコンソールを叩いてアラームを停止させる。
緊急事態とはいってもいつもとおりの調子だ。
久しぶりの日本地図。それも北海道。あんなところに魔力に由来するものなんてだったのだろうか。
ということは、千歳鉱山に聖杯が・・・?
そこだけ反応しても、、
了解です。いつでもレイシフトできます。
いや、この時期の北海道に水着でいくのはちょっと・・・
ていうか、本当に来るの?
と、ダ・ヴィンチちゃんが言い終わる前に、天井からシュタっと降りた(風に実体化した)パライソこと千代女が名乗りを上げた。
いやぁ!忍者のボディガードは頼もしいなぁ!
千代女は繊細なのだ。
この数分でよく用意できたね!あと、礼装の上にこれを着るの!?
よし、じゃあマリモ買ってくるね!(北海道一回しか言ったこと無い)
(あれけっこう高いんだよなぁ・・・・)
ふぁ!?
・・・。(状況がうまく飲み込めていない)
鬼の・・・・遊園地ーーーー!!!!!??