【復刻記事】「デスジェイル・サマーエスケイプ 〜罪と絶望のメイヴ大監獄2017〜」【Prologue - Arrest under the bridge】
そこは絶対に逃げられない檻。
そこは絶対に逆らえない世界。
死の鎖で絡み合った暗黒の世界。
その天辺でいつも彼女は笑っていた。
マシンから体を投げ出され、谷底に落ちたものの、全員歴戦のサーヴァント。多少のダメージはあったものの、全員無事で済んだ。
物陰から現れたそいつは、その珍妙な巨体を露わにした。
すると一同の疑問に答えるように、黒騎士の頭のサイレンがくるくると回った。
見た目もそうだが、新宿で出会ったあのアヴェンジャーではない。
直感的にオルタはそう感じた。
戦闘はプロフェッサーが参加してくれた。
彼?の能力は大体把握しているからと。
そう、初見では到底予測できないアヴェンジャーの攻撃は、他のサーヴァントにとっては脅威だ。
プロフェッサーはチーム全員の指揮をとり、アヴェンジャーの体力を確実に削る作戦に出た。
宝具「終局的犯罪」が発動した後、自分が不利と悟ったのか、アヴェンジャーは撤退した。
しかし、こちらの被害も存外に大きい。
聞き慣れた顔と共に、見慣れない出で立ちのサーヴァントが現れた。
メイヴの合図で再びアヴェンジャーが動き出す。
連戦続きかつ、魔力のほとんどをマシンにまわしてしまっていたため、これだけのサーヴァントが集まってもアヴェンジャーには圧倒されていた。
マスター達が現場に到着した時、マシンもサーヴァントもいなくなっていた。
代わりにそこにいたのは女王メイヴ。彼女も刺客の一人なのだろうか。
あ、たしかに。
み、見ての通り、通りすがりのものです。
すんなり効いた・・・!
メ、メイヴちゃんサイコー!(カルデアのメイヴの合言葉みたいなものをとりあえず適当に言ってみた。
いいんじゃない?
あ、そうだそうだ。ところでここに誰かいませんでした?
というわけで、水着イベ後編。デスジェイル・サマーエスケイプ開幕