【FGOシナリオまとめ】Lostbelt No.1[永久凍土帝国 アナスタシア -獣国の皇女-] 第18節 地獄への程よい旅路
再び世界を喪い、虚数空間への一週間の潜航を経た彼らに、ついに実数空間へ舞い戻る時が来た。
刺客の殺戮猟兵オプリチニキを「縁」とし突入したその敵地は、「ヤガ」と呼ばれる新人類が暮らす、凍結された北陸の大地。
異なる"歴史"を歩んだ新世界より、新たな聖杯戦争の号砲は鳴らされる。
寒い。
寒い。
ああもう!うんざりする!
どこまで進んでも雪ばっかりだし、二角獣は馬より乗り心地悪いし。
でも、なんだろう。この先に行かなきゃいけない気がする。
あたしの役割が、そこにあるような気がする。
だから、頑張れあたし!雪に負けるな!
あーでも、あったかいうどんが食べたい!
怯え、怒り、パツシィの言葉を聞くによほど追い詰められていたのだろう。だが、そんな彼を責める気にはなれなかった。
スキル?宝具?それとも別の・・・。
食べない食べない。
別に奪ったりはしないよ。
パツシィ・・・。
ここよりは暖かいと思う。
余計なお世話でーす!
そうだなぁ・・・そんなに充実した人生じゃなかったけど・・・。
まぁ、ここだと毛皮はちょっとうらやましいけどね。
(芸人枠だな・・・)
いいえ、大統領の集合体がライオンの姿を纏っているだけのエジソンです(自分でも何を言っているのかわからない)
別に問い詰めないよ。干し肉、ありがとう。
一緒に行こう。
さて、、じゃあ
まずは前方!続いて後方!
しかし、ビリーの戦闘力は元々1対1に特化している。
しかも、殺戮猟兵は弾丸1発で倒れるほどやわじゃない。
それに、数も多い。こちらが倒す数より、殺戮猟兵の数が多い!
何か、何か手はないか・・・!
こっちは銃が2つ。それ以外の装備はない。
あぁ、もうこんな時、攻撃魔術が使えたら・・・!
しまった!
視界が真っ暗になった。
あぁ、全身を撃ち抜かれた。
痛みすら無い。
苦しい・・・。
あれ?
何も起きない?
視界が真っ暗だ。
それは、自分の顔に動かない殺戮猟兵が覆いかぶさっていたからだ。
今の声!まさか!
む、武蔵ちゃん!!!!!
颯爽と帽を空中に投げ、チン、と刀を鞘に納める。
その瞬間、周囲を囲んでいた殺戮猟兵が一斉に血飛沫を上げて倒れた。
ズバァン!
困ったような顔つきは残しつつ、身体は次々と周りの殺戮猟兵を切り捨てていく。
その頼もしい口上と問答無用の剣撃!
ロシアン柳生ゥ!?
ズバァン!
(特別意訳:考えるな、感じろ)
あぁ、なんたって彼女は、歴史に名だたる英霊剣豪を倒して、あの村正にも認められたトップクラスの剣士なんだから!
初めてこの世界で知り合いに会った!その喜びと再会で自然と心が踊った。
うん、魔術経路が繋がった。
相手からパスが繋げられたの初めてだ・・・。
知らずにここまで来たの!?
マズすぎる・・・。
そういえばカルデアの者、と名乗ったのは?
もちろん!再会できて嬉しい、武蔵ちゃん!