【復刻記事】「デッドヒート・サマーレース! 〜夢と希望のイシュタルカップ2017〜」【チーム結成 エレナの夏休み《PART1》】
久々の休日をマシュとともに満喫していたマスターのもとへ女神イシュタルが薔薇色の笑みを浮かべながら訪れた。
新たな特異点を発見したというイシュタルは、その特異点を放っておくと世界に悪影響が出ることを二人に告げる。
正式なミッションとしての作戦を要請しようとするマシュを制し イシュタルは特異点を崩壊させるための「ある儀式」について語りだす。
特異点を正すのは、誰もが熱狂する夏の祭り―――
そう、レースクイーンたちによる大陸横断レースしかないと……!
8月某日、管制室はなんだか荒れていた。
発明王と電気王。
交流と直流。
共に同じ時代を生きた二人の天才は、事あるごとに争いが絶えない。
しかし、ちょっと目を話すと殴り合いの喧嘩になる。
そうすると決まって・・・
さすがみんなのお母さ・・・・お姉さんだ!
少女おばあちゃん?ロリb)
にわかには信じられない・・・
英雄って全盛期の姿で現界するそうだけど、エレナもそうなんじゃないの?
例えばアレキサンダーくんみたいに、英雄イスカンダルの若年の姿のようなものではなく、中身は正しく晩年の夫人として現界しているってこと?
そんな風には見えないけどね。
テスラとエジソンが出ていった直後、ホームズが管制室に入ってきた。
うん。お母さ・・・・お姉さんっぽさは感じるけどね!
気軽にホームズが言ったその言葉、しかし、その言葉でエレナの様子がガラっと変わった。
ふるふると体を震わせるエレナ。
見ると体の節々が光っている。
逃げた!ホームズ逃げやがった!
ごめんエレナ、信じられないなんて思ってないよ!
全部あの性悪私立探偵の仕業だから――!
いつの間にか戻ってきた二人が、ぼそりとこちらに向けて囁いた。
こちらの言葉に聞く耳を持たず、エレナは自分にしか聞こえないボリュームでぶつぶつと何かを言っている。
泣いた。
落ち着いて!誰もマハトマの事とか何も言ってないよ!
そうだね、怒らせてしまったなら、本当にごめん
(こらこら、そっちで衝突するな!)
うん、もちろん。
おぉ、思いの外エレナも乗り気だ。
え、何!?急にどしたの!?
展開についていけないんですけどーーーー!!
(どの辺が21世紀なんだろう・・・・)
あ、クラスが変わってる!?水鉄砲・・・そうか、去年のアルトリアと同じアーチャーか!
(なんで既にマシンがあるんですか・・・・)
(おぉ、さすがの仲裁スキル!)
まぁ、この後、直流交流サンダードームか交流直流サンダードームかでまた揉めるんだろうけど。