【FGOシナリオキャプチャ】創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ / 黒き最後の神 第11節 「トレーター・ユガ/医神アスクレピオス」2/3
道の向こう側から歩いてきた荷物を抱えた男の人に声をかけた。
そうだね。でもボーダーの物資で助けられないかな。
大丈夫、行こう。この目で見ないと始まらないからね。
うん。わかってる・・・。
ほどなく歩いて町に到着したが、その光景は・・・・・・・割と普通だった。
見た感じ、特に流行り病があるようには見えないけど・・・・。
アスクレピオスが、町の人の病気を治して回っているなら、味方になってくれるかもしれない!
キャスター、アスクレピオス!
え
つまり、どちら側にも属していない医学に長けた誰かが来たってことか。
・・・・・・・・まさか!?
・・・・。
根本的な倫理観がおかしい・・・。もともとなのか、それともアルジュナによって操られているのか・・・。
・・・・(なんだったっけ)
彼は、人間を救うために医学の研究をしているのではなく、医学を進歩させるために人間を研究しているんだ・・・・・。
・・・・・わかってる。根本的にズレている、みたいだね・・・・・。
魔獣の死体が・・・・・・?!
ガネーシャさんの出番じゃないっすかー!
ゾンビ映画さながらに地中からワラワラと湧き出てくるスケルトンエネミー。
これを相手にしていたら、消耗するだけだ・・・・。
さっさと決着をつけよう!
あれは、回復魔術・・・・いや、宝具による永続治癒・・・・・!
危ない!あの子の保護を最優先!
しかし、怯えた様子の男の子は、そのまま逃げようとして躓き、膝から転倒した。
その男の子に寄り添ったのは、なんとアスクレピオスだった。
膝を立てて男の子の怪我をした足をじっと見つめている。
手元からスプレーのような袋で何かを噴射、そのまま懐から緑色の葉を取り出した。
慣れた手付きで簡易的な包帯を取り出し、薬草と共に巻いた。
すると男の子は怪我した足で平気そうに立ち上がった。
男の子が礼を言って去っていく。それをアスクレピオスは挨拶で見送った。
スケルトンエネミーはその間動きを止めていた。
え・・・。
ヴィマーナ!!!??
ということは・・・・。
アルジュナは黙ってこちらを見ている。左手が僅かになにかの構えを取っている。
一瞬でもスキを見せたら、即座に攻撃が来そうなぐらいの距離だ。
やる気なのはいいけど、勝ち筋がまだあるわけじゃ・・・。
なんとか、、、、乗り切る!
一瞬でもいい、スキを作って、脱出する。
相手の状態は・・・・、えぇ・・・・・・。
全てのダメージがアルジュナには通らない。
まるで刃物で水を切るように、攻撃の全てが彼には届いていない。
アルジュナが弓を構えた。
一瞬。辺り一面が光に包まれた。
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めのまえ が まっくら に なった。