【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

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【劇場版 Fate感想】この時代、この作品に出会えて良かった。【Fate/stay night Heaven's Feel Ⅲ.spring song】

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この時代に、この作品と出会えて、本当に良かった

 

 

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さて、5周年に水着に沸き立つFGO界隈の中、この夏の一大イベント、Heaven's_Feel最終章、ライブビューイング観に行ってきました。

 

日比谷のTOHOシネマズのチケットを狙い、チケット販売0時にTOHOシネマのサイトが15000人待ちになりながらも、PC、スマホ、アプリを駆使して無事にチケットを入手できました。

 

皆さんあまりご存知ないかもしれませんが、実は私Fateが大好きで、ずっとFateのゲームとかやってるんですけど、そんな私がまたひとつこの世の未練が無くなってしまうほどの完成度でできた作品でした。

ここまでファンが唸るレベルの映像美に仕上げてもらって、須藤監督始め、キャストの皆さんには本当に感謝しています。そして、このFateを観れる時代に生まれて良かった。

 

 

 

 

CHARACTER | 劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅲ.spring song

間桐桜

ヒロインでありながら、3章ではボスとして描かれ、そして明確な「悪」としての側面を見せることになります。

また、2章までの自分の悪い部分に惑う様子とは違い、ワカメのせいで吹っ切れた桜はブレーキが壊れたダンプカーのように自分の力を自分のために振るいます。

士郎にとっては救うべき大切な人であると共に、止めなきゃいけない「悪」でもあるわけですが、3章の士郎はもう2章までの色々で吹っ切れていて、純粋に「桜だけの正義の味方」を体現していましたね。

そして、間桐で受けた魔術による過酷な日々が、凛への強いコンプレックスとなって叫ぶ桜のシーンは、今までのどのルートでも見られないまさに桜の本音でした。

少しずつ自我が壊れていく大聖杯前の桜のシーンは、下屋さんの演技も神掛かっていてまさに理性を持っているかのように見せた暴走という表現がよく当てはまる演出でした。

そこからの凛の反撃で涙ぐみながら本音を叫ぶシーン、あれは下屋さんだからこその演技だなぁと、相変わらず桜という少女を100%理解して演技してくれているなぁと感心させられました。

 

凛が倒れた時に正気に戻る声色の変化や、全部終わって落ち着いたときの「...はい。」の返事とかもう、100点満点パーフェクトでした、

 

そして個人的には、蟲をプチっとするあのシーンが、黒桜の真骨頂というか、最高に黒い桜でした。

 

 

 

れとる⎊アイシ大型🏈王城⚔️高見👓 على تويتر: "衛宮士郎 私服で ...

衛宮士郎とアーチャー

ここで「EMIYA」きたあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!

と心の中で絶叫してしまった士郎のバーサーカー戦。

 

「ついてこれるかじゃねぇ!てめぇのほうこそ、ついてきやがれ!!!!!」

 

聖骸布を解き放ち、エーチャーの腕を解放する士郎。途端に流れ込むアーチャーの魔力回路。砂嵐の荒野の前に立つ、赤い外套の男、がむしゃらに走ってそれを追い越す士郎。その後姿をどこか懐かしそうに見つめる。

その瞬間、士郎の腕の継ぎ目が繋がってバリバリバリと魔術回路に魔力が流れる瞬間は鳥肌が止まりません。

士郎とアーチャーの決着は、UBWという一つの答えがありますが、こちらの士郎は正義の味方ではなく桜の味方。そして、イリヤの味方であり、アーチャーもそのために自分の力を託すという、これはこれでえもが極まる展開で物語中盤の盛り上がりに相応しいシーンでした。

 

そして少しずつ人間やめていく士郎。

 

アーチャーの魔術は、投影する剣をその心象風景に内包する魔術なので、それを経験値なしで身に受ける士郎の体はまさに「体は剣で出来ている」を体現しています。

原作だと夢の中で何度もこの心象風景を見せられていき、少しずつおかしくなっていく肉体に「士郎死ぬぞこれ」感を凄い感じながらプレイしていたのを思い出しました。

 

 

劇場版『Fate/stay night [HF]』最終章・ufotable 描き下ろし『FGO ...

・士郎とセイバーオルタ

ライダーとのセイバーオルタ戦も、苦しみながらもセイバーに立ち向かい、そして、間髪入れずにトドメのアゾット剣を突き立てるあのシーンは、わかっていても胸が痛む思いでした。演じていた川澄さんが、そのシーンの想いを語っていましたが、今まで2つのルートを士郎と駆け抜けてきたパートナーであり、Fateのヒロインとして輝いてきた騎士王の余りにも虚しい最後は、なんともいえない涙が止まりませんでした。どうしてこうなってしまったのか、おのれきのこ.....!

