【復刻記事】「デッドヒート・サマーレース! 〜夢と希望のイシュタルカップ2017〜」【スタート地点 オープニングセレモニー part2】
各出場チームの準備も続々整い、いよいよレース開始の瞬間が近づいてきた。
了解です。
誰が用意したのか、メソポタミア風マイクで拡声されたイシュタルの音声が会場中に響き渡る。
なんという煽りスキル・・・。
やりたい放題だね。
今までスポンサーのCMを流していた特設巨大ディスプレイの映像が切り替わる。
映ったのはどうやらゴール地点らしい。
やればできるのに、なぜ普段は・・・
(さらっと毒を・・・)
(ニッコリ)
(X:セイバー・・・・!)
ガッチョーーーーーン!
ウィーーン!
以下略
何度見ても変形はいいものだ・・・。
そういうこと言うと、あの紳士(わざと)本気にするよ?
(異議なし)
(どうみても馬車?です本当に)
(きっと自滅するわ・・・)
ごくり・・・・!
イシュタルの動きに合わせてスイッチに指を伸ばす。
む、無駄に緊張する・・・。
4
3
2
1!
各車(一部馬の嘶きもするけど)物凄い爆音と煙を上げてスタートした。
先行するのはV6天魔号。ブースター全開、地面に付いていた車輪はもはや飾り、その車体を空中に押し上げて、空に飛び立つ。
一組だけ文明がおかしい。
圧縮されたアルトリウムが一気に放出される。
どんな地球上のエネルギーでもアルトリウムの燃焼エネルギーは超えられない。
そう、このレースはヒロインXのテクノロジーを得たノッブが既に勝利していると言っても過言ではなかったのだ。
早い早い、亜光速にも匹敵するそのマシンは、早くも―――――――!!!!
ちゅどーーーーーーん。撃墜された。
そんな出オチも処理しつつ、とりあえずレースは(一部を除いてほぼ)無事に開幕したのであった。
謎の運営イシュタルと共に、レースの行末は如何なるか。