【FGO】空の境界/the Garden of Order -Revival-【プロローグ】
根源と呼ばれる存在がある。
地獄と呼ばれる場所がある。
境界と呼ばれる世界がある。
根源を目指す者がいた。
地獄を目論む者がいた。
境界を漂う者がいた。
そんな、あるかどうかわからない夢のような話。
魔術王による人理焼却の危機の中、ある少女との出逢いの物語。
目を覚ますとそこは天国のような場所だった。
どこか温かい夢だね、フォウ。
そう、知っている言葉でいえば、天国、あるいは理想郷か。
明るく、温かい世界。
誰もいない世界。
そこに
ドエラい美人がそこに立っていた。
和服に身を包み、菩薩のような穏やかな表情を浮かべ、何かを憂いるような、眩い視線でこちらを見ている。
いや、気がついたらここに居まして・・・。
え、なんで名前を?
視界が霞む。まるで霧に包まれるように。
彼女の声が遠のく。あぁ、これはきっと良い夢だ。
通信音で目が醒めた。
招集用の緊急通信だ。
時計を見ると、夜中だった。
冷静な声色に焦りが交じっている。
非常事態ではないが、それでも夜中に招集があるからにはそれなりの理由があるのだろう。
服を着替え、管制室に向かった。
おはようマシュ
そういえば、なんか静かじゃない?
普段は誰かしらと廊下ですれ違うものだが、今日に限っては無人の廊下を、管制室を目指して進んだ。
いつもの事ながら、例外的な特異点ってこと?
こんばんわ、いい夜ですね。石もっとください。
もちろん、今までもそうやってきたし。
馴染みのある場所・・・?
根源と呼ばれる存在がある。
地獄と呼ばれる場所がある。
境界と呼ばれる世界がある。
根源を目指す者がいた。
地獄を目論む者がいた。
境界を漂う者がいた。
そんな、あるかどうかわからない夢のような話。
魔術王による人理焼却の危機の中、ある少女との出逢いの物語。