【FGOシナリオ】惑う鳴鳳荘の考察 第14節「ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕END」
バルカスとサラザールが死に、動揺が広がる鳴鳳荘。
誰もが口をつむぐ中で、ただ一人、エリスが閃いたかのように声をあげた。
そして事件は、急速に終息を迎える。
な、ど、どうして、この俺が犯人だと・・・・!!!
ばかなことを言うな・・・。そんな証拠どこにも・・・・?
だ、第一俺には殺す動機が・・・・・・・・・
指紋だって、俺はずっと手袋をしてたから・・・・。・・・。
くそ!
動くんじゃない!それ以上動いたらこの女が・・・・!
や、まて!やめろ!
ぐああああああ!!!
ベッドの上で眠る彼女にそっと手を乗せ、エリスは囁くようにガブリエラの本当の名前を口にした。
顔にかかった彼女の前髪をゆっくり払い、眠ったままのその顔をそっと撫でる。
少し、気恥ずかしそうにエリスは言った。
さらりとその髪をすくい上げる。髪が風が流れるように 、指でそっと梳かした。
彼女の瞳は、以前閉じたまま。
撫で下ろした髪をそっと戻して、エリスは窓の外の遠い雲を見つめていた。
いつか、「エリス」の名前を彼女が口にする、その日まで。