【FGO】Epic of Remnant 亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿「新宿幻霊事件」【第4節 新宿ラビリンス 4-2】
歪んだ歴史を修復しようとする時、膨大な取りこぼしが発生する。
排斥された狂気が作り上げた脚本。
忘れ去られた世紀末の神話。
かつてない規模の殺人事件が、亜種特異点となって完成する
完全犯罪計画、起動―――――幻霊よ、背徳の街で踊り狂え。
・前回まで
新宿のライダーの襲撃に遭い、絶体絶命の窮地を迎えるも、アーチャーがその場に残り時間を稼いでくれた。
愛用のバイクに跨るアルトリア(オルタ)に助けられ、そのまま二人はねぐらで休息を取った。
アーチャーとは新宿駅で落ち合う予定だが、果たして・・・。
アーチャーは自分で言った言葉を反芻した。何か計画を立てる時の彼の癖のようなものだった。
なんか色々痛い。主に背中が。
(本当に飼ってないと言い張るつもりなんだろうか・・・)という目。
外に出て気がついた。6時間ほど寝ていたのに空はまだ真っ暗だったからだ。
アルトリアの案内で到着した新宿駅だが、どういうわけか1999年の様子を成していなかった。
いやでも生活の跡がある。つい最近までここに居たみたいだ。
(サンタオルタさん・・・)
まぁ、警戒するよね(警戒する)
と、突如武装した謎の集団が襲い掛かってきた。現代兵器を抱えてはいるが、アルトリア曰く魔力を通わせてあり、対サーヴァント用に改造されているという。
だが、特に脅威という程ではなかったので、アルトリアの協力で速攻排除。キャプチャすら撮る暇なかったよ(怠慢)
役に立てて嬉しいよ(顔赤いけど)
(どこか哀愁を漂わせている)ユーモアな声が新宿ステーションに響いた。間違いなくアーチャーだ。
とりあえず雀蜂に囲まれて奮闘中の様子だ。ライダーと戦ったせいか少し疲れているように見えるが、それでも無事だったようだ。
とりあえずアルトリアの援護の元、辺りにいた雀蜂を掃討する。
敵は全て片付けたが、アルトリアはその漆黒の聖剣を持ったままだ。いつでもアーチャー斬り伏せられる態勢をとっていた。
アルトリアの問いはもっともだ。よく似た敵意のあるサーヴァントを知っているなら、自分を助けたこのアーチャーの行動には疑問が残るはず。
しかし、その問いに対してアーチャーは肩をすくめて不思議そうに言った。
あなたは「正義」として動いた。そういうことでは?
よくわからんがたぶんそういうことなのだろう。胡散臭いけど、いい人そうなオーラが(若干だが)にじみ出ている。
・・・。
くそ怪しい。
(まぁ、敵意が無いうちは・・・信じる努力はしてみるよ)
アーチャーの発言で途端にアルトリアが剣を構えた。そのまま振り抜けばアーチャーに直撃する。
しかし、彼は慌てず、さも当然のように解説を始めた。
彼の説明は、嘘偽りのない至って筋の通った話だ。しかし、あの少ない観察点だけで常人がそこまで考えつくだろうか。。
え、まって。それって・・・・・・。
とりあえず(探偵嫌いな)アーチャーと合流し、アルトリアのねぐらでその日は終えた。
裏で動く敵の正体がまだわからないが、少しずつ目的にたどり着けているような気がした。