ナンバーズ96「凶気のベクター 魔境サルガッソの闘い!」
トンマでも解る簡単なあらすじ
ベクターに攫われた真月を救出すべく、皇の鍵の飛行船を起動させ乗り込む遊馬たち。しかし、バリアン世界への道中で罠にかかってしまい、遊馬たちは決闘者の墓場サルガッソに迷い込んでしまった。
そこで遊馬を待ち構えていたのは、ミザエル、ドルベ、そしてベクターだった。遊馬は真月を安否を問いかけるが、それを待っていたかのようにベクターは意識が途絶えて生気を失くした真月を遊馬に見せつける。怒りに任せたまま遊馬はホープを召喚。シャークやカイトも遊馬と同じく1ターン目からエクシーズを召喚するが、突如フィールド魔法の効果ダメージが3人に襲いかかる!
小鳥「遊馬!!」
璃緒「凌牙!!……一体何が起きたんですの?」
オービタル「カイト様ァァ!」
凌牙「これは……」
アストラル『フィールド魔法か……。』
ベクター『そうだぁ!この場所にはフィールド魔法《異次元の古戦場−サルガッソ》の効果が予め発動してんだよ!』
《異次元の古戦場−サルガッソ》
フィールド魔法
エクシーズ召喚に成功する度に、そのプレイヤーは500ポイントダメージを受ける。また、エクシーズモンスターをコントロールしているプレイヤーは、それぞれ自分のエンドフェイズ毎に500ポイントダメージを受ける。
遊馬「な、なんだって……」
ベクター『そうとも知らずにのこのこお出まし頂いた上にエクシーズ召喚ったぁ!?』
アストラル『―――――――やはり罠か』
ドルベ『サルガッソの効果はモンスターエクシーズを特殊召喚した時、500ポイントのダメージを受ける。』
凌牙「……。」
ミザエル『もうひとつ。モンスターエクシーズがフィールドにいるプレイヤーは、ターンの終わりごとにもダメージを受ける。』
小鳥「―――!?それじゃこの後3人とも……!」
徳之助「確実に500ポイントのダメージを受けるウラ!」
等々力「トドのつまり、この1ターンだけで1000ポイントのダメージ!?」
カイト「なるほどな。常にダメージのリスクを伴うデュエルか…。」
凌牙「面白ぇ……。」
ベクター『ククク……俺からのプレゼント喜んでもらえたかなぁ?』
アストラル『だが、彼ら条件は同じ……。一体なにを……』
遊馬「ふざけんな!!!どんな罠が待っていようが、オレはお前を絶対ぶっ倒す!!お前は……真月を……真月を……絶対に許さねぇ!!!」
ベクター『そいつは楽しみだぁ……なぁ、お前も応援してやれよ』
グニャりと真月の顔を足で踏みつけるベクター。不自然に柔らかそうなのは演出なのか体質なのか……。
遊馬「やめろおおおおお!!!!」
アストラル『遊馬、落ち着け!怒りに身を任せればヤツの思うツボだ』
●「くそ!オレはカードを1枚伏せてターンエンドだ!!」
●「カードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」
鉄男「ターンエンドしちまった!?サルガッソの効果が……!」
遊馬「ぐああああああああああ!!!!」
凌牙「ぐおおおおおおおおおお!!!!」
遊馬LP3500→3000
凌牙LP3500→3000
オービタル『アァ!?トンマト不良鮫ガ!!カイト様!!』
●「オレはギャラクシオンの効果発動!!オーバーレイユニットを2つ使うことで、デッキから《銀河眼の光子竜》を特殊召喚する!!!」
《輝光帝ギャラクシオン》
ランク4/光属性/戦士族・エクシーズ/ATK2000/DEF2100
「フォトン」と名のついたレベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を2つまで取り除いて発動できる。この効果を発動するために取り除いたエクシーズ素材の数によって以下の効果を適用する。
●1つ:手札から「銀河眼の光子竜」1体を特殊召喚する。
●2つ:デッキから「銀河眼の光子竜」1体を特殊召喚する。
銀河眼のシンボルを天に掲げるカイト。時空を引き裂き、銀河の息吹が鼓動する。
「闇に輝く銀河よ、希望の光と成りて我が下僕に宿れ!!光の化身、ここに降臨!!」
「現れろ!!《銀河眼の光子竜》!!!!」
《銀河眼の光子竜》
☆8/光属性/ドラゴン族/ATK3000/DEF2500
このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に存在する攻撃力2000以上のモンスター2体をリリースし、手札から特殊召喚する事ができる。このカードが戦闘を行う場合、その戦闘を行う相手モンスター1体とこのカードをゲームから除外する事ができる。この時、除外した相手モンスターがモンスターエクシーズだった場合、そのエクシーズ素材を全て墓地に送る。この効果で除外されたモンスターはバトルフェイズ終了時にフィールド上に特殊召喚される。この時、このカードの攻撃力は、この効果で墓地へ送ったエクシーズ素材の数×500ポイントアップする。
(※アニメ効果)
ミザエル『フフフ……。』
いきなりの《銀河眼の光子竜》の召喚にも、不敵に笑うミザエル。
●「俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」
そしてギャラクシオンを召喚した事によるサルガッソのダメージがカイトを襲う。
カイト「ぐあああああああああああ!!!!」
オービタル「カイト様ァァ!!!」
