【FGO】第五の聖杯 イ・プルーリバス・ウナム【第十三節 虹の彼方へ】
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1783年。アメリカ。
独立戦争の終戦年。
当時、イギリス本国とアメリカ植民地との長い戦争が続いた。
この戦争を経て、元々数多の植民地でしかなかったこの国は、アメリカとして独立することに成功する。
魔術的な神秘は西洋に比べて少ないが、現実世界の基盤としてアメリカ無くしては人類史は成立しない。
また、先住民族による呪術、霊術は独自に発展しており、今なおその文化を残す地域も存在する。
歴史的大国アメリカ。
これは、時代の変革における、異質な戦いの序幕に過ぎない。
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・前回まで
ワシントンでの暗殺計画。黄金劇場内にメイヴを閉じ込めることに成功したジェロニモ達。
しかし、こちらの動きを読んでいたメイヴは、黄金劇場内にアルジュナとクー・フーリンを控えさせていた・・・!
しかし、アルジュナの炎の宝具の前に、それは一瞬でかき消されてしまった。
キッドは申し訳なさそうに最後に言ってそのままアルジュナの矢に貫かれた。
神速と言われた彼の銃撃も、アルジュナの矢の前では歯がたたない。
事態を楽しむように、得意気にメイヴは言う。
ジェロニモが不敵に笑う。
視線の先には、ネロとクー・フーリンが激しい剣戟を繰り広げていた。
槍と剣という事であればセイバークラスであるネロが有利だが、本来ランサーだったハズのクー・フーリンはバーサーカークラスで現界している。
死を齎す槍に狂戦士の猛攻、徐々にネロは圧されていた。
風景が元の町並みに戻る。ネロの宝具の魔力が切れたのだ。
それと同時にジェロニモ達にかかっていたステータス補正もリセットされてしまう。
そういう割り切った考えは、生前のクー・フーリンも持ち合わせていた。
赤黒い槍先がネロの体を貫く。無慈悲な一撃は、この暗殺計画の失敗を意味していた。
一方、アルカトラズから戻ったナイチンゲール達のいるベースキャンプ。
一人ワシントンから撤退したロビンフット。しかし、彼の後にアルジュナが追手として迫っていた。
ぱちん、とアルジュナが放った矢をまるで棒を摘むようにその女性は無力化した。
アルジュナを追って来たクー・フーリンが前に立つ。
クー・フーリンの姿を見て、女性の眼の色が僅かに変わった。
最初からそう言うつもりだったのか、納得した顔をして師・スカサハは去っていった。
戦闘に特化した狂戦士の体でも、クー・フーリンはスカサハに一目置いていた。彼女とやれば双方に甚大な被害が出ることを。
敵の追撃が消えたわけではない。話もそこそこに、先ほどの残党兵が増援を連れて攻めてきたという報告が入った。
そこでマシュ達は見知らぬサーヴァントを見つけた。ケルト側のシャドウサーヴァントを3m近くある長い槍で片っ端から打ち崩しているのだ。
居ても立ってもいられず、スカサハは槍使いを呼び止めた。待っていたとばかりに槍使いも名を上げる。
し、師匠。本音が。
クー・フーリンもそうだが、戦う事に喜びを感じるタイプだ。
独特の中国拳法と合わせた槍裁きは、マシュ達を圧倒していた。
「人で無き者。」李はマシュに何を見たのか。
そう言い残してランサーは立ち去っていった。この世界槍使い多いな。
ふと、今まで沈黙に徹していたナイチンゲールが口を開いた。
それもうただの打撃だよね?
とりあえず方針は決まった。暗殺が失敗した今、エジソンと話を付ける必要がある。