【FGOシナリオキャプチャ】『幽霊少女との夏』【サーヴァント・サマーキャンプ! ~カルデア・スリラーナイト~ 】
それは虚ろな影落ちるの森の中。
あーーーー
うん。知ってるよ。
うん、紫式部にホラー映画を教えた。
ファントムの後ぐらいだったような
彼女は、そこにいるのに、どこか遠くから囁くように話す。
彼女は、そこにいるのに、そこにいないかのように話す。
それは、キミとの約束があったから。
え?
どこへ?
彼女はカルデアのサーヴァントではない。
あやまち・・・・?
?
ここは、、、、
じゃあ、まずは掃除だね。
うん。
あまり好きじゃないかも。
そうそう。
え、麺から?!
任せて!
大好き!
おぉ...!
いただきます!
おかわり、おかわりっと。。
かつての何かが頭を過る。
ずっとずっと遠くなってしまった、あの頃の日常。
当たり前だった何気ない食事。
静かに、少し湿った風が和室を抜けていく。
お互いに目を合わせ、そして、そっと目を離す。
彼女の瞳は特別クラスの魔眼であると、孔明から聞いている。
のんびりするとか?
本当に、過去も、未来も、現在も、全ての時が止まったような世界。
ただただ、彼女と二人、何をするでもなく空をぼーっと眺めている。
ハワイはちょっと違うかも。
彼女にそう言われて、不意に瞼が重くなった。
なら、遠慮なく・・・・。
彼女の隣でそのまま畳に体を任せて横になった。
畳の匂いを嗅いだのはいつぶりだろうか。
あれ?
少し軽くなったような気がする。ゆっくり寝たせいだろうか。
ん?
スイカ!
爽やかなスイカの香りを乗せて、穏やかな風が吹きすさぶ。
暑いけど、涼しいね。
もちろん。
何気なく笑う彼女だったが、それがとても嬉しそうに思えた。
これでお別れ?
きゅっと彼女の出した手を握り返した。
その感触はとてもか細い。普通の、女性の華奢な手だ。
・・・。
さようなら、姉さん。
こちらも冗談で返してみる。
浅上藤乃。
夏のひととき、彼女と過ごした、二人だけの思い出。