魔性菩薩
あぁ、たまらない
こんなにも、体が滾ってしまうなんて
こんな素敵なパーティ
コロシアイができるなんて
いけません、いけません
まだ、我慢しなくては
こんなごちそうを一度に食べてしまうなんてもったいない
―――それは、羨ましかったのです。
だってずるい。
あんな、あんな―――
あんな素晴らしい光景が他にあったでしょうか?
さぁ、少しずつ快楽に溶けて
体の隅から愛楽に溺れて
心の底から愛欲に塗れて
あぁ、想像しただけで昂ってしまいます
人間も、英雄も、
全部、私の掌の上
人理も、生命も、
全部、私の快楽のため
さぁ、ここは天上解脱の快楽の海。
一度沈めば、後は底まで。
拒むものなどおりません。
全てはこの身を満たすため。
いえ、あの時にあった全てが、とても―――
とても、気持ちよさそうで。
いつしかこう願うようになりました。
私わたくしもあんな風に責められたい。
星の数のような英霊たちに殺されたい―――」