【FGO】第五の聖杯 イ・プルーリバス・ウナム【第八節 マイ・フェア・レディ】
アメリカ大陸某所。ケルト軍。
女王メイヴの前に片膝をつく騎士、フィンとディルムッド。
冷たく吐き捨てるように二人の騎士に大男は言う。
すると奥の間から同じぐらいの大男が現れた。どこか親しみを込めた笑みを常に浮かべている。
すると大男は「自分が行こう」と槍を担いだ。男の丈よりも大きな螺旋状の大槍だ。
フェルグス・マック・ロイという英霊は、こと女性に関しては積極的な男のはずだが、あっさりとメイヴの誘いを断った。
そんなフェルグスを黒い大男は吐き捨てるように言い捨てた。それをフォローするメイヴ。
どこかつまらなそうにメイヴは言う。自慢の愛鞭をぴしゃりと片手に当てて鳴らし、窓の外の景色を眺めながら言った。
しかし、それも時間の問題だ。ケルトの兵士は無限に湧き続ける。しかし、大量生産とはいえエジソンの戦略には限りがある。その決定的な差がこの戦争の勝敗を物語っていた。
一方、荒野をロビンフッドの案内で進むマシュ達一行。
ロビンははっきりとは言わず、言葉を濁すように説明した。彼の言葉の節々から「面倒」「できれば関わりたくない」「というか近づきたくない」というメッセージが感じ取れる。
ロビンの案内でダラスという村の前までやってきた。途端、ケルト兵がこちらに向かって迫ってくるのが見える。
明らかに消耗しているケルト兵達は、いともあっさり倒れてくれた。この先にその原因がある、そのサーヴァントがいる。
自体をいち早く察知したのはジェロニモだった。シャーマンスキルが大自然の異物を誰よりも早く感知したのだろう。
それは奇怪な音だった。
例えようのない現象だったが、この例えようのない現象を我々は知っていた。
気のせいじゃないかなななななななな
変な汗が止まらない。近づくと音だったものは、実は歌であることに気がついた。
ロビンの顔色が青くなる。まるで月の世界にでも沈み込んだかのような色だ。
村に入ってすぐ、音の正体は姿を見せた。
歌声は賑やかなのに、なぜか周りが気味が悪いくらい静かだった。
マシュが今まで見たこと無い憂いを帯びた瞳でこちらを見つめてきた。やめて、そんな顔しないで!
→何度も出てきて恥ずかしくないんですか?
何度も出てきて恥ずかしくないんですか?
知り合いでした。クリスマス以来デスネ。
知り合いを見た途端、ビリーも仰天のマンシンガントークが止まらない。
ここまでずっと黙っていたナイチンゲールが匙を投げた。バーサーカーの本能的に関わってはいけない種類だと悟ったのだろう。
とりあえず何も知らないようなので、この世界の現状を話す。=戦争が続けばライブには誰も来ないですよと。
(的に酷い歌)
いつの間にか前向きな形で勧誘成功。マシュいつのまに交渉スキルを・・・。
待てジェロニモその先は言うな。
さらに・・・セイバー・・・だと・・・?
ロビンの案内で一行は森を抜ける。道中獣人と遭遇するが、早速うちの歌姫の美声で全員ノックアウトさせておく。
向かう次の村。黄金劇場の歓声が聞こえる。