最終日戦線リポート

その日、私と妹は朝の９時から列に参加していた。聖地開場は１０時。一時間前だ。

普通のイベントならどうって事はないが、聖地巡礼の場合は亀のように遅い入り時間である。それも最終日ならなおさらだ。

とりあえずビッグサイトのサの字も見えないくらいの有明側で列に並ぶ。横はだいたい２０人それが無限に近い列を作っている。まぁ、いつものことだ。

しかし、初日、二日と昼頃適当にブラブラしていた今までと違って今日は本気で最初から回らなければならない（誰が決めたわけでもないが）。

周囲の緊張感に反して天候は曇り。屋外の行列の天敵でもある太陽光線は分厚い雲が覆ってくれた。しかし、曇りというのは直射日光を及ぼす快晴とはまた別の、ある意味最悪な“雨”をもたらす危険も孕んでいる。

快晴だけなら本人が熱中症になろうが脱水症状を起こそうが、揃えた「王の財宝」に影響はでない。雨なら最悪使い物にならなくなってしまう（既に汚れた話）ので危険だ。

などど言っているうちに列はビッグサイトの逆三角形に沿って進む。どの列の人間も半分以上が目が死んでいる。きっとここに来るまでに、いや、そしてこれからも何かしら社会的なリスクを負って来た人たちなのだろう。

以前曇った天候に時折海からの涼しい風が吹く。真横の生垣で突如現れたアシナガバチにパニクる事件は起こったが、概ね順調に会場入りできた。

初参加の妹を引っ張って東エリアへ翔ける。途中で「妖狐×僕SS」の御狐神くんのコスの人を発見。だがこうしてみると殺生丸と犬夜叉を足して２で割ったようだ。

開場時は意外と空いている。皆目的の場所へ一目散に翔けるため、案外人は混雑しない。そもそも開場と同時に入場するのを狙う人間くらいなら、事前に計画を練りに練っているから、無駄な動きがない。あの素早さをもっと別の格闘技とかで使ったらきっと達人になれる人が何人もいるだろう。予想通り、「亀」のオレンジの道着も見かけた事だし。

こちらも群れに負けじと東のブースを攻める。凄い人だ。夢の国に遊びに来た親子連れをみんなおっさんにしたらこれぐらい混雑するんだろうな。

残念なコスの人が往来する中、一番外側の壁サークルを狙って走る。目的はまず、サンデーで今年まで連載されていた「はじめてのあく（藤木俊）」の公式同人「夏休みの友２」だ。６年前にもこの作者さんは「夏休みの友１」を出していて、サンデー読者でファンだった自分は物凄く欲しかったのだが、年齢的な意味も含めて自重したのを覚えている（その後、とらで購入したが）。

ブースに行くと作者である藤木先生が既に疲れきった様子でそこに立っていた。汗が凄い。

とりあえず並んで新刊を買う。なぜかユキが上半身裸に絆創膏というマニアックな表紙。とりあえずサインとかお願いしてみたら、１２時以降からやるつもり、との事。時間はまだまだ余裕だったので急いで他のブースに回る。

ちなみに中身はコミケが舞台のユキと緑谷くんの話。とらのあなで委託販売するそうなので、ファンの方はぜひ。

そして、ブースからブースへ。

移動する時、いかに人混みの隙間を狙うかがポイントになってくる。入り組んだ人の流れの中から、法則を瞬時に導き出し、そこを狙ってブースト（加速）とパージ（離脱）を繰り返す。もっとも、大抵の素人は生き埋め状態で息もできない。きっとこの人混みをするすると抜けられる人は見聞色の覇気でも使っているんだろうな。

人混みの流れをある程度捌きながらモーパイブースへ。つらつらつらーっと並んだブースの本を片っ端から買っていく。特に「にのこや」さんはいい仕事してますねぇ。

ついでに勢いでスマプリも買っていく。衝動買いをしてけっこうマニアックな物を買ったつもりでいたら、買い物リストに最初から書かれていて、改めて自分の変態さを見直す。

妹を引き連れてそのまま進む。周りはアダルトな感じなキュアピースでいっぱい。これ、小学生が見たら幻滅する光景だなぁ……。（中学生の参加者も割といます）。

どこもかしこもピースがピースしてるので基本見飽きる事がない。

そんなこんなで買ったものとカテゴリ→

モーレツ宇宙海賊「ケイン×茉莉香」
モーレツ宇宙海賊「ケイン×茉莉香」
モーレツ宇宙海賊「四コマ」
モーレツ宇宙海賊「ギャグ本」
モーレツ宇宙海賊「茉莉香×チアキ」
モーレツ宇宙海賊「茉莉香×チアキ」
モーレツ宇宙海賊「茉莉香×チアキ」
モーレツ宇宙海賊「茉莉香×チアキ×グリューエル」
モーレツ宇宙海賊「茉莉香×グリューエル×グリュンヒルデ」

スマイルプリキュア「サニー・マーチ中心」
スマイルプリキュア「ハッピー中心」

Fate「zeroギャグ本」
Fate「stay night×月姫」

妖狐×僕SS「凛々蝶×御狐神」

な感じです。モーパイ関係は買えるだけ買いました。