カイトLP3500→3000
小鳥「あぁ!カイトまで……」
ベクター『フ。仲良く同じダメージとはなぁ……!!オレのターン、ドロー!!』
○『俺は《アンブラル・グール》を召喚!!』
《アンブラル・グール》
☆4/闇属性/悪魔族/ATK1800/DEF 0
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。このカードの攻撃力を0にし、手札から攻撃力0の「アンブラル」と名のついたモンスターを任意の数だけ特殊召喚する事ができる。
(※アニメ効果)
○『そして、《アンブラル・グール》の効果発動!このカードの攻撃力を0にする事で、手札から攻撃力0の「アンブラル」モンスターを特殊召喚する事ができる!!』
《アンブラル・グール》
ATK1800→0
○「来い!!2体の《アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプ》!!!!」
《アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプ》
☆1/闇属性/悪魔族/ATK 0/DEF 0
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、このカード以外の自分のフィールド上・墓地の「アンブラル」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。このカードのレベルは選択したモンスターのレベルと同じになる。また、フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、このカードを破壊したモンスターを破壊する。
○「そして、《アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプ》の効果発動!!!このカードは特殊召喚した時、レベルを自分のモンスター1体と同じにできる!よって、レベルは4となる!!」
《アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプ》
☆1→4
アストラル『く――――。』
遊馬「レベル4のモンスターが3体……。」
ベクター『俺はレベル4の《アンブラル・グール》と2体の《アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプ》でオーバーレイ!!!』
○「3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!!」
「出てよ!!!その眩き聖なる光で愚かなるムシケラ共を跪かせよ!!!!《No.104 仮面魔踏士(マスカレード・マジシャン)シャイニング》!!!!」
《No.104 仮面魔踏士シャイニング》
ランク4/光属性/魔法使い族・エクシーズ/ATK2700/DEF1200
レベル4モンスター×3
バトルフェイズ中に相手の効果モンスターの効果が発動した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし、相手ライフに800ポイントダメージを与える。
(※アニメ効果)
遊馬「――――!?」
アストラル『―――――。』
現れたベクターのオーバーハンドレッドナンバーズ。徐々に削られていく3人のライフ。異次元のアウェーで戦う遊馬に勝機はあるのか……!!そして、真月の隠された秘密とは……。
第96話「凶気のベクター 魔境サルガッソの闘い!」
遊馬「来やがったなオーバーハンドレッドナンバーズ!だが、これでヤツもサルガッソの効果で、500ポイントのダメージだ!」
○『ヒヒ!俺は速攻魔法《サルガッソの灯台》を発動!!サルガッソのダメージが発生した時、このカードを墓地に送る事でその効果を無効にし、さらにこのカードが墓地にある限り、サルガッソの効果は受けない!!』
《サルガッソの灯台》
速攻魔法
「異次元の古戦場−サルガッソ」の効果によってダメージを受ける代わりに、自分は手札のこのカードを墓地へ送る事ができる。このカードが自分の墓地に存在する限り、自分は「異次元の古戦場−サルガッソ」の効果を受けない。
遊馬「そ、そんな……」
アストラル『防衛策を講じていたか…。』
ベクター『ヒャハハハハハハ!!』
小鳥「それじゃ…ターンの終わり毎にダメージを受けるのは遊馬たちだけ…!?」
キャッシー「そんなのズルいーー!!!」
ベクター『このサルガッソで苦しめ!!!苦しむがいい!!!ヒャハハハハハハハハハ!!!』
○『いけシャイニング!!希望皇ホープを攻撃ぃ!!』
●「そうはさせるか!ホープの効果発動!!」
《No.39 希望皇ホープ》
ランク4/光属性/戦士族・エクシーズ/ATK2500/DEF2000
レベル4モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。そのモンスターの攻撃を無効にする。
(※アニメ効果)
「“ムーン・バリア”!!!!」
ベクター『ヴァーカめ!!!』
遊馬「なにっ!?」
○「シャイニングの効果発動!!オーバレイユニットを1つ使い、相手モンスターがバトル中に発動した効果を無効にする!!!」
○「さらにさらに!!豪華特典として相手に800ポイントのダメージだ!!!
