【FGO感想 恋でも、愛でもないモノ】無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 消えぬ炎の快男児 第11節「まるで、春の日向のような(後編)」【シナリオキャプチャ】
「彷徨海」からの連絡を受けたシャドウ・ボーダーが彼の地へと向かうためには、異聞帯の領域となった北欧を通過せねばならなかった。
氷の大地と炎の山脈に閉ざされた世界で見たものとは───
え!?き、緊急事態?!
やめんか
なんだって!
ボーダーの現在位置は?!
よし、出発準備!急いで行こう!
うん、ごめんね。ちょっと急いで行ってくるから!
ゲルダの笑顔に手を振り、できるだけ急いで集落を出た。
送られてきた座標に向かって、オレルス・ボードを走らせる。
目の前には巨人と氷獣の群れ、有無を言わさずナポレオンは砲口を向けた。
小高い丘から見下ろすと、見えた。粗い走行音を立てながら走るボーダーが。
そのままナポレオンは無理やりマシュとオレを抱えてボーダーに向かってジャンプした。ブリュンヒルデもそれに続く。
うぉぉぉぉ!?
ガコン!
すると、ブリュンヒルデの語りかけで上空のワルキューレの隊列が僅かに乱れた。少なからず向こうも動揺しているようだ。
ぶん、とその槍を上空目掛けて振り上げると、氷の斬撃がワルキューレの隊列を分断した。何体か巻き込まれて離脱していく個体もあった。
これは、、、どこかに向かってる?
巨人の投石はボーダーだけでなくワルキューレ達も狙っている。熱源を持つものを襲うその習性を利用したのだ。
少し有利になったら急に前線に出てきた・・・。
ドゴ!
しかし、巨人の攻撃はボーダーにも降り注がれる。マシュは盾で防ぎ、ナポレオンとブリュンヒルデは自前の武器で叩き落とす。
ワルキューレの隊列の中にいるオリジナルの個体をブリュンヒルデは探っている。
すると、その呼びかけに答えるように、隊列が割れ、その中心に3騎のワルキューレが姿を現した。
一喝。今までの様子とは違う、本気の言葉だ。
しかし、ブリュンヒルデは3騎相手に一歩も譲らなかった。ワルキューレの中でもやはり彼女は別格だ。
迷いながらも、2騎はその槍をブリュンヒルデに向けて飛び込んできた。
その姿は、感情を表に出した人間にしか見えなかった。
勝負は一瞬だった。
彼女たちは消滅した。文字通り、塵となって姿を消した。
自ら望んだ結末として、最後は安らかに。