それは突如として何の前触れもなく現れた。
地上の明かりをすべてかき消し、夜の帳に紛れて町一つを覆い
尽くすように広がるその光景は"暗闇"と呼ぶに相応しい───。
暗き闇の中より放たれる悪意に満ちた特大の魔力は、
人理焼却を目論む魔神の影を彷彿とさせる。
すべての元凶を排除した時、異端の地にて訪れる結末とは…?
異常が異常を重ね、狂気に変わる。
狂気はさらなる狂気を上書きして世界を侵食する。
殺せ殺せ人類を殺せ。
セイレムの丘に響き渡る死の残響。
ついに、サンソンが法廷に立つ。
自責の念にかられた彼は、その罪を受け入れると言う。
そして、魔神が動き出す。
その目的とは。。