【FGO感想 再会、そして婚約話】無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 消えぬ炎の快男児 第6節「雪と氷の城(後編)」【シナリオキャプチャ】
「彷徨海」からの連絡を受けたシャドウ・ボーダーが彼の地へと向かうためには、異聞帯の領域となった北欧を通過せねばならなかった。
氷の大地と炎の山脈に閉ざされた世界で見たものとは───
なんて平和なのだろう。
争いの一切ない世界。あまりにも管理の行き届いた世界。
しかし、広大な自然の中に暮らす人類は、あまりにも過酷な生き方を神によって強いられている。
山脈で消えずに燃え続けている炎。
命の数が俺たちの知っている世界より、とても少ない。
え?普通に見えるけど、それってどういう?
なんだ、、
そして、出発からほどなくして目的地の城は目の前に姿を見せた。
(なんで知ってるの?)
うわ、全部凍ってる。というか、氷でできている・・・。
単身で敵地に突っ込んだんですか!?
異聞帯のスカサハか・・・・。
了解。えーっと敵のクラス傾向は・・・アサシンか。
なら、霊基グラフから、、ニトクリスと・・・あと、アナスタシアを・・・。
いや・・・その・・・・。
さて、うまくいくかどうか・・・。
地下通路を上がって広間に出ると、一気に見栄えが変わった。
北欧の城、というと実感が湧かないが、今まで見てきたどんな城よりも清廉で、そして静かだった。
!
確かにスカサハだ。その声、その姿。
だが、その冷めた瞳の様子は、やはり彼女が別人であることを現していた。
なるほど、こちらの事情は全部把握しているようだ。
ロシアの時とは違う。
これは、ちゃんと話せる相手かもしれない。
ゾクリ
・・・。
あれは、ワルキューレ!
つまり、あれがワルキューレのオリジナルの個体・・・。
槍か、ならばこっちはセイバーだ。霊基グラフ確認・・・。ロシアでもお世話になった宮本武蔵、巨人の方はバーサーカーだから、、フォーリナー、アビゲイル・ウィリアムズ。
余裕ぶっこいでいるのはいいけど、ここは敵地のど真ん中で、今絶賛追い詰められてるんだからね!
あ、あいつは・・・。
そして、マスターのクリプターのお出ましか。
なんというか、美人だ。
大人びた金色のすらりとした長髪からは貴賓と礼節を感じる。
こっちも話せる相手だといいけど。
(マシュ・・・)
(ヴォーダイム様か・・・。)
フォウが飛び上がった。人語を話せるなら全力で突っ込んでいただろう。
いやいやいや、何がどうしてそうなったのよ・・・。
(あっさり)
(あ、言い淀んだ)
!?!?!?!?展開についていけない・・・・。
(どの道最低なことを言っている気がする・・・。)
だめだ、この男が何をしたいのかわからない。
なんで召喚されて間もない、しかも一度しか会ったことの無い相手にそんなに好意を向けられるんだ・・・。
あぁ、結果やっぱり戦闘になるのか。
なんか嫌な感じだ。
よーし、できるだけアーチャークラスを限定召喚。ナポレオンも居ればカリスマスキルでそれなりの戦力強化になるはずだ。
強制再臨!?
ちょっとまって!魔眼対策なんて何も・・・
無茶はしないで!
今できる限りの最大火力を叩き込む。しかし、武装状態のシグルドは強固でダメージはほとんど通らない。
そして、魔剣が発動される。
禍々しい魔力による剣戟。
ギリギリのところで抑えながらも、お互い勝負手に出られない状態だった。
もっとも、それでも向こうが力を抑えているのがわかるが・・・。
ピシ
あれ。
体、が、動かない。。
石化に近い。体が凍りついたように、指一本動かない。
?誰の声?
神霊・・・!?
(キリシュタリアのサーヴァント!)
いや、今言われても・・・。
ナポレオン!
カイニスを、シグルドが止めた?!
こちら宛のメッセージ・・・。
これは、宣戦布告・・・。
ぐ・・・・・凄い殺気・・・・!?これは・・・・!
こんな化物がまだまだいるのか。
オレは、ぴくりとも動かない体で、ただただカイニスが去っていくのを見つめることしかできなかった。