【FGOシナリオ】惑う鳴鳳荘の考察 第17節「『鳴鳳荘殺人事件』破・急」
二人は、決して出会うことは無い。
二人は、巡り合う運命ではない。
だから、もし二人が出会うことがあったのなら、
それは、浪漫のあるつくり話(フィクション)だ。
そう、これは、フィクションである。
登場人物は全て架空の存在であり、現実には存在しない。
だから、こんなお話は実現しないし、絶対にありえない。
本来、二人は出会うはずの無い存在。
出逢えば敵同士、必ず戦いになる。
彼は自らの願いを叶えるために、自分以外を敵に回した。
たった1つの答えを求めて。
犠牲があった。
自らも犠牲にした。
全ては、彼らを欺く、彼の計画だった。
彼は、全てを欺いて、そして姿を消した。
だから、こそ、今この時間、彼と出会うことはもうない。
彼は、影のように身を潜め、じっと光の世界を見つめている。
だから、
これはフィクションであり、本来ありえない、配役(キャスティング)である。
彼は、ジェームズ・モリアーティ。ゲーティアによる人理焼却がカルデアに阻止されたあと、出現した亜種特異点 新宿を舞台に、完全な計画をもって世界消滅を目論んだ悪の犯罪者。
そして彼は、ロマニ・アーキマン。カルデアの医療班長であり、代理所長。今まさに起ころうとしている人理焼却を防ぐために、カルデアとそのマスターを支えている医療ドクター。
ドクターは笑う、いずれ来る脅威に立ち向かうため、自らに運命づけられたものを背負い、そしてある人物を支えるために。
教授は笑う、いずれ来るさらなる脅威に備えるため、その知力を持ってある人物を支えるために。
二人は、決して出会うことは無い。
二人は、巡り合う運命ではない。
だから、もし二人が出会うことがあったのなら、
それは、浪漫のあるつくり話(フィクション)だ。