遊馬「うぐ―――――ぐああああああ!!!」
アストラル『遊馬!!――――――うっ』
遊馬LP3000→2200
ベクター『まだだぁ!!ホープの効果は無効、シャイニングの攻撃を続行だ!!!』
●「罠発動!!《ハーフ・アンブレイク》!!このカードはバトルでのモンスターの破壊を無効にし、プレイヤーの受けるダメージを半分にする!!」
《ハーフ・アンブレイク》
通常罠
フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。このターン、選択したモンスターは戦闘では破壊されず、そのモンスターとの戦闘によって発生するプレイヤーへの戦闘ダメージは半分になる。
遊馬「ぐあ!」
遊馬LP2200→2100
遊馬「ぐ――――っ!(ホープさえ残しておけば…ホープレイVに……)」
ベクター『ま、残ってくれてた方が楽しみが増えてイイがねぇ……』
○「俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」
遊馬「見てろ!必ずお前をこの前と同じように叩きのめしてやる!!」
アストラル『遊馬!!?』
遊馬「オレは絶対に勝って、真月の仇を取る!!」
アストラル『落ち着け遊馬!』
遊馬「うるせぇ!お前にオレの気持ちがわかるかよ!!真月は……オレのせいで……」
ベクター『ハハハ……。』
ドルベ『ワタシのターン、ドロー!』
○『ワタシは《光天使(ホーリー・ライトニング)ウィングス》を召喚!!!』
《光天使ウィングス》
☆4/光属性/天使族/ATK1200/DEF1800
このカードが召喚に成功した時、自分の手札から「光天使」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。
凌牙「―――――。」
○『ウィングスの効果発動!このカードの召喚に成功した時、手札から「光天使」モンスターを1体特殊召喚する事ができる。』
○『現れよ、《光天使ブックス》!!』
《光天使ブックス》
☆4/光属性/天使族/ATK1600/DEF1400
1ターンに1度、自分の手札の魔法カードを1枚墓地へ送る事で、自分の手札から「光天使」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。
凌牙「これで2体目……。」
○『さらにブックスの効果発動!!1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を墓地に送る事で、手札の「光天使」モンスター1体を特殊召喚する事ができる!!墓地に送ったカードは《サルガッソの灯台》――――』
○『そして手札から、《光天使ソード》を特殊召喚!!』
《光天使ソード》
☆4/光属性/天使族/ATK1400/DEF1000
1ターンに1度、自分の手札の「光天使」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る事で、このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、墓地へ送ったモンスターの元々の攻撃力分アップする。
(※アニメ効果)
鉄男「ヤツもサルガッソの効果を無効にするカードを――――!?汚えぞ!!」
ドルベ『なんとでも言え、私とてバリアンを救わねばならん。』
凌牙「救う……?」
璃緒「言い訳なさらずとも、凌牙にはちょうどいいハンデだと思ってますわ。―――そうよね?」
凌牙「あぁ、その通りだ。」
ドルベ『では凌牙、遠慮なくいかせて貰う!ワタシはレベルの《光天使ウィングス》、ブックス、ソードでオーバーレイ!!!』
『3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!!』
凌牙「く――――!」
『現れろ!!《No.102 光天使グロリアス・ヘイロー》!!!!』
《No.102 光天使グローリアス・ヘイロー》
ランク4/光属性/天使族・エクシーズ/ATK2500/DEF2000
光属性レベル4モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターの攻撃力を半分にし、その効果を無効にする。フィールド上のこのカードが破壊される場合、代わりにこのカードのエクシーズ素材を全て取り除く事ができる。この効果を適用したターン、自分が受ける戦闘ダメージは半分になる。
璃緒「――――あれが!?」
凌牙「ふ、ついに来たか。」
ミザエル『ワタシのターン、ドロー。』
