【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

【復刻記事:FGO】「魔法少女紀行 〜プリズマ☆コーズ〜」 letztes 星原と水晶の国【IV】


『復刻版:魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~ -Re-install-』告知CM

マスターが目覚めた場所は、見知らぬ景色。
そこは魔法少女が治める魔法の国だった・・・!?
突然飛び込んできたうさん臭い魔法のステッキに導かれ出会った少女。
右も左もわからぬ不思議な世界で、
友人を探しているという少女を助けることに―――

・前回まで
異世界に迷い込んだマシュとそのマスター。同じく異世界からやってきた自称魔法少女イリヤスフィールとそのステッキマジカルルビーと共に、攫われた友人を助けることに。
一行はサファイヤに案内され、美遊の捕らわれている黒幕ファースト・レディの城へ。
しかし、そこでイリヤ達を待っていたのはファースト・レディではなく、クロエというイリヤの妹(?)だった。
イリヤと同じ世界から来た彼女は、どういうわけかイリヤ達より何年も先にこの世界に来ていた。

そして、美遊を独占しようとイリヤ達の前に立ちふさがる。





クロの瞳が赤く光った。

その瞳は先程なので彼女とは別のものだった。








ぼんやりとクロの後ろに見慣れない影が浮かび上がる。

クロは交互に自分の人格ともうひとりの人格と同じ口で会話をしている。声そのものはクロだが、妖艶なもうひとりの声は、クロの背後の影のものだとすぐにわかった。




名前を呼ばれた彼女はクロのカラダのまま笑った。








彼女は淡々と自分を語ったが、その言葉ひとつひとつにはとてつもない重みが込められているのがわかる。


ならば、なぜ魔法少女たちは戦って亡霊に?










固有結界の拡大、亡霊の受肉。かつて自分が行った後悔を、無かったことにしたい。

彼女の言った言葉が、そう聞こえてならない。


















忘れやしない。誰でも自分の心の中に、自分だけの魔法少女がいる(ド・ン!)

イリヤ「真剣な顔ですごいおかしなこと言ってるー!」

「えぇ・・・。」










かつて自分の犯した罪を償おうと言ったブリテンの王がいた。

彼女は彼女のいた世界をやり直したい。自分がいなくなってもいいからみんなを幸せにしたい。

しかし、それを聖杯は呪いとした。人々の生きた証を否定するその願いは紛れもない――――。



ふと振り返る。風呂場イベントで突如乱入してきたステッキと赤いあくまにさんざん振り回された記憶が蘇る。









世界を救う。そんな正義の味方みたいな理想を、あの赤いマントを見ていると思い出す。






その問いかけにマシュは息をつまらせた。

そして、ゆっくり口を開いた。声色は悲しげだった。







息も絶え絶えに、美遊はイリヤに口を開いた。







え。


美遊が顔を赤くしてチラリとクロを見る。クロは美遊の目線に気づくと反射的に目を逸した。





レディに体を乗っ取られながらもクロの主人格が怒鳴り散らした。







再び飲み込まれたクロの意識。同化を果たしたレディの魔力が一気に高まるのを肌で感じる。









よし。行こう、マシュ。










正義の味方にはなれないかもしれない。


なら、自分たちは諦めない者の味方になろう。









望み通りの肉体を手に入れ笑うレディ。


周囲の魔力を自分に収束させ、こちらに向かってきた。


その目に大粒の涙を浮かべて。