【復刻記事:FGO】「魔法少女紀行 〜プリズマ☆コーズ〜」 1ins - おかしなおかしなお菓子の国【III】
『復刻版:魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~ -Re-install-』告知CM
マスターが目覚めた場所は、見知らぬ景色。
そこは魔法少女が治める魔法の国だった・・・!?
突然飛び込んできたうさん臭い魔法のステッキに導かれ出会った少女。
右も左もわからぬ不思議な世界で、
友人を探しているという少女を助けることに―――
・前回まで
異世界に迷い込んだマシュとそのマスター。同じく異世界からやってきた自称魔法少女イリヤスフィールとそのステッキマジカルルビーと共に、攫われた友人を助けることに。
イリヤスフィールとマシュを残し、一時カルデアに帰還して再び戻ると、二人(とステッキ一本)は「お菓子の国」に連れていかれていた。
全てがお菓子でできたそのアリスな世界にも、国を治める女王(魔法少女)がいるらしい。
イリヤスフィールの友人の手がかりを掴むため一行はお菓子の城を目指した。
お菓子の城の女王はナーサリー・ライムだった?
・・・。えーっと。
確かに固有結界は、魔術の中でも奇跡に近い大魔術だ。
であれば魔術師のサーヴァント、キャスタークラスが使えるのも不思議じゃない。
けっして弓矢を全然使わない某アーチャーなんかが使えるものじゃない
「あなたも魔法少女なの!?私以外の魔法少女なんて久しぶりだわ!」
イリヤスフィールが魔法少女と知った途端、ナーサリーは嬉しそうに言った。
どうやらこの世界には魔法少女がゴロゴロいるらしい。
「ぶ、ぶぁぁ・・・」
突然、ナーサリーが脈絡の無い意味不明な呪文を唱え始めた。
すると、ぼんやり彼女の背後に見慣れた巨大な怪物が姿を見せた。
これは全力で遊ぶしかないようですね。。。
というわけで、「星と詩の魔法少女ナーサリー☆ライム」と「黒羊(魔神グラシャラボラス)」との戦いが始まった。
敵の魔力はかつてないほど膨大。
黒羊さんの容赦無い全体攻撃。
その隙をついてナーサリーは宝具「誰かの為の物語」で、自分の世界へとこちらを侵食してくる。
「星と詩」とあるが読み方は「生と死」だ。それはその場にいた誰もがそう思った。
しかし、幸いこちらには膨大な魔力に対抗できる唯一の術を持っている。
かの時計塔の魔術師の最高位、宝石爺こと「キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ」が宝石剣制作の片手間に作った魔術礼装。
平行世界から取り込む形で事実上無限の魔力を供給する、平行世界の契約者が持っているスキルをこちらの世界の契約者にダウンロードするなど魔術礼装としては規格外の代物。文字通り魔法の杖である。
つまり、平行世界から無限に魔力を補充することができ、文字通りカレイドステッキの魔力が尽きることはない。もっともこの世界では、ルビー曰く受信感度が些か悪いようで、長時間の魔術行使は難しいらしい。
しかし、カレイドステッキを通して変身したイリヤスフィール、プリズマ☆イリヤは、その無限に足る魔力供給によってどの魔術師でも再現不能な極大の魔力砲を撃ち放つことができる。
それが彼女の必殺技「多元重奏飽和砲撃」
彼女の放つその一撃は、一瞬で魔神を蒸発させた。
戦闘が終わってみると、ナーサリーは何事も無かったかのように、楽しそうに笑った。まるで本当にただの遊びだったかのように・・・。
話を聞くやいなやナーサリーの顔が曇った。何かよからぬことがあるらしい。
ナーサリーが言うには、この世界は魔法少女が集まる「ゆかいでようきな世界」らしい。
そういうとナーサリーは何やら手のひらから輝く大粒の宝石を取り出した。暗い広間の中でも煌々と輝きを放っている。
そりゃあ宝石精霊のルビーには親戚みたいなもんだろうけどね。
(なんだろう、すごく失礼な事を言っている気がする)
せっかくの気持ちだ。断る方が悪いよ。(貰えるもんは貰っとこうの意)
遊んでくれたお友達。それがナーサリーにとっては、宝石よりも価値のあるものなのかもしれない。
そういうゲームじゃないんだから(たぶん)
突然光りだした宝石。見ると、まっすぐ街の外に光が一直線に伸びている。
よし、その国へ行ってみよう。
無邪気に笑うイリヤスフィール。
とりあえず一行は次の手がかりを求めて、「大海原と竜の国」を目指す。