【FGO アニメ感想】Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア 第4話「密林の呼び声」
これでバビロニアのアフレコ現場のSN度がさらに上がった。。。。
セイバー(フォウ役:川澄綾子)
凛(イシュタル役:植田佳奈)
ライダー(アナ役:浅川悠)
アサシン(レオニダス一世役:三木眞一郎)
言峰(謎の老人役:中田譲治)NEW
藤丸立香は一度、完全敗北している。
それは、第四の特異点、「死界魔霧都市ロンドン」で出会った、魔術王ソロモンとの戦闘。
『私はお前たちを生かすも殺すもどうでもいい』
ソロモンこそ、特異点を生み出している元凶だと判明するが、サーヴァント全員の力を持ってしても叶わず、敗北を期してしまう。
そして、それでもこうして今生きているのは、ソロモンにとってはカルデアの存在など驚異ではないという事の証。
「待て!!!魔術王!!!」
それだけ、力の差がありながらも、「撤退」は許されず、その強大な力に立ち向かうしか選択肢は無かった。
「死」というものを実感してしまった藤丸立香は、今でもときどきその時の事を思い出す、そして、彼女の声(悲鳴)が脳内に響く。
第四特異点ロンドンから始まった第4話。藤丸にとっては、ソロモンとの顔合わせにして、力が全く及ばずに全滅してしまうトラウマエピソードですね。
一瞬、ゴールデンがテレビに映って何事かと思いましたが。。。
CMだけではなくアニメ本編としてゴールデンや玉藻が映ったのは個人的には嬉しかったですが、よりにもよってそのシーンとは・・・。
不安を抱えながらも、一ヶ月、ウルクの生活にも慣れてきたころ、とある謎の老人を見つけ、ちょうど持っていた麦のパンを渡す藤丸。
パンを手に取った老人は、まるでこれから先の未来を見通すように、藤丸とマシュに告げます。
「これよりウルクには、三度の嵐が訪れる」
「憎しみを持つものに理解を示してはならぬ」
「楽しみを持つものに同調してはならぬ」
「そして、苦しみを持つものに称賛を示してはならぬ」
謎めいたその言葉を残し、老人は風と共に消えてしまう。
マシュ曰く、サーヴァントの気配はしなかったということだが、只の一般人にも思えない。何より、その言葉は、これから戦おうとしている女神同盟のことに思えてならない。
ついに登場しました原作ファン待望の謎のおじいちゃん。もちろんCVは中田譲治。ネタバレなのであまり言えませんが、まぁつまりはそういうことですよね。
当時はプレイしていてまさかとは思いましたが、こうして声つきで見るとやはりドキドキしてしまいます。
この戦いで失ったもの。
夢に見た魔術王との戦闘、そして、最初に失ったある人の悲痛な叫び声。
『やだやだ!だって、わたし、まだ、なにもしていない!!』
「ふと思うことがあるんだ、俺の選択は正しかったのかって」
戦いに犠牲はつきもの。
多くの英雄はそう言うが、彼は英雄でないただの普通の人間。
その自分のせいで、死んでしまった人たちがいた。
人類最後のマスターだからと、断ることも逃げることも避けることもせず、ただ、自分にできることだけをやってきた。
その果てて死んでいく犠牲を見てきた。
それは彼にとって、自責以外のなにものでもなかった。
「君が世界を作るんじゃない。世界が君を作るんだ・・・。かつて、ボク達が築いてきた人類史のように。」
かつて、レイシフトしたフランスでアマデウスはマシュにそう言った。
世界はそのようにある。だから、自分の世界もその選んだ先が正しいものだと。
「だから、先輩が選んだ答えがきっと正しいんだと思います・・・。私は、その答えを信じます」
あの燃える火の中、マシュは選ばれた。
あの燃える火の中、藤丸は選んだ。
だから二人はここにいる。
だから二人はここまで来れた。
あのとき選んだから、今ここにマシュがいる。それは藤丸にとっては最大の支えになっているはず。そして、マシュは常に自分の隣で味方でいてくれる。あぁ、なんて素敵なんでしょうか。マシュが信じてれるなら、藤丸立香にとってはその選択は裏切れませんね。
二人の関係性だからこそ築ける信頼の言葉でした。
「用がなければ呼ばぬわ。フジマルリツカ」
それは、ギルガメッシュ王が藤丸を認めた証。ウルクの地を見て、彼らは人のあり方を学んだ。
だから、ギルガメッシュにとっても、藤丸たちはウルクに住む、王として接すべき「人」になったという事。
