水曜ドラマ「家政婦のミタ」総括
年間視聴率・年間ドラマ視聴率1位。視聴率は40%いったとか。
私がミタを見たのは初回放送の後半。当時は家政婦が出てくるホームドラマ程度にしか考えていなかったが、相棒を見終わってチャンネルを回していたら、死んだ母親の仏壇を景気よく燃やしているミタさんを見てしまった。
こ れ は な ん だ 。
家政婦のミタ。命じられればどんな事でもやる。本当にやる。物理的に不可能な事以外はなんでもやる(要はそれがどんなに非人道的であっても躊躇う事なく実行する)。
「承知しました。」
独特の焦りを感じる”あのBGM”と共に、「ころして」「めちゃくちゃにして」「やらして」「もやして」「ゆうかいして」と等々。どれもその言葉通りに実行してしまう。
後々の話では、彼女自身は既に生きている事に意味を見いだせず、自分で死ぬ事もできなかったのでそういった命令を受けて破滅してしまっても構わないという事から行動しているみたい。ついには「しんで」と言われて本当に自分に灯油をぶっかけたシーンは間のCMが凄く長く感じましたね。
また、夫と息子を自分のせいで亡くしたと責任を感じて「にどとわらわないで」といわれ、それが原因でロボットのような感情の無い人格になってしまったとの事。
凄いのは、何でもやるという事もそうだが、何でもできるという事も凄い。まず一番なのは料理のスキル。なぜか阿須田家の亡くなった母・凪子の料理の味をそのままに再現していたり、その時々で子どもたちが食べたいと思っているメニューを誰に言われるでもなく作る。
また、彼女のバッグには、一般人が(ネットとかで)購入できる範囲のアイテムなら、何でも入っている。「●●持ってない?」「あります。」の会話も最早テンプレート化している。
その他、格闘ゲームはやりこんでいる翔に余裕で勝ち、海斗の勉強にも詰まる事無く答える。また、言葉の知識を訪ねると辞書に綴ってあるような答え方をする。BB弾は至近距離でも効かない。予定時刻に1秒も遅れずに来る。気配無くそこにいる事が多い。人のしゃべった事など暗記能力が抜群。とやはり常人以上の不思議な力が彼女にはあり、それがただ努力したからできるようになったという事では済まされないのが彼女が家政婦のミタである由縁である。
と設定ばかり書いてしまったが、この設定がホームドラマでは異質のものなので、見入ってしまったというのが本音か。こんなドラマやってるんだ・・・。
また、毎回家族をテーマにした話がインパクトがあり、そこにミタさんが入るとまた一段と凄い。特に父親役の恵一のだらしなさは序盤では「こいつどうようもないな・・・」と呆れるばかりである。また、厳格な義理の父役の平泉成が良い味を出していて好き。「なり」はもう少し早ければ流行語大賞狙えただろうに。
というわけでインパクトインパクトで終わってしまった「家政婦のミタ」最終回のミタさんのクリスマスの「承知しました。」のシーンは涙ボロボロ流して見てました。最終的にはこうなってほしいとずっと思って見てきたので、いざ目の当たりにするとぐっと来るものがありましたね。
最後に。うららちゃんはいいお嫁さんになると思うんだ。
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