【FGO】節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔 三十階の鬼
それは何処かで起きたいつかの話。
日本の片田舎から確認されたという微小特異点―――。
そこには、本来あるはずのない謎の塔が建築されていた。
建築学的にはありえない高さと形状で、目的も意味も不明なまま
そびえたつその塔には、いったいどのような秘密が隠されて
いるのだろうか?
そして、微小特異点の確認とほぼ同じタイミングで
レイシフトしたことが確認されている角の生えた二人組の企みとは?
二十階、ゴルゴーンを突破した一行は、続いて三十階を目指す。
(ドヤ)
予想外!というか、こんなところで何を?
はん?
うん、穿ってなんとかなったらパズルじゃないね。
(くろひー・・・。)
そう言ってホームズは並々入ったショットグラスを取り出した。
(あ、マシュが心の底から失望している・・・)
了解!
アヴェンジャー総攻撃!!!!
なお、巌窟王は勝手に酒をいくつか懐に入れていた。
あ、それは思った。
ございます。
ただのバンジーだった!
一瞬で探偵の背後を取った!?
次の瞬間、腰から「く」の字に折れ曲がった見るも無残な格好で、世界の私立探偵は地上三十階の中空に放り投げられた。
(なんという男の子パラダイス。世のお姉さん達悶絶案件ですね)
(お、大人げない・・・)
(あ、なんかいた)
よくわからないけど、あのお兄さんが考えていることはいつでもろくでもないので、敢えて誰も触れないのである。