【FGO感想 初歩的なことだ、友よ】無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 消えぬ炎の快男児 第2節「魔剣強襲(後編)」【シナリオキャプチャ】
そして、最悪の事態は起きてしまった。
言葉が出なかった。
あぁ、あの時、氷漬けにされたカルデア。
脱出寸前、言峰綺礼に、、、、ダ・ヴィンチちゃんが・・・・・・。
あーーーーーー。
くそ、落ち着こう!マシュ、ホームズは助ける!魔術礼装ーーーーー。
ホームズの右腕を切り落としたシグルド。しかし、彼はこちらに追撃をせずにそのままボーダーのハッチを無理やり開き、中に入った。
瞬間回復!頼む、持ちこたえてくれ!
いつもの理路整然とした雰囲気は消え、血でかすれた弱々しい声で彼は言った。
馴染んでいない?どういうこと!?
こみ上げる言葉と共に濁った血が口から溢れる。
くそ、シグルドを止めるぞ!
ホームズ、待ってて・・・・・・・。どうか・・・・・・・。
ホームズの宝具が効いているうちに、シグルドを叩く!
しかし、想定に反して、コクピットは静まりかえっていた。
横のハッチが空いている・・・。
ちょっとまったー!!!!!
ここで引けない!令呪発動!
令呪による因果を超えた超高速の一撃。
それが、シグルドの短剣を抜けて・・・・・・
声を上げるシグルド。瞬間、彼の姿はそこには無かった。
激しい鉄のぶつかる音と、マシュの悲鳴が雪原に響いた。
もう、マシュも限界だった。
魔力残量が少ない。立つこともままならず、ふらりと斜めに体が揺れて・・・・。
しかし、シグルドは目の前に魔剣を突き出して、こちらの進路を防ぐ。
マシュは、目を閉じてそのまま倒れた。
倒れたままマシュが自分を呼ぶ。
盾を放し、手を自分に抜けて伸ばす。
悲痛な彼女の叫び声を聞いて、シグルドは魔剣の剣先をこちらに向けた。
動けない。この英雄の力か、体に力が入らない。このままじゃ確実に殺される。
だけど、逃げない。それでも逃げないと決めたんだ。
その剣先が首に触れるまで、自分は彼から目を離さないーーーーーー!!!!
しかし
・・・え?
その言葉を最後に、シグルドは霊体化して姿を消した。
彼女の名を呼ぶ。
しかし、消耗した魔力に意識が途切れる。
ボーダーの上を最後に見た。
ホームズの血が、ボーダーの外壁を流れていた。
氷で出来た空間にシグルドの声が響いた。
サーヴァントが一騎、オフェリアの近くで霊体化を解いた。