第136話「決死の攻防!機皇神VSシンクロモンスター」
〔どうだ、不動遊星!絶望しろ、そして未来への礎となるのだ!〕
〔どうだ不動遊星、絶望の味は?〕
降り注ぐ雷は、かつての冥界へ誘う儀式を思い出す。
『WRGP決勝、チーム5D’s対チームニューワールド!不動遊星、からくもエースモンスター《シューティング・スター・ドラゴン》をフィールドに残しているが、次のアポリアの攻撃によって破壊される事は確実!?さぁ、どうする!?不動遊星!』
MCはしっかりホセ→アポリアに切り替えて実況している模様。もの凄い柔軟な人ですね。
〔次の一撃でワタシは勝利し、サーキットが完成する。そしてサーキットが完成した時、サーキットの紡ぎ出す無限のエネルギーが、アーククレイドルをネオ童実野シティへと導き、破滅と共に人類の新たな歴史が始まる。絶望の無い新たなる未来が!〕
“サーキット”とはその名の通り回路。無限のエネルギーをライディングデュエルのモーメントによって得たサーキットは、アーククレイドルを導く働きがある。
「(どうやったら倒せる・・・。あの絶望の魔人《機皇神マシニクル∞3》を、)」
〔行くぞ不動遊星!人類の新たな未来の礎となるがいい!!〕
「どうする・・・不動遊星・・・。」
静かに画面を見据えるハラルド。
会場に残ったのはMCと龍亜たちだけじゃない。世界の命運を託したチームラグナロクも、最後まで遊星たちを見届ける事にしたようだ。
「カミサマー!どうか、オタスケをー!!」
さわぐ長官。それでも自分は逃げ出さないのは、以前のイェーガーとは違う。ネオ童実野シティ長官。
「遊星!」
そして遊星の後ろにいつの間にか現れた二つの影。
「ジャック!?クロウ!?」
「ジャックとクロウが!」
「怪我は大丈夫なの!?」
それよりルール上大丈夫なの?と言いたくなるが、とにかく居ても立ってもいられないらしく、Dホイールに乗って遊星の元へやってきた。これはいよいよ最終局面が見えてきた。
「遊星、オレたちもつき合おう。」
「お前1人、戦わせはしないぜ!」
「だめだ、来るな!その体で巻き込まれたら、二度と立てなくなるぞ!」
「だったらどうした!遊星、お前が戦ってるのにオレたちだけ大人しく寝てられっかよ!」
「例えこの体が切り刻まれようとも、オレたちの未来はオレたち3人の手で掴み取る!」
「オレたち・・・3人で・・・。そうだオレには、まだこのカードがある!ジャックの残してくれた、オレたちの絆の証が―――このカードがある限り、負けはしない!」