【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

【FGO】バレンタイン2018 ~繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン エピローグ「恋する少女たちとチョコレート」

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チョコの片付けは粗方終わりつつも、まだ空中庭園には甘い香りが漂っていた。

 

 

 

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自分でもよくわからない。ただ、気づけば、◯◯のためにチョコレートを必死で作っていた、ような気がした。

 

 

 

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こちらを見て止まる足音。

 

相手に気を使ったその足音に、彼女は聞き覚えがあった。

 

 

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偶然、そう偶然そこを通りかかったサーヴァント、天草四郎

 

 

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一瞬、チョコを持つ手がなぜか震えた。その男を見た瞬間、彼女は理解した。

 

 

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ぐいっと伸ばせるだけ手を伸ばして天草に差し出す。

 

必要以上に近づかず、相手に届く最大の距離で。

 

 

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言葉数少なく、そう言って女帝はこの場を去ろうとした。

 

 

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意外な一言だった。

 

 

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だが、どこかで期待していたのかもしれない。

 

 

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そういう彼は、笑っていた。受け取ったチョコを胸に抱えて見せた。

 

 

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少し冷たく言った。「知っている」だけに彼のその言い回しに少しだけイラッとした。

 

 

 

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本当に、口がよく回る。

 

 

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自分から行きたいなどと、――――――女帝として君臨した彼女のプライドが許さない。

 

 

 

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それでも

 

 

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ここでこうして、「同じ姿」の「違う彼」と話す。

 

 

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それだけで、

 

 

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彼女の目的は満たされたのだろう。

 

 

 

 

 

彼女は振り返らずにその場を去った。

 

きっと彼は笑って、手を一振りだけして我を見送ったのだろう。

 

そんなの、見なくてもわかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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うーん、もう(チョコは)食べられないよぉ。

 

 

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うーん、、、

 

 

 

ゆっくり目を開ける。片付けが終わって、部屋に戻って、それから・・・。

 

 

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あ、おはようマシュ。

 

気づけば翌日になっていた。2/14。そうか、今日がバレンタインだった。

 

 

 

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は、はい!

 

 

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いや、マシュからのチョコ、嬉しいよ!ぜひ受け取らせてください。

 

 

 

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震えるその手で差し出されたチョコを掴んだ。丁寧にラッピングされた包をほどく。

 

 

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とっても美味しそうだね。

 

 

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なぜか余所余所しい言い方で、慌てたようにマシュは部屋を出ていった。できれば一緒に食べたかっけどなぁ。

 

 

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だって、こんなに彼女たちを困惑させたんだから。

 

 

 

 

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ハッピー・バレンタイン!