そして、王の使いとして請け負ったのは、「ウル」という都市の調査。しかし、そこは密林のジャングルのような場所にある都市だった。
「誰だ?!」
「私なぁ、えっとん~~~~(考え中)なんだろ・・・・・。謎の美女かなぁ?!」
「よしわかった!こいつはバカだ!」
「敢えていうなら密林の化身!大いなる戦士たちの具現!ジャガーーーーーーーーーマン!!!!(決め台詞)」
密林で遭遇した謎の気ぐるみ戦士。自称ジャガーマンが登場。
アナの攻撃を一瞬で見切り、マーリンに怪しいと言われるぐらいの怪しさ。
困惑する藤丸たちをひと目見て何かを確認したのか、彼女?はすぐにその場から姿を消した。
「諸君!また会おう!そして私はトラではなくジャガー(誰も言ってない)!これはテストに出るから覚えておけよおおおおおおおぉぉぉぉぉっぉぉぉ(エコー)」
とりあえず何も見なかったことにして、無事にウルに到着した一行。
ウルクから救援を呼ぶように住民に伝えるが、救援の申し出は断られてしまう。
都市を見て何かを察したマーリンは、住民を集めるように藤丸に言う。
マーリンの口から明かされたのは、このウルでは森の女神に生贄を捧げて住民が生きながらえているという衝撃の事実だった。
「仕方ないんです。ウルが生き延びていくには生贄が必要なんです・・・・・。」
「それがあなたたちの”選択”・・・」
「そんな方法で自分たちを守ってきたと言えるのですか!」
住民全員が合意の上での「選択」だという事にショックを受ける藤丸、そしてその事実に憤るマシュ。
しかし、女神に立ち向かう力が無い「ただの人間」であるウルの人々には何もできません。
何もせずに誰かを犠牲にする。何もできないと自分を責める藤丸にとって、この選択はあまりにも残酷な現実ですね。
しかし、そうならないために戦ってこれたのは自分の力じゃなく、数多くの英霊の力を借りることができたからこそ。
なら、無力な人間は神という強大な存在にどう立ち向かえばいいのか。答えはもちろん、すぐには出せません。
「生贄を殺すとか、時代遅れと怒られた(だが反省はしていない)」
再び現れた自称ジャガーマン。
その言葉から生贄は肉体労働として使っているだけで命はとっていないようだ。
しかし、人々を解放する気はなく、カルデアはジャガーマンにとって邪魔な存在のようで、謎の槍(槍ではない)で攻撃を仕掛けてきた。
「にゃっっはは!!!!ジャガーダイナマイッッッ!!!!!」
見た目に反して尋常じゃない戦闘力でアナとマシュを圧倒する自称ジャガーマン。
マーリンいわく彼女?は神霊クラスのサーヴァントなので、神性のある攻撃しか通用しないとのこと。
カルデア側に神霊サーヴァントがいない以上、ジャガーマンには勝てない。
「藤丸くん、今は勝てない。決断を」
「ーーーーーー俺はまた・・・・・・・!」
ここで撤退するということは、ウルの生贄になる人々を見捨てることと同じ。たとえウルの人々がそう望んだとしても、藤丸にはあの時の所長の悲鳴が脳裏に過ります。ゲームでは触れられていなかった藤丸の葛藤がとても細かく綿密に描写されていました。
それだけ、彼にとって後退するということは、何かを失う恐怖に繋がってしまうのでしょうね。
そして、何もできずに目の前で犠牲が生まれることに、善人である彼には耐えられません。それはとても当たり前で、でも今ここにある誰にもない「普通」なんですよね。
「マスター!私は、マスターの選択を信じます!」
その決断を支えるのは、信じると言ってくれたマシュの言葉。
迷ったって、間違えたって、その選択が今できる精一杯なら、それは後退でもいつかの前進につながると信じて。
「わかった、撤退だ!マーリン!!!」
「ようし!美女から逃げるのは得意だぞう!そぉら!」
なんとか、無事でウルから逃げることができたものの、結局状況は変わらず。
しかし、女神が関わっているとなればやはり見捨てるわけにはいかない。
今はウルクに戻ることしかできないが、藤丸の目は確かに決意を秘めていた。
「あなたはこれまでの戦いで、誰かを犠牲にすることに慣れていると思いました」
「何度経験しても慣れないよ・・・・・・・・。だから、次は絶対に助けなきゃいけないんだ!」
「ここが貴様らの住処か?ほほう、雨樋にしては良いではないか」
そして突然の賢王、お宅訪問。もちろん、ただやってきたわけではないだろうけど・・・・・。
このバビロニア感。