【FGOシナリオキャプチャ】レディ・ライネスの事件簿 第7節「王の記憶」
全ては理想。
全ては空想。
ここだけは現実。
しかしてこれは幻想。
故に、⚫⚫の都。
かつて夢見て、朽ち果てた夢。
かつて思い描いて、打ち捨てた想い。
ここだけは現実、全ては動く、蒸気の力で。
亡者の力で。
ディメンション・オブ・スチーム。
蒸気の王・・・。ということは・・・・?
蒸気王・・・チャールズ・バベッジ!
蒸気絢爛で、蒸気王。
わかりやすすぎる!
そう言うと、ライネスはグレイを残してトリムマウと一緒に探索と向かっていった。
索敵はあの水銀を使えば簡単にできるし、自分が居ては何かあった時に荷物になるから、確かにここにいた方が安全だ。
うん、わかってる。今だって、敵に襲われるリスクをなるべく抑えようとしているわけだし、何かあってもいいように一人で行ったんだろうしね。
エルメロイさんのこと?
うん、助けられなくてごめん、必ず犯人を見つけるよ。
あれ!?仮面舞踏会の女王さま?
さすがしぶとい・・・・アラフィフ・・・・。
わけあり?確かに女王が出てきてから、グレイの顔色が悪くなったようだ。何か苦手意識なものがあるのかな?
(了解です。
あの蒸気王に会うことはできますか?
そう言う女王と共に、一行は蒸気吹き出すブリキの城へと足を運んだ。
女王の姿を見て、警備兵はこちらが付き人だと勘違いしたのか、特に何も言わずにスルーしてくれた。
あちこち隙間からやけどしそうなほど熱気が吹き出している。迂闊に触ったらやばそうだ。
蒸気王はこちらの話を快く聞いてくれた。
忘れ去られるという事件。そして、そこに残された記憶の紙片について。
?
え?
それってつまり、、
出た!
どうしてアストライアがここに?
おぉ、なんという貴族的発想・・・・。価値あるものは、より強者に・・・ってやつですか。
あれ、元々の人格が既にそういう・・・・。
いやいやそれは・・・
自殺よくない!
別の可能性?
バックアップですね!
とは言いつつ、手がかりがほぼ無い上に、蒸気でできた計算機なんか見たこと無いし、しかもそこら中に蒸気で動く機械だらけなのだから、どれが何なのかをいちいち確認するのが大変だ。
壁の向こう側に入ってみると、そこからさらに蒸気城の下に行けるようになっていた。
まぁ、マスターも大事なんですよ!ちゃんといないとみんな喧嘩しちゃったりするから!(原因は自分だったりもする)
愉悦・・・・。
それは、昔からなんですか?
魔術師の本拠地でしたっけ?
そういえば・・・・・。
ぎゃああ!!ゴースト!!
なんていうか、ちょっと気持ち悪い。
いや、ゴースト自体が既に気持ち悪いんだけど。
なんか、苦しそうというか。なんというか。
仕事?まさかゴーストバス
確かに、いつもと違って気がしますね。
死んで、化けた人?
死霊が記憶?
壁の裏にあった通路を抜けると、少し開けた場所に出た。
巨大な熱気を放つタービンが高速で回転している。そこに次々とスチームゴーストが吸い込まれていく。
え、なにそれ怖い
慣れたような手付きでライネスが端末を操作する。
蒸気で錆びついたモニターに映し出されたのは、みんながよく知る人物だった。
孔明!
記憶をエネルギーに?そんなこと、できるんですか?
少しずつ明かされてきた真実。
一行は急いで最初の現場、集合住宅へと向かった。