 

杉山さんも言っていましたが、あの時点で士郎はもう桜を助けるという事だけに覚悟を決めていて、それ以外が悪でも偽善でももう後ろを振り抜かない強さを持っていたのが演技から伝わってきました。セイバーを倒してライダーに無茶を言っているシーンの士郎は、完全に感情を失っていましたね。あのシーン、原作でも特に印象深く、「え、助けられないの・・・」とこっちも色々ショックで絶句していたのを覚えています。

 

Fateはセイバーと共に勝利を得る物語が表であり、そしてこのHFは、裏側であり全貌の物語です。輝かしい勝利の最後の話が、ここまで主人公にとって壮絶な選択と覚悟を強いられる物語なのが、この作品がFateたる所以なのでしょうね。

原作が発売された当時は、もちろんこの展開にはかなり賛否両論あったのを覚えています。それでも、この辛く、苦しいシーンを見事な演技で演じきってくれた川澄さんと杉山さんには、本当に感謝です。

 

「あ.....士郎」

 

士郎が剣を突き立てる瞬間、まるで夢から覚めたような、いつもの、でもどこかあどけない少女の声色で士郎の名前を呼ぶセイバーが、本当に嬉しくて本当に悲しくて、あそこで間違いなく感情がぐっちゃぐっちゃになりました。どうしてくれるんだちくしょー。

 

 

めれむ でもにっしょん管理人 on Twitter: "劇場版『Fate/stay night ...

遠坂凛

まず、赤い宝石の話があんなに描かれていたことに衝撃を受けました。ここでそのエモい話持ってくるのかと、椅子から転げ落ち(そうになり)ました。

士郎が持っているのを見た瞬間、体を反対にして背を向ける凛。どんな表情をしていたのでしょうか気になります。

Fateにおいて、あの宝石はどのルートでも超重要なエモいシーンの演出には欠かせないキーアイテムなのですが、まさかあんな形で昇華してくれるとは思いませんでした。

しかも、あの最後のシーン。残った僅かな魔力と伸びた腕。それは、つまりそういうことなんですよね??????????????????????。。須藤監督ううううううううううううううううううううううううううううううう。

 

桜を抱きしめるあのシーン。イベントとしてももっとも印象的なところですが、植田さんの演技も相まって、姉貴感が最後出ていてとっても良かったです。というか、あんなポーカーのシーン見せられたら誰だって死ぬ。俺だって死ぬ。

 

植田さんも言っていましたが、桜に対してはあくまで「冬木の管理者」として冷たく接していた普段以上のクールというか冷徹な演技が目立ちましたが、「あぁ、やっぱだめだわ」の一言でそれが全て瓦解していくのが最高に泣けました。

セリフそのままに声がついたことで、このシーン最高に泣けました。なんだこれ、なんだこれ、、、、

 

エピローグの手を引っ張っているシーンで死んだのは私だけじゃないはず。

 

 

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イリヤ

HFは間違いなくイリヤルートでもあった話でした。原作パート以上にセリフひとつひとつにイリヤの感情が込められ、あの最後のシーンに持っていくための彼女の「お姉ちゃん」の布石がいろんなところで散りばめられた思い出となって、3章だけでも泣ける話に昇華されていたのはやっぱ須藤監督すごすぎる。。。

士郎が城に助けに行くシーンの「イリヤイリヤだ!」とセリフ、バーサーカーに立ち向かうとする士郎を「シロウは何も悪くないのに!」と引き止めるイリヤも、姉弟って感じがしてとても好きでした。

しかも、バーサーカー戦では、士郎の戦闘パートに一瞬切嗣を連想されるカットを入れたり、イリヤのラストシーンではアイリが迎えてくれるシーンを入れたりともう感無量です。イリヤ、本当に、、、、。

 

特に、「シロウは生きたいの?」と問いかけるシーン。イリヤであり、アインツベルンでもあるという複雑な演技を門脇さんが見事に演じきっていて、イリヤに手を伸ばす士郎と、天の杯になったイリヤとの対比がとても神々しい演出でした。

もう涙ボロボロで見てました。観覧前からここは絶対泣くと決めていたというか、原作でもボロボロ泣いたシーンだったので、もう声出して泣くレベルで黙って泣きました。いりやああああああああ。

 

ゼルレッチを投影するシーンでは、まさか御三家の過去の光景が見られるとは思いませんでした。今まで設定画でしか見ることがなかったのに、まさかここで声つきで映像化されているとは・・・・。FGOではロンドンでお世話になりましたねぇ、マキリさん!

 

あと、舞台挨拶で「バーサーカーのイケメンボイスを何度でも聞いてね!」と言い放った門脇さんはまさにイリヤそのものでした。

はやくキャンプでエミヤとイチャイチャしてくれ。

 

 

 

 

 

 

・最後に

エピローグで一番度肝を抜かれた。

士郎の肉体は、とある人形師によって作られた体であることが示唆されていましたが、まさかの友情出演でした。Fateシリーズに、しかもここでその姿を見られるとは思ってもいなかったので、橙子さんのカメオ出演は嬉しいファンサービスでした。

 

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というわけで、ネタバレしかない感想でしたが、色々とまだ解釈の余地が残っているシーンが多々あったので、まだまだ2回、3回と観て、Fateシリーズ原点の終点をゆっくり堪能していこうと思います。

 

改めて、桜への愛をここまで具現化してくれた須藤監督ならびに、演じてくれたキャストの皆様、スタッフの皆様、関係者、ファンの皆様、本当にありがとうございました。

 

この時代に、この作品と出会えて、本当に良かったです。