【FGO】アルテラ−幕間の物語 私の、軍神の剣
以前の幕間はこちら
http://d.hatena.ne.jp/must-ard/20160208#1454882267
今回EXTELLAで新規参戦するということで、アルテラの幕間の物語が追加されていました。
そもそもアルテラは、FGOではなく、開発段階では元々EXTELLA側のキャラクターだったみたいです。
他人を「人間」と言い、自分を機械というアルテラ。果たして彼女の正体とは・・・。
・・・。
目が覚めるとそこは薄暗い洞窟だった。
目の前には、褐色長身の女性が立っていた。片手に三色に輝く不思議な剣を握りしめている。
・・・覚えている。彼女の心象風景。
暗い荒野。生命の無い、荒廃した世界。
夢の中で彼女に遭う。いや、彼女の夢に遭う。それももう今回で3度目だ。
そこまで言って彼女は止めた。いつも淡々と話す彼女が、言葉を詰まらせるのは珍しい。
深い意味はわからない。だが、彼女が自分なりの言葉でなんとか伝えようとしてくれているのはわかる。
彼女は確かにフン族の王アッティラ。だが、しかし、フン族の王になる前、そもそもの出自はこの遺跡で発見された存在だという。
それが何を意味するのか、何の意図があるのかは彼女自身も知らない。
淡々と話していた彼女の口調が、段々と変わっていく。それは、望んでいなかった自分の意思に反して、破壊に馴染んだ自分の体への違和感。
それは人間でいう「辛い」という感情なのだろうか。
薄暗い洞窟の奥からそれはゆっくりやってきた。
こちらを出迎える何か。人の姿をしているが人ではないナニカ。だが、明らかに敵意を持っている。
生まれた時からその手にあった、破壊に特化した剣。
彼女が剣を構えると、三色にねじれた剣の刀身がゆっくり回転しだす。かの英雄王が持つという、原初の世界を分断した乖離剣と同じ構造に見える。
「フォトンレイ」
剣の回転に体を預け、彼女自身が「剣」となって前方を一掃する宝具。軍神マルスの名を有するアルテラのS級宝具である。
何事も無かったかのようにアルテラは剣を下げた。
フォトンレイの太刀筋の後は、深く抉れている。
無駄、じゃないと思う。
そして彼女は話を続けた。
今までの彼女を知っているからはっきりと言える。はたから見れば淡々と感情もなく話しているように見えるが、彼女は明らかに楽しそうだった。
この声・・・。前にも聞いた、彼女と同じ、だが明らかに別人の誰かの声。
誰か、いや何かは繰り返し言った。まるでそう設定された機械のようだ。
壊れた目覚まし時計のように「破壊せよ」と繰り返す。そう言い聞かす。
その影を、彼女は何も言わずに剣で叩き割った。そこに感情は無かった。
彼女の表情は明るかった。まるで、ずっと言い出せなかった悩みを誰かに打ち明けてすっきりしたかのように。
ありがとう。
そうして、天性の肉体がEXに。なんと、スター集中が付いたので、自己でスター生成+集中というクリティカルな攻撃が可能に。
アルテラの正体については、EXTELLAをぜひプレイしてみてください。(ステマ)