【FGO プレイ日記】序/2017年 12月31日「第3節」【プロローグ】
全ての特異点は修復され、人類の危機は去った。カルデアスはその役目を終え炉心の火を落とした。
魔術協会からの査問団到着が目前に迫る中で職員達はこの先の行く末を思い、
帰る時を迎えた主人公もまた、この場所での思い出をかみしめるように館内を見て回っていた。
そして、カルデアは新たな訪問者を迎え入れるのだが───
査問会に招集されてしばらく、ダ・ヴィンチちゃんは未だに部屋に戻ってこない。
予期せぬタイミングで突然扉が開いた。ダ・ヴィンチちゃんの姿を期待したが・・・。
こうして目の前で見ると、背丈の高さと体つきがよくわかる。魔術の世界に関わる人間としては、たしかに見たことがない風貌だ。
なんであんな髪モジャモジャなんだろう。
コトミネ・・・。あれ、でも、前天草がそんな名前を口にしていたような・・・。
でも、ダ・ヴィンチちゃんは?
真っ先に気になった質問を投げかけた。言峰神父が、わざとそこを避けていたようにも思えたからだ。
!?
マシュの言い方が変わった。言峰神父に敵意を向けている。
でも、ダ・ヴィンチちゃんの作業って?
それは自分で決めることだ。それに、おまえは信用できない。
それはどういうーーー?
言葉を遮るアナウンス。それは、ダ・ヴィンチちゃんの作業が終わったことを意味していた。
残念・・・?何がですか?
この男は、言葉にしないだけで明らかに楽しんでいる。
この状況を。この展開を。この結末を。
その表情は、当初浮かべていた冷たい神父の顔ではなく、「愉悦」する死神の顔に見えた。
全員が息を呑んだ。誰一人、状況が理解できないでいる。
異常、異常、異常。
通常では考えられない、いくつもの異常の検知。
ダ・ヴィンチの顔から余裕が消えた。
大型客船が氷山に当って軋むような、そんなとてつもない音がカルデアスから聞こえた。
見れば、その球体には大きなヒビが入っていた。
モニターが外の映像を映し出す。
大雪の大地の上に並ぶ無数の人影。
カルデア内部は完全にパニック状態と化していた。
ゴルドルフ氏の叫び声に答える者はいない。
ダ・ヴィンチを除く全サーヴァントが退去したこの2017年最後の日、カルデアは謎の集団の襲撃を受けた。