○『ワタシは、相手フィールド上に攻撃力2000以上のモンスターがいる時、このモンスターを特殊召喚する事ができる!!』
○『現れよ、《限界竜シュヴァルツシルト》!!!』
《限界竜シュヴァルツシルト》
☆8/闇属性/ドラゴン族/ATK2000/DEF 0
相手フィールド上に攻撃力2000以上のモンスターが存在する場合、このカードを手札から特殊召喚できる。
カイト「(レベル8……。)」
○『さらに、自分フィールド上にレベル8のモンスターがいる時に、リリースなしで《星間竜パーセク》を召喚!!!』
《星間竜パーセク》
☆8/光属性/ATK 800/DEF 800
自分フィールド上にレベル8のモンスターが存在する場合、このカードをリリースなしで召喚する事ができる。
(※アニメ効果)
○『ワタシはレベル8のシュヴァルツシルトとパーセクでオーバーレイ!!!』
『2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!』
『顕現せよ!!!《No.107 銀河眼の時空竜》!!!!』
《No.107 銀河眼の時空竜》
ランク8/光属性/ドラゴン族・エクシーズ/ATK3000/DEF2500
レベル8モンスター×2
1ターンに1度、自分フィールド上の全てのモンスターが攻撃を終了している場合に、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。このカード以外のモンスター効果を無効にし、その攻撃力と守備力を元に戻す。このカードの攻撃力はこのターンのエンドフェイズ時まで、このターンのバトルフェイズ中に効果を発動したカードの数×1000ポイントアップする。この効果が自分のターンに使用された場合、このターンこのカードはもう1度だけ攻撃する事ができる。
(※アニメ効果)
ミザエル『ぐああ―――――っく!!!!』
ミザエルLP4000→3500
カイト「貴様!?ダメージを無効にするカードを持っていないのか?」
ミザエル『いや、無論持っている。だが、あんなものは臆病者の使うカード。貴様とは同じ条件で勝たなければ意味が無い!これは、真の銀河眼使いがどちらかか、雌雄を決する崇高な戦いなのだから!!!』
カイト「―――――よかろう。」←ニヤリ
遊馬「真月……うおおおおおおおおおお!!!!オレのターン、ドロー!!!」
●「オレは《RUM−リミテッド・バリアンズ・フォース》を発動!!!!」
アストラル『待て遊馬!!』
遊馬「――――っ!何で止めるんだよ!!」
アストラル『「CNo」を召喚すれば、サルガッソの効果でライフポイントを失う!!』
遊馬「だからって……このまま続けりゃターンが終わる度に500ポイント失うんだ!ここはホープレイVで一気に決める!!」
アストラル『しかし遊馬、このデュエル何かがおかしい。』
遊馬「おかしい?」
アストラル『あぁ。全てワタシ達を誘うような展開。前に戦ったベクターとは明らかに違う。』
遊馬「アストラル!ここで怖気づいたら真月が浮かばれねぇんだよ!!!」
アストラル『冷静になれ遊馬!!!』
遊馬「うるせえ!!!」
徳之助「な、なんかモメてるウラ!」
キャッシー「なんだか、二人の呼吸が全然合ってないみたい……」
小鳥「――――――。」
●「オレは《RUM−リミテッド・バリアンズ・フォース》を発動!!!!」
アストラル『遊馬!!!!?』
●「このカードは、モンスターエクシーズをカオスエクシーズに進化させる!!!オレは希望皇ホープでオーバーレイネットワークを再構築!!!」
《RUM−リミテッド・バリアンズ・フォース》
通常魔法
自分フィールド上のランク4以下のモンスターエクシーズ1体を選択して発動する。選択したモンスターよりもランクが1つ高い「C」と名のついたモンスターエクシーズ1体を、自分のエクストラデッキから選択したモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる。
(※アニメ効果)
「カオス・エクシーズ・チェンジ!!!!」
遊馬「今こそ現れろ!!《CNo.39希望皇ホープレイV》!!!!!」
《CNo.39 希望皇ホープレイV》
ランク5/光属性/戦士族・エクシーズ/ATK2600/DEF2000
レベル5モンスター×3
このカードは「希望皇ホープ」と名のついたモンスターをエクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。●1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。選択した相手モンスターを破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
