【FGO感想 巨人の国】無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 消えぬ炎の快男児 第1節「魔剣強襲(前編)」【シナリオキャプチャ】
激しい衝撃音と共にシャドウ・ボーダーは停止した。
虚数潜航のなんともいえない浮遊感をまだ体に残しつつ、ふらふらとシートベルトを外して立ち上がる。
そ、外の状況は・・・?
装備を整え、マシュとハッチを開けてボーダーの外に出る。
周りは一面銀世界。
ロシアと比べても現在地の緯度から考えて雪があるのは、おかしくはない。
ロシアのように吹雪の悪天候もない。
改めて、キラキラと輝くその世界に、少しだけ安堵の息を漏らした。
寒くない?
うん。とても静かだ。
わかる。なんというか、すごく・・・ロマンティック・・・。
少し彼女が俯いた。
それは心からの彼女の願いなのだろう。
よし、ボーダーからあまり離れないようにして、とりあえず周囲の探索だ。
ザク、ザクと道なき雪原を歩く。
雪はロシアでだいぶ慣れた。おかげで歩くのにもさほど苦労はない。
マシュが遠くを指差す。
あれは・・・
炎?山が燃えている?
太陽。ロシアでは空が厚い雲に覆われていていたからこうしてまじまじ見ることはなかったな。
しかし、確かに大きい。これも何か関係があるのだろうか?
あれ?嵐に入る前は見えていたのに・・・
とりあえずここまで見た光景を細かくホームズに報告する。
炎は、山火事とは雰囲気が違う気がします。
異聞帯サーヴァントだとして、ホームズにはその真名がもうわかっているの?
フォウ?
と、その瞬間。
地の底から響いてくるような不気味な雄叫びが銀世界を包んだ。
続いて重低音と地面の振動。
巨大生物、、人型の、、、怪物!?
巨人。バーサーカークラスのサーヴァントとはまた違う。神話に出てくる巨大な、、、
マシュ、ありがとう。もう大丈夫。
戦闘準備!
武器を持っているから知性はあるのだろう。何やら装飾品も身に着けている。だが、その狂ったように槍を振り回す姿はとても真っ当な意思を持っているとは言いがたかった。
限定召喚。
霊基グラフから再定義。
抑止の輪より今この度人理救済のために力を貸さん。
サーヴァント:キャスター、真名:マーリン
過去の戦闘記録より再定義。
限定召喚!
「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏!」
「光殻湛えし虚樹(クリフォー・ライゾォム)」
マシュ、大丈夫?
息が・・・、ボーダーに戻ろう。
やっぱり、神話や伝説に出てくる、あの巨人?
囲まれる前に・・・。突破してボーダーに戻ろう!マシュ!
それは氷の彫刻が動くような不思議な生物だった。
かつて、ウルクで見た神獣に少し似ている気がする。
再度、限定召喚。
霊基グラフから再定義。
サーヴァント:キャスター、真名:ニトクリス
サーヴァント:キャスター、真名:マーリン
限定召喚!
「冥鏡宝典(アンプゥ・ネブ・タ・ジェセル)!」
雪に魔術をかけている存在がいるってことね。
とりあえず、その場を離脱してボーダーに戻る。マシュの息がだいぶ上がっていた。
そうだったんだ・・・。
断言しやがった・・・。ということはホームズは巨人種に詳しいの?
むむ、なるほどおのれホームズ(新茶感)
そうそう、あの炎の正体!異聞帯サーヴァント!
け、警報・・・!?まぁ薄々そんな気はしてたけど。
まさか、、、、異聞帯サーヴァント!!!?