【FGO】ぐだぐだ帝都聖杯奇譚-極東魔神戦線1945- 終節「オルタ」
その名をオルタ。
数多く流れた血。
焼け果ててもなお燃え尽きることの無い煉獄の中に、二人の戦士は向き合っていた。
直前、炎の中に飛び込んだ彼女を待ち構えるように、第六天魔王・織田信長は静かにそう言い放った。
傷つき流れた血、自らの身体を蝕む痛みに耐え、沖田総司はその剣を構えた。
失った者は既に炎の中に。そして、嘆いた彼女の涙さえ、この炎に飲まれてしまった。
害虫を潰すように、嫌味を込めて彼女は言う。
彼女の誠の印は、それを紡いだ多くの者の血で汚れていた。
その染み込んだ血の痕を、彼女はぐっと握りしめた。
織田信長の周囲に無数の火縄銃が展開する。照準は寸分の狂いもなく沖田総司を狙った。
だが、既に彼女にはその銃撃を躱すだけの余力も無かった。
その時だった。
沖田の血に滲んだ誠の羽織が、黄金に光り出した。
今まで沖田に託してきた思い、彼ら、彼女らは沖田の羽織に自分の残った魔力の全てを詰め込んだ。
託された膨大な魔力が解放され、沖田総司を包み込む。
彼女もすぐに察知した。
変化に気づいた時、信長は既に銃弾を沖田に撃ち放っていた。
しかし、
そこに立っていたのは、沖田総司であり、沖田総司で無いものだった。
そう、彼女こそ、真の沖田総司として覚醒したーーーーー本物の・・・・・・・
と、ノッブが「だいたい沖田オルタとかこんな感じのクライマックスなイベントでガチャ販促してこれまたがっぽり作戦立ててるんじゃろ運営」と言い出した話が一区切り終わった。
ここは2017年カルデア。日本では梅雨の雨降る時期。
エミヤ「・・・」
今日も今日とて平和なカルデア・・・。しかし、「ある朝起きたたら沖田オルタになってた事件」が突如勃発。起きたら沖田オルタ。起きたら沖田オルタ。
茶々だけにー!
え、というか自分ノッブに殺されてました?バッドエンドなんです?
沖田さん?
ここは・・・?何も無い、空間?
そして、聖杯戦争が始まった。