【FGO感想 伝説の竜殺し】無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 消えぬ炎の快男児 第2節「魔剣強襲(後編)」【シナリオキャプチャ】
これは、、、戦闘か。
このままじゃいずれ見つかる。無事に見逃される可能性に期待するくらいなら・・・打って出るべき、かな。
よし、いこう!
・・・!?
え?
ボーダーのハッチに手をかけたその時、奥の扉からおっ・・・新所長が声を上げた。
彼は自分の保身を最優先する。
そして、自分の安全には、この場にいる全員が無事である必要をわかっている。
言い方はアレだが、少しでも安全の確率の高い方を選択する。
それはこの場の責任者、代表として足り得る言葉だった。
つまり、予定変更してシートベルトです?
今は、全員安全で逃げることが先決!
ガゴン!
ボーダーに走る衝撃。静かにうねりを上げていたエンジン音が突如異常音を鳴らした。
ふわりと浮かぶ浮遊感。しかし、これは、船体が、傾いて・・・・
ぐわん、ぐわんと船体が揺れる。外部から無理やり船体のバランスが狂わされている。
こどもが飛行機のおもちゃを手に持って振り回すがごとく、船体は激しくランダムに揺れ・・・・
頭の先から足の爪の先まで、鈍い激突音が耳と体全体を突き抜けた。
一瞬飛んだ意識が、すぐさま警報音で現実に戻る。
だ、大丈夫、目がちょっと回っただけ・・・・。
浮遊感のあと・・・一回転して、凄いスピードで突っ込んだ?
・・・。
ドゴっ!
硬い何かが船体に当たった音。
ガタン、と船体が斜めに揺れる。
行こう、マシュ!
シートベルトを外し、ボーダーのハッチに手をかける。
今度こそ、自分たちがなんとかしないと。
そこまでだ!
ボーダーの脇に佇む異様の影。
魔剣。その言葉に英霊は動きを止めた。
たった一度の敵の攻撃。
それだけでホームズは神性属性を持つ魔剣使いの英霊と見抜いたのだ。
振り上げられた禍々しい剣。
それがボーダーに触れる寸前で弾くマシュ。
相手の動きが鈍い間にマシュも反撃する。
しかし、彼は片手で腰に携えた短剣でマシュの盾を弾き返した。
剣の軌道が全然見えない・・・。間違いなく、最上級のセイバークラス・・・!
ホームズの忠告にマシュの出る足が止まる。どうみても戦力差は明らかだった。
どうやって開けたのか、フォウがハッチから飛び出してきた。
あぁ、そうだ。ここで逃げるなんてできない。
"彼ら"の犠牲の上に今の自分がいる。
その"彼ら"の想いを曲げることだけはできない。
勝負は一瞬だった。
彼の剣は早すぎて捉えられない。
マシュ、ホームズも受け流すことだけで精一杯だった。
反撃するスキもない。
しかも、彼は明らかに手を抜いている。
自身の宝具だろうその魔剣ではなく、腰の短剣だけで攻撃してくるのがその証。
仮面の英霊は何も言わず、その赤い眼光を煌めかせる。
赤い長剣・・・・。
シグルドの攻撃は一層激しさを増す。防戦一方、しかしその防御も徐々に追いつかなくなっている。
圧し負ける!?・・・・・いいや、まだだ!
礼装による瞬間強化。とっておきだけど、今はもうそんなこと言っていられない。
赤い魔剣が禍々しい光を放つ。
それは、終わりを連想させるには十分すぎるほどの魔力量で・・・・・・・・。
そして、最悪の事態は起きてしまった。