【FGO感想 】人智統合真国 シン 第6節「魔将降臨」【シナリオキャプチャ】
陽が明けた午前。再び咸陽から謎の射出物が確認されたと、ダ・ヴィンチちゃんから報告が入った。
じゃあ芥ヒナコへの補給じゃない?
他にこちらの驚異となる戦力が無いってこと?
なるほど、世界が1つの統治国家で、人民に戦争の概念が無いのなら、武力を持つ必要は確かに無い。
この時までは、単純にそう思っていたが、この戦いでオレ達はこの中国異聞帯の真実を知ることになる。
よしさすがモーさん!(まだ敵かどうかもわからない状況だけど)宝具解放!
「我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)!!!」
反逆の赤い炎となった剣の輝きは、そのままロケットに直撃した。
激しい爆発音と共にロケットの残骸が落下。あれに人が乗っていたとしたら間違いなく即死だろう。
現れた人影。いや、人、と呼ぶには余りにも人の定義から外れた姿をソレはしていた。
そして、その物体は、モードレッドが放ったA+ランクの宝具の威力を「軽微」と言ったのだ。
荊軻がそう言ったのは、その物体の下半身が2本足ではなく馬のような4本足で出来ていたからだ。さながら、ケイローンのようなケンタウロスのような体格だ。
サーヴァント・・・?じゃない?いや、こんな姿の英雄なんて聞いたことがない。
つまり、ただ、こちらに向かってくるだけでこの桁違いの魔力出力を放っている・・・!?
異形が咆哮した。とっさに近くにいた全員が耳を塞いだ。
その声はおよそ人間のものでも、まして機械が発するものでもない。
で、でかい・・・・!
それはこちらに何も言わずに襲いかかってきた。
それは、ただ目の前の敵を殺戮することだけをプログラムされた機械のようだった。
するとふいに異形は動きを止めた。そして、こちらを一瞥した後、一瞬後ろに目線を流した。
何か、来る。
ホームズの忠告が言い終わると同時に、芥ヒナコを抱えた蘭陵王が、異形の隣に着地した。
並んだ、ということはやはりあっち側の味方のようだ。
あの項羽!?うええ?!
会話の詳細は聞き取れなかったが、どうやらこちらの戦力をアレは分析していたらしい。
このまま続けられてもやばかったが、次は万全の体制でこちらの対策をしてくることが予想された。
(哪吒は仙界の宝珠で動いているんだ・・・)
サーヴァントでもないのにサーヴァントに匹敵する強さだったね・・・。
確かに。
あれ、ダ・ヴィンチちゃん?
また援軍・・・。
逃げ場がないなら、こちらから打って出るのは?
よーし、今度はこっちの番だ!
よーし、それじゃあお仕置きの時間だ!!!
しかし、項羽に蘭陵王が加わったことにより、こちらの戦力は徐々に押されていた。
さすがに2人とも戦慣れしているのか、こちらの陣形・戦術を一瞬で見抜いて攻撃に転じてくる。
気づけば陽が昇っていた。未だ決着はつかず、こちらは徐々に消耗していた。
その時、咸陽からの援軍が到着。指揮していた女性武将は声高々にそう言い放った。
どういうこと?!?
コヤンスカヤの雰囲気が一瞬で変わる。明確な殺意をその眼に宿す。
その殺意に反応した衛士長と呼ばれた男は、一瞬でコヤンスカヤの背後に周り、彼女を気絶させた。
!?どこからか声が・・・?
いや、これはマシュの盾から聞こえてくる・・・?
芥のセイバーが剣を下げた。どうやら戦はここまでのようだ。
・・・・休戦は、願ってもないです。そちらの条件は、、、呑みます。
始皇帝ですね。
そもそもどこから話しかけているんですか?
あれが?って、あれは何?!長城?
でも、あの嵐の外の世界は・・・。
(りょ、了解です・・・。)
はい?
(・・・・。ぽかーーん)