ハロウィン・ストライク! 魔のビルドクライマー/姫路城大決戦「おまけ 悪はさった!」
事件は無事に解決した、かに思われた。
突然、チェイテ城の上空に現れた姫路城。
姫路城に引きこもるサーヴァント刑部姫の願望によって生まれたメカエリチャンの反乱も収まり、カルデアにもようやく平和なハロウィンが訪れていた。
だが、この事件にいた黒幕の存在を知るものは少ない。
陽気に歌う新宿のアーチャーと、彼のマイルームで挨拶を交わす。
マシュがアーチャーの肩を掴んで椅子に抑える。
その後ろで、バベッジ教授がアーチャーを睨みつけた。
そう。事件はまだ真の意味で終わってはいない。
刑部姫がメカエリチャンを製造していたあの地下工場。
あれは、外部に協力者が居たという紛れもない証拠――――。
彼は観念したように、フッと笑った。
しかし、それは自らの敗北を認めた笑みではなかった。
椅子の真下から突如白い煙幕が噴射され、その間に教授はマイルームを飛び出した。
走る教授の進行方向。廊下を塞ぐようにメカエリチャンが立っていた。
カルデアの廊下は色々な荷物を搬入する関係でそれなりに広い。しかし、前面から飛んできた巨大なロケットパンチを避けるには、この廊下は教授には余りにも狭すぎた。
ずどおおおおおおん!!!!
めでたしめでたし、かな。
こうして悪は滅んだ。
その後しばらくは、フランから「ぱぱさいてー」のレッテルを貼られ、おとなしくなったとか。