数奇な日常その2
朝起きるとイヤホンのカバーが消失。
これは大事件です。
NO MUSIC、NO LIFE!!
と叫びながらいきなり朝7時に部屋をひっくり返し出す男。
胸ポケットから畳みの隙間まであら探しするが、もちろんそんな●●ガイ男の元に神様は降りてこない(ナイスガイでは残念ながらありません)。
家を出る予定時刻になっても状況は変わらない。むしろ無駄に汗をかいている自分がいる。
汗をかいたのなんか・・・いつぶりだろう・・・。
感傷に浸っている私の耳に「めざまし君」の時刻を告げる声が響く。
響くと言えば、昨日の響はかわいかったな(スイプリ談義)。
その時だった。
スッと母がバッグから自分のイヤホンを引っこ抜いて私に差し出した。
ありがとう、かあさん!
生みの親に精一杯の感謝を告げて家を出た。
せっかくなので、と選曲した「くるり」のベストアルバムは心に沁みた。
生きてて良かった。
諦めなくて良かった。
音楽はこんなにも素晴らしかった。
英語は遅刻した。