【FGO】期間限定イベント「ハロウィン・カムバック! 超極☆大かぼちゃ村 〜そして冒険へ……〜」第1章「友情パワー」
トリックオアトーチャー!全世界のかぼちゃ達、久しぶりね!
寂しいハロウィンを送っているかぼちゃ達に特別公演のお知らせ…と、いきたいところなんだけど、ちょっと私ピンチなの。
なんと!あの素敵なチェイテ城がよく分からない魔女に乗っ取られてしまったのよ!DIE!
しかもハロウィンを禁止するとか言いだして、城下シティはもう大パニック!
これじゃせっかく企画した特別公演が台無しじゃない!
この絶体絶命の危機、かぼちゃ達なら助けてくれるわよね!?
その日、カルデア中がそわそわしていた。
定例のブリーフィングの時間。
なぜか今回に限りロマンは「時間厳守」「実戦さながらの訓練をするから身支度を整えておくように」と条件をつけてきた。
そしてこのかしこまったテンション。様子がおかしいのは明らかだ。
密着警察24時でよく見る。凶悪犯を取り囲む警官隊のごとく、周囲はカルデア職員によるスクラムが組まれていた。
レイシフト事態は一大イベントだが、それも最初に比べれば慣れたもの。
西遊記の世界だって、謎の幽霊マンションだって行ったのだ、今更なんとも無い。
それは、聞き耳を立てていなければ確実に聴き逃したであろう声量でぼそりとロマンは言った。
チェイテ城。ヨーロッパ、吸血鬼、ドラキュラ、ランサー、エリ・・・、キャスター、カボチャ、エリ・・・、ハロウィン、う、頭が・・・!
よーし、今日はもう解散だマシュ!あ、そうそう、エミヤに肉じゃが教えてもらう約束だった・・・!
いや、もっとあるでしょ。というか給料支給されていたのか。。。
それはもう見事なスクラムだった。マシュがデミ化するより先に、私とマシュを抱えた職員は、そのままロマンの指示に従い、一致団結して二人をコフィンに突っ込んだ。
くそ、セクハラとパワハラで訴えてやる!
どうみてもセカイノオワリしかないライブハウスに送り込むとか、とんだラスボス様の所業ですな。
いらんわ!てかなんで今持ってるのサイリウム!?
うーーーーーわーーーーー何度目かの不本意ーーーーーーーーー!!!!
来ちゃったよ。
とりあえず周囲は墓場。ハロウィンさながらに不気味な雰囲気が漂う。がしかしこれから待ち受けているエンディングという名の地獄を連想するだけでそんな些細な事は気にならない。
ふぅ。もう挫けそうだ。
マシュは優しいね。
でも、早くもホームシックだよ。世界を救わなくても救っても地獄だなんて。
しかし、墓場というものはこう、霊的な場所なだけあって、見えてはいけないものがどうしても見えてしまう。
墓石の影をひょこひょこ移動しているちっこい人影。
月夜に映るシルエットには、頭から伸びる2本の角。
本人は気づかれているとは微塵も思っていないだろうが、明らかにこちらの様子を伺っている。
絡まれたら厄介なのは本能で理解していた。
マシュ、決して後ろを見てはいけないよ。
その言葉でマシュも悟ったようだ。
近づく影。墓石から着物の端と角がはみ出ている。
主人公とヒロインは、サブキャラをガン無視して先を進んだ。