【復刻記事】「デッドヒート・サマーレース! 〜夢と希望のイシュタルカップ2017〜」【チーム結成 今日のふらん 〜哲学編〜】
久々の休日をマシュとともに満喫していたマスターのもとへ女神イシュタルが薔薇色の笑みを浮かべながら訪れた。
新たな特異点を発見したというイシュタルは、その特異点を放っておくと世界に悪影響が出ることを二人に告げる。
正式なミッションとしての作戦を要請しようとするマシュを制し イシュタルは特異点を崩壊させるための「ある儀式」について語りだす。
特異点を正すのは、誰もが熱狂する夏の祭り―――
そう、レースクイーンたちによる大陸横断レースしかないと……!
夏の暑さ、それは人造人間であるフランケンシュタインにはまさに天敵だった。
電気で動く彼女は、電気を誰よりも大切にしている。そのため、専業主婦も真っ青な究極節電思考に目覚めてしまい、電力浪費の関係からエアコン断ちしていた。
思考がぐるぐる回るようだ。普段なら出てこない語彙がばんばん出てくる。
本音が出てしまった瞬間である。
フランは気になったら指摘せずにはいられない子なのだ。
そう言い残して謎の女神は去っていった。
冷却、褒め褒め。この言葉がフランの興味を大いに誘った。
フランはまず電気仲間であるテスラを誘おうと思った。
しかし、開口一番エジソンともども断られてしまった。
ぼかぁんと、派手な爆発音と黒煙にテスラはもろに飲まれた。
説得しようと声をかけたが、騒ぎが大きくて結局フランの声は届かなかった。
ていうか、あんな面倒くさそうなコミュニティに関わりたくない・・・。
フランはカルデアの施設の中でも一番離れにある別棟に来ていた。ここにある人物が隔離されている。
わざわざ事情を知らない誰かのためにバベッジは丁寧に事のいきさつを説明してくれた。既に別棟は蒸気の熱で満ちている。果たして中にいる本体は無事なのだろうか。
それはフランが一番懸念していたことだ。とはいえ、パートナーがいなければレースに出ることも出来ない。
冷却、褒め褒めのうち、冷却はもう諦めようとしていたフランだった。
が、そこに。
この上なく邪悪な笑みを浮かべ、新宿のアーチャーことプロフェッサーMが颯爽と現れた。
ちなみに真命も「M」から始まるのは偶然だろうか。
あまりの胡散臭さに、全身の毛を逆立てて威嚇するフラン。
年頃の娘の自分への反応に素直に傷つくプロフェッサー。
アラフィフは声を上げた。
(完 全 犯 罪)
バベッジはフランにだけ聞こえるようにボソボソ声で話した。
フランは、今自分でなんとか話せる言葉で、プロフェッサーに返事をした。
ぱぱ
(プロフェッサーM氏、レース前インタビュー別撮り)
若干目に涙を浮かべながら自慢気に笑うアラフィフ。
突然の話題にバベッジは困惑した。
新米パパは邪悪な笑みを浮かべて言った。
(完 全 犯 罪・・・姐さん、事件です)
ガシャン、ウィーーーン、ガシャン。
ガッチョンガッチョンガッチョン。
シュコー、ズゴゴゴゴゴ。
ウィーン、カシャンカシャンカシャン。
ジャキーン!
(文字の限界)
どふ、と思い鈍器の一撃が教授の背面に直撃した。
(土下座)
(ケロ)
耳慣れない声に耳を傾けた。いや、聞き覚えはあるのだが・・・・。
そこには拙いながらもいつもよりスラスラしゃべる水着姿のフランがいた。
(控えめに言って神)
セイバー!?いかん、彼女が発作を起こす!
何が誇らしげなのかよくわからないけど、そう言えばこのヒトは普段からこういう感じだった。。
うん、犯罪の匂いがする。(そもそも生前は犯罪者だからそうなんだけど)
ちゃらーんって、、、
三人で?
ガシャン、ウィーーーン、ガシャン。
ガッチョンガッチョンガッチョン。
(以下略)
変形・・・・・変形だ・・・・・!
あれ、おかしいな、涙が・・・・。
うん、やはり犯罪の匂いしかしない。