【FGO感想 姉妹の絆】無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 消えぬ炎の快男児 第10節「まるで、春の日向のような(中編)」【シナリオキャプチャ】
「彷徨海」からの連絡を受けたシャドウ・ボーダーが彼の地へと向かうためには、異聞帯の領域となった北欧を通過せねばならなかった。
氷の大地と炎の山脈に閉ざされた世界で見たものとは───
シグルドの伴侶だった、元戦乙女、だったんだよね。
ありがとう。一緒に行こう、ブリュンヒルデ。
はいはい、どうどう。
セクハラ!これはセクハラですよ!皇帝閣下!
困っとるけど。
んなばかな。
もう話が破綻してるんですが。
(めんどうだな・・・。)
ついに苦手と白状したな・・・。
(おっと、このままじゃ色々まずい気がする。)
これは、ナポレオンが幻覚を見ている?
(しーん。)
了解、そうなったら気をつけるよ。
そうだね、そうだった。
よし出発!
ブリュンヒルデと共に、第23集落を目指す。そこからボーダーと合流して、まずは情報共有と補給だ。
寄り道?なにかあるの?
ナポレオンの寄り道、それはゲルダがいた所とは別の集落だった。
(何か、こどもと一緒にいるブリュンヒルデって新鮮だな。)
こども達は何も知らず、与えられたこの環境で僅かな楽しみを見つけて生きている。だけど、この世界もいずれは消失する異聞帯だ。
わかっていても、つらいな。
誰かがここの結界を強化してくれた?
うーん・・・。
通信が繋がった!
(愛する者判定が・・・)
了解しました、全速力で移動開始!
ボードを飛ばして最大速度で雪上を滑る。
今はゲルダの優しい表情が頭の中をかけめぐった。
巨人が暴れまわった形跡がない。それに、住民も普通に過ごしているようだ。
ゲルダ!
あれ?
結界け強化した・・・?そういえば、ロシアでも確か似たようなことが・・・。
火を通して作ったゲルダのスープは、レーションとは違う体の芯まで温まった。
ありがとうゲルダちゃん。
本当に美味しかった・・・・。
一体誰が・・・?
そのとき、巨人の唸り声が遠くの方から聞こえた。
行こう、このままだと集落の人も不安だろうし。
何が間違っているわけでもない。
ゲルダはこうして精一杯こちらを気遣ってくれている。
だからこそ、救いたい。
でも救えない。
そしてそれを伝えることもできず、マシュはぐっと飲み込んで、静かにそう答えた。