【FGO感想 それぞれの愛】無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 消えぬ炎の快男児 第14節「此処に、ふたたびの黄昏を(中編)」【シナリオキャプチャ】
「彷徨海」からの連絡を受けたシャドウ・ボーダーが彼の地へと向かうためには、異聞帯の領域となった北欧を通過せねばならなかった。
氷の大地と炎の山脈に閉ざされた世界で見たものとは───
気づけばスルトの肩から北欧を見下ろしていた。
灼熱の体はオフェリアにまで届かず、眼下には轟々と燃え続ける炎の化身があった。
燃えたぎる熱の塊。一瞬で全てを蒸発させるエネルギーは・・・。
大丈夫。彼が魔剣で炎を弾いてくれたんだ。
そう、そこには魔剣を構えたシグルドが立っていた。
それは、最初に魔剣に襲われたあの時・・・。
彼女が魔眼でサポートした・・・?
そういうとシグルドは膝を折り、倒れたブリュンヒルデの肩を起こした。
残った自分の魔力を注入する。シグルド自身もさきほどまでブリュンヒルデの槍で体を貫かれた直後だというのに、それでも彼は自身の魔力を彼女に与えた。
ひどく困惑した様子でブリュンヒルデは目を開けた。
じっとシグルドを見つめ、幸せそうに微笑むブリュンヒルデ。今までの氷のような表情とは打って変わり、まるで、無垢な人間の女の子のように笑った。
そうだ。また守ってくれた。
スカディ?
ありがとう。こんなに良くしてもらえるなんて・・・。
もしかしてホームズ、スルトの事に気づいていたの・・・?
そういうと、スカディはこの世界が今に至るまでの経緯を詳しく話してくれた。
冷ややかな感情だけを表に出していたスカディが初めて激昂した。
それほどまでに、彼女にとってスルトの出現は予想外だったのだろう。
と、その時。ボーダー内でアラームが鳴り響く音が聞こえた。
あいつは・・・?!
マシュ、戦闘準備!
とりあえず残った戦力で迎撃するが、彼らは正確に同じ場所から月々と現れた。
種子!?じゃああれが、空想樹の・・・!?
しかし、スカディの原初のルーンを種子は弾いた。いや、普通に効いていない。
いつの間にか現れたイリヤの魔術で、種子は氷に覆われて凍結した。
できれば、力を貸してほしい。
ナポレオンはもうちょっと大人しく!
よし、わかった。最強の剣と槍、二人共力を借りるよ。
あのときの鳥だ・・・。
・・・?
そして、ボーダー上で待機する二人。
さぁ、役者は揃った。あとは、あの巨人を倒すだけ・・・・!