第120話「想いをつなげ!手をつなぐ魔人」
「あと、4ターン・・・。」
●「《ランサー・デーモン》で《ジャグラー》を攻撃!」
《ランサー・デーモン》
○ATK1500
↓
×DEF900
《ジャグラー》
「このジャック・アトラスに守備に頼りきった策などが通用すると思うな!」
●「カードを1枚伏せてターンエンド!」
「くっ、オレのターン!」
吉蔵LP1100・SPC4
ジャックLP2600・SPC8
ジャックのごり押しに文字通り押される吉蔵。
○「カードを1枚伏せて《スピード・ワールド2》の効果発動!」
《スピードワールド2》
フィールド魔法
「Sp(スピードスペル)」と名のついた魔法カード以外の魔法カードをプレイした時、自分は2000ポイントのダメージを受ける。
お互いのプレイヤーはお互いのスタンバイフェイズ時に1度、自分用スピードカウンターをこのカードの上に1つ置く(お互い12個まで)。自分用スピードカウンターを取り除く事で、以下の効果を発動する。
●4個:自分の手札の「Sp」と名のついたカードの枚数×800ポイントダメージを相手ライフに与える。
●7個:自分のデッキからカードを1枚ドローする。
●10個:フィールド上に存在するカードを1枚破壊する。
「スピードカウンターを4つ取り除き、手札の「Sp」1枚につき、800ポイントのダメージを与える!」
それでも吉蔵はスタイルを変えない。一見それだけしか無いように見える。
吉蔵SPC4→0
《クリムゾン・ヘルフレア》
カウンター罠
自分フィールド上に「レッド・デーモンズ・ドラゴン」が表側表示で存在し、相手がダメージを与える魔法・罠カードを発動した時に発動する事ができる。
自分の代わりに、相手はその効果ダメージの倍の数値のダメージを受ける。
「《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が存在し、相手がダメージを与える魔法を発動した時、そのダメージを倍にして与える!」
懐かしのカード。唯一遊戯王界で3つのワザを持つレモン。なんと今回のデュエルで「アブソリュート・パワーフォース」も「デモン・メテオ」も「クリムゾン・ヘルフレア」も使ったという。ジャックかっこいいぜ。
「な、何ぃ!?」
吉蔵LP1100→ 0
「オレに何度も同じ手が通用すると思うな。」
「いよっし!」
「さすがジャック!」
とりあえずは一安心。と遊星が相手方のピットを見る。すると険しい顔をした太郎がこちらを見返していた。
何かあるのか、それともただ押されているだけなのか。だが、それだけなら、決勝までコマを進めてきた戦法とは思えない。何か。何かあるはずだ。