(※アニメ効果)
小鳥「ホープレイV!」
「「「「キター!!!」」」」
○『だぁが、そのためにお前は500ポイントのダメージを喰らう!!!』
遊馬「ぐあああ!!!!」
遊馬LP2100→1600
アストラル『遊馬!!!』
●「オ……オレはホープレイVの効果発動!!1ターンに1度、カオスオーバーレイユニットを使って、フィールド上のモンスター1体を破壊し、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!!!」
遊馬「(真月……。お前の仇、必ず討ってやるからな……!)」
●「いっけぇ!!ホープレイV!!!シャイニングをぶった斬れえええええ!!!!」
遊馬「シャイニングは、バトル中の相手モンスターの効果しか無効にできない!!」
「“Vブレード・シュート”!!!!」
ベクター『ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!』
ベクターLP4000→1300
小鳥「やったぁ!!」
徳之助「これでダイレクトアタックを決めれば、遊馬の勝ちウラ!」
小鳥「―――――ちょっと待って!」
遊馬「どういうことだ……?」
アストラル『―――――――!』
遊馬「ヤツが……ベクターが消えちまった!」
アストラル『まさか今攻撃で異空間に飛ばされてしまったのか…?』
遊馬「そんな……じゃあオレが勝ったのか……。真月…。だが真月は……真月はもう……帰って来ねえんだ!!!!」
「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
それは絶望。大切なモノを失う絶望。
真月「ありがとう。遊馬クン。」
それは絶望。大切なモノに裏切られた絶望。
遊馬「真月……。お前……お前、生きていたのか!?真月!!!!!」
これは絶望。大切なモノを 裏切る 絶望。
真月「ククク……ククク……」
遊馬「……?」
真月零は起き上がった。ゆっくりと顔を上げてさっきまで閉じていた目を開く。そうして遊馬を見た。不気味に歪んだその表情は、確かに笑っていた。
真月「なぁ〜〜〜んちゃって!」
遊馬「……し、真月!?」
真月「ヒヒヒヒヒヒヒアハハハハハハハハハ!!!」
どう見ても真月の様子がおかしい。まるで別人のように、ヘラヘラと笑っている。そこにはいつもの純粋な一面も、真面目な一面も無い、ただただ今まで必死に堪えていた笑いをようやく吐き出したような、非道く下品な笑顔だった。
真月「おかしくって腹痛いわー」
遊馬「お前……何言って」
真月「面白いヤツだな、お前。本当にオレの事を……フフフフフフ!!!!」
『なら見せてやろうか!!!!もっと面白いものをよ!!!!!』
『バリアルフォーゼええええええ!!!!!!!!!!!!』
小鳥「なに!?」
遊馬「あ…………」
『遊馬ぁ……』
真月零だったものはもうそこにはいなかった。バリアン独特の紅色の光を解き放ち、ソレは翼を従え、ドルベやミザエルと同じようにバリアンの真の姿を解放した。
遊馬「お前は―――――!!」
小鳥「ベクター!!!」
凌牙「――――!?」
カイト「……。」
遊馬「貴様、真月に化けてやがったのか!!それじゃあおい、本物の真月はどこだ……!」
ベクター『本物…?誰それ…?俺ベクター。ニブいなー、俺が真月だよ!』
遊馬「そんなバカな!!だってさっきまで、ベクターはオレとデュエルしてた!この前だって、ベクターはオレとデュエルして真月を……」
ベクター『まだわからねぇのかよ、この前デュエルしたのも、さっきまでデュエルしてたのも、俺が生み出した“分身”だよ!!!本物の俺がお前の親友真月零に化けてたってワケだ!!』
『ジャンジャジャ〜〜〜〜〜〜〜〜ン♪今明かされる衝撃の真実!!!いや本当に苦労したぜえ。何気な転校生演じてつまらねぇ協力までしてさ。』
遊馬「そんな……」
アストラル『真月がバリアン!?』
ドルベ『姑息な手を……』
ミザエル『ふん』
ベクター『しっかし、お前は単純だよなあ!俺の口から出たデマかせを全部信じちまうんだからなあ!!』
シンゲツ『アストラルを守るう?バリアン警察う?――――
ハハハハハハハハハハ!!!!!楽しかったぜええええお前との友情ごっこおおお!!!』
『助けに来てくれて、ゴクロウサン!遊馬ジュンサ!!ヒャハッハハハハッハハハッハハッハハッハッハハハッハハハハッハハハ!!!!!!!!!』
遊馬「ふざんけんな!!!お前が真月なワケない!!アイツは、アイツは人を騙すようなヤツじゃないんだ!」
ベクター『ヒャハハハハッハハッハハハハッハハ!!!じゃあ言ってやる、お前のデッキには俺との友情の証5枚の「Vカード」が入ってんだろ?』
遊馬「――――――!!!」
アストラル『なんだと!!遊馬、まさかキミは知っていたのか!真月がバリアンだと云う事を!!』
ベクター『フフ。』
アストラル『遊馬!!!』
遊馬「アストラル……、それは……」
ベクター『言えないよなあ?固い友情で結ばれた大切な親友、真月の頼みだもんなあ!!!!!ハハハハッハハハッハハハッハハッハハハッハハ!!!!!』
遊馬「―――――――――――」
凌牙「…。」
カイト「…。」
シンゲツ『アリガトウヨ!俺との約束を守って、皆に黙っていてくれてハハッハハッハハッハハハッヒャハッハハハハ!!!!!!』
遊馬「くっそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
●「オレはホープレイVでダイレクトアタック!!!!!いっけえええええええええええええ!!!!」
○『ならば俺は永続罠《Vain−裏切りの嘲笑》を発動!!!』
《Vain−裏切りの嘲笑》
永続罠
「V」と名のついたモンスターの攻撃宣言時に発動できる。相手のデッキから「V」と名のついたカードを全て墓地へ送る。自分はこのカードの効果で墓地へ送ったカードの枚数×500ライフポイント回復する。その後相手はデッキをシャッフルする。さらに相手のデッキの上から、このカードの効果で墓地へ送ったカードの枚数×5枚のカードを墓地へ送る。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、「V」と名のついたモンスターの効果は無効化され、攻撃宣言できない。
(※アニメ効果)
○『「V」と名のつくモンスターが攻撃してきた時、攻撃と効果を無効にし、相手のデッキにある「V」カードを全て墓地へ送る!!!』
遊馬「ああぁ!!!!」
○『さらに、相手のデッキまたは手札から「V」と名のつくカードが墓地へ送られた時、「Vカード」1枚つき500ポイントライフを回復する!!!墓地に送られたカードは5枚、よって俺は2500のライフを取り戻す。』
ベクターLP1300→3800
遊馬「――――――!」
アストラル『失われたライフポイントを回復する算段もついていたのか。』
ベクター『まだだ!!』
遊馬「!?」
○『さらにさらにい、墓地に送られた「Vカード」1枚につき、相手のデッキから5枚のカードを墓地に送る!!!』
鉄男「1枚につき5枚!!?」
璃緒「という事は……」
アストラル『遊馬!!!』
遊馬「ああぁ!!!」
キャッシー「遊馬のカード25枚が墓地に!!!?」
ベクター『ヒャッハッハッハッハ!!!!25枚だけじゃねぇ、「Vカード」全て合わされば30枚だあ!!!!』
アストラル『デッキ破壊か……。』
遊馬「デッキ破壊」
アストラル『残るカードは、僅か3枚。カードがドローできなかった時、デュエルの敗北を意味する。』
ベクター『ひと思いにやるより、じわじわといかせて貰うぜえ』
遊馬「お前!!!」
アストラル『わざわざ自分の分身まで用意して遊馬とデュエルしたのは、最初からこれを狙っていたからか!』
ベクター『その通り。遊馬のことだから俺から貰ったカードは友情の証として必ずデッキに入れると思ってた。そしてえ、真月が俺にやられたと思わせれば、頭に血が上って一気にホープレイVを出してくれるとなあ。お前ってヤツは気持ちイイ程に思い通りに動いてくれるなあ!!!ヒャハハッハハハッハハハッハハハッハハハ最高だぜ最高!!!!』
遊馬「くっ――――――!!」
小鳥「遊馬……。」
ベクター『さて。遊馬残りカード三枚というザマでどうするつもりだぁ?せいぜい足掻いて見せろや!!!どの道全員ここから生きては戻れないんだから!!それもこれも遊馬、お前が招いた結果なんだよ!関係ねぇヤツらまで巻き込んでな……』
遊馬「オレが……みんなを……」
ベクター『お前にしてみりゃ、“よかれと思って”やったんだろうけどなあ!!!!!ハハハッハハハハッハハハハッハハッハハハッハハハッハハハッハハハハッハハハハハハッハハハッハハッハッハハハッハハハハ!!!!!!!!!!』
アストラル『遊馬…』
遊馬「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
儚き希望を飲み込む闇。
次回、「敗北へのカウントダウン!デッキ破壊